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【メンバー紹介】 菊島聡美/フードプロデューサー


北海道の食に関わるブランディングや商品プロデュースを行う菊島。自身で「しあわせ設計舎」という会社を立ち上げ、起業家という一面も持ち合わせています。

北海道の食の魅力や課題を見つけ、それを形にして人に繋げていく。食に高い関心を持っている菊島は、DO FOR FISH の立ち上げ時から関わってきたメンバーです。
昨年行った食育事業やイベントなどの企画やメニュー提案など、コーディネート全般を担ってくれていました。

DO FOR FISHメンバーの食材を使用したレシピを
シェフに考案してもらったことも。


食に携わるからこそ、水産にも関わりたい


菊島:「水産業って、他の1次産業よりも関わりを持つハードルがすごく高いと思っていて。食に関わる私が思うってことは、消費者はそれ以上に関わりづらさを感じているし、遠い存在なんじゃないかと思います。だからこそ私も関わりたいと思いました。」

自分がまだ知らない場所にある課題を見つけたい。純粋に知りたい。そういう思いからDO FOR FISHの加入を決めたのだと言います。



水産業が抱える大きすぎる課題。だからこそ、たくさんの人で立ち向かっていく。


菊島:「水産業の課題ってとても大きいんです。例えば、温暖化による海水温度の上昇。それに伴う魚種の変化など。1人でどうにかできることではない…。だからこそ自分ごととして捉えられない面があるんじゃないかと思います。」

DO FOR FISHは、多種多様なメンバーで構成されています。水産業に携わっていない人も多いです。しかし、その在り方で良いと菊島は話します。

菊島:「他業種から水産業の課題を見つめて、いろんな考えを持ち寄っていけたらいいなと。ただ悲観するんじゃなくて、これいいね!と前向きなアイデアを出していけたらいいですよね。1人でも多くの人を巻き込めたらいいなと思っています。」


「好きな魚は?」の質問から見えた菊島の魅力


食育イベントでは子どもたちに
読み聞かせを行なった。


好きな魚はツボダイ。それと、たらこが小さい頃からとても好きだそう。しかし、聞いていくうちに、食べる対象の魚ではなく、例えば鱗が綺麗とか、生態系とかそういう一面も含めて好きな魚を選びたいとも話してくれました。

何気なく問われたこと1つとっても、深く探求していくその姿勢が、菊島の持っている食に対する敬意、その姿勢にふさわしい膨大な知識に繋がっているのだと思います。

北海道の水産業は課題だけではない。まだ眠っている価値もたくさんあるはず。


「美味しい」が消費者の手元に届くまでの、その向こう側にある見えない過程。食材だけではなく、そこに携わる生産者や調理をする人などの想いがそこにはあります。

その部分を見える化し、たくさんの人に伝えている菊島。今後DO FOR FISHでやっていきたいことを聞くと、

菊島:「実際にメンバーの漁師さんたちの元に足を運んでみたいです。そして一緒に北海道の魚の新たな価値を考えてプロデュースしたいなと思います。」

実に菊島らしい答えが返ってきました。
今後もDO FOR FISH とあらゆる人や食を繋ぎ、まだ見出せていない北海道の食の可能性を広げていってほしいと思います。