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『Flora』が実用的!画像や動画を繋げて作品を創り出す新感覚の生成AIツール

こんにちは!AI-Bridge Labのせいやです😊
今回は、画像・動画生成ツール「Flora」について解説します。

Floraは画像や動画を線で繋ぎながらクリエイティブな作品を創るという、これまでの生成AIツールとは少し違ったユニークな一面を持っています。

特に、モーフィング効果を活用した動画生成機能で、Runway、Luma、Hailuo、Klingなどの主要な動画生成AIを一括で使用できる点は注目です。

さっそく詳しい機能や使い方を見ていきましょう!

1. Flora AIとは

FLORAは、簡単なテキストや1枚の画像から複数の画像を生成したり、静止画を魅力的な動画に変換することができます。
直感的な操作で高品質なコンテンツを作成できるため、使い方を覚えたら初めて使う人でも扱いやすいプラットフォームとなっています。

主な特徴

  • 自由度が高い:シンプルなUIで、無限に広がるキャンパスの中で自由に作品を創ることができます。

  • 多機能性:Runway、Luma、Kling、Hailuoなどの人気のAIツールを内蔵していて、ワンクリックで簡単に切り替えて利用できます。

  • 独自の制作フロー:FLORAはノードベース(線で繋げて作品の関係性を強めるシステム)を採用しており、ユーザーは独自の制作フローを組み立てることができます。

始め方

公式サイトでアカウントを作成し、チュートリアルを確認することで使い始められます。https://www.florafauna.ai/

ログイン後、このページに移るので目的に合わせて左のボックスから選びます。
「Text to Image」を選ぶと枠が出てくるのでそこからプロンプトを打ち込んで画像を作ります。
プロンプト「Corgi in the grass」 

機能紹介

テキストから画像:プロンプトを入力することで画像を生成します。

英語と日本語に分けて入力しましたが、日本語でも問題なく希望に沿った生成をしてくれます。
左の画像「A glittering world, a blond sixyears-old prince wearing a gold crown, a star shining in the palm of his hand lit by the aurora, live action.」左の画像「A glittering world, a blond six-year-old prince wearing a gold crown, a star shining in the palm of his hand lit by the aurora, live action.」

右の画像「大きな青い目をした、ダークブロンドの髪をした愛らしい 6 歳の女の子の写真です。ピンクの妖精のドレスを着て、頭には花の冠をかぶり、片手に花を持ち、背中の後ろに翼を広げて、見る人に向かって微笑んでいます。背景はぼやけた森です。光が輝いています。高解像度」

画像から画像:生成した画像もしくは好きな画像をアップロードして、その画像から新たな画像を作成します。

赤枠内を押すとFloraがプロンプトを自動生成してくれます。
生成されたプロンプト(左)「A whimsical night sky filled with twinkling stars, each gleaming with a friendly, cartoonish smile. The stars are scattered across a deep blue backdrop, surrounded by fluffy, glowing clouds that gently reflect the starlight. The moon glows softly in the corner, casting a silvery light over the scene. Below, silhouettes of sleepy trees and rolling hills are visible against the twinkling sky, creating a serene and enchanting atmosphere.」
生成されたプロンプト(右)「一輪の鮮やかな大きな花を持った女性が、穏やかな色合いの背景に佇んでいる。花は豊かな色彩で、中心から放射状に広がる細かな花弁が際立っている。女性の柔らかな表情は、夕日の温かな光に照らされ、周囲には淡い光の粒が舞い散っている。背景にはぼんやりとした緑の草原が広がり、遠くには山の輪郭が柔らかく描かれている。全体的に、穏やかで夢のような雰囲気が漂う情景。」

画像から動画: 画像を複数アップロードし、設定に応じて動画を生成します。操作は無限に広がるキャンバス内のインターフェースで直感的に行えます。

動画比較:Runway、Luma、Hailuo、Klingが選べるので、同じプロンプトで動画生成の質を比べてみました。

そこまで大きな違いはないですが、4種類の動画生成ツールを一括で使って結果を見比べられるのはすごくいいですね。

特徴的な機能

  • バリエーション機能:生成した画像からテーマに合わせたさまざまな画像を生成することができます。生成枚数は9枚と25枚から選べます。
    色んなテイストの画像を見比べることができるのでクリエーターはすごく重宝できる機能だなと感じました。

    また、この機能を使えばLumaやRunwayなどキーフレームを利用した中割り動画を作るケースや、画像生成AIのLoraを作る際の学習データとしても活かせそうですね!

画像のテイストを調整する2つのバー(赤枠)があり、左上画像から徐々に選択したテイストの要素が強く盛り込まれていきます。左上と右下の画像を見比べるとテイストの反映具合がはっきり出てますね!
  • 複数画像から1つの動画を生成:生成した画像やアップロードした画像をまとめて1つの動画を作ることができます。

今回は、黒色のロボットを敵役と見立てて、2体のロボットが入り混じって戦闘するシーンを創りたかったのですが、何度やっても同じシーンに2体のロボットを登場させることができませんでした。
まだベータ版なので、ここら辺は今後の改良に期待したいです。

料金プラン

月次の料金プラン

初心者プラン画像は月に1,000枚、動画は50本まで創れるので、初めて使う方に試しに使ってみたい方向けのプランです。

標準プラン画像は月に3,000枚、動画は150本まで生成できるので、日常的に画像や動画を創る機会がある人でも十分に対応できる内容です。

無制限プラン:その名の通り、画像も動画も無制限に使い放題。
本格的に使う予定のクリエイターやデザイナー向けのプランです。

企業プラン:独自のモデル構築や専門的なセキュリティなど、ビジネスニーズに応じた柔軟なカスタマイズが可能です。

※2024年11月20日時点では、初心者プランと標準プランが3日間無料で利用可能です。

用語の解説

リアルタイム:Floraには、StreamDiffusionのsd-turboというモデルを使用して、リアルタイムに画像や映像を生成・配信するシステムがあります。
標準プランだと画像や動画をリアルタイムに生成する機能を合計約6時間/月まで利用できます。

クレジット
:画像や動画の生成に使用できるポイントのようなものです。
1枚の画像や1本の動画を生成するのに一定数のクレジットが必要で、各プランで提供されるクレジット数の範囲内で生成が可能です。
生成する度に、赤枠の数字が減っていくので残量を確認しながら使えます。

使用してみて感じた良い点、悪い点


良い点
・日本語でも精度の高い画像や動画を生成できる。

・簡単なプロンプトを入力しても質の高いプロンプトに変えてくれる。

・クレジットの消費が同じ画面でリアルタイムで見れるのが有難い。

・Topazを利用したアップスケール機能も付いていて生成した画像をすぐに高品質な作品に変えることができる。

悪い点
・「image to video」で複数の画像を動画に組み込んでみたものの、何度試しても画像のキャラクターを同じシーンで共演させることができなかった。

・複数画像から動画を生成した時のクレジット消費のスピードが結構早い。

まとめ

ノード(線)を繋ぎながら色んな作品を生み出すという作業工程は他のツールにない独創的な点だなと思ったのと、複数の作品を繋げた時に前の作品の情報をしっかりと引き継いでいたのでプロンプトを変えても生成される作品に大きな乖離がないのが結構良いなと感じました。

また、近日公開となっていましたが、「テキスト→音楽生成」や「動画編集機能」が使えるようになるみたいなので、楽曲付きの画像や動画が作れてなおかつその場で修正ができるようになるかもしれません。

Floraについて調べてもほとんど詳しい情報が公開されていなかったので、
本記事がFloraの解説記事として皆さんのお役に立てると幸いです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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