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【Windows向け】Claude for DesktopでPC内のファイルにアクセスする方法(MCP)バグ回避法

こんにちは!AI-Bridge Labのこばです👋

最近、Anthropicが提供するAIアシスタント「Claude」のデスクトップアプリで、ローカル(自分のPC内の)ファイルに安全にアクセスできる機能「モデルコンテキストプロトコル(以下、MCP)」が追加されました。この機能を使えば、デスクトップ上のファイルを直接Claudeに読み書きさせることができ、より効率的なAI活用が可能になります。

しかも、MCPを使うことでファイルの操作だけでなくWeb検索や地図アプリ等、様々なアプリと連携することが可能です。

MCPについてのAnthropicの公式記事
https://www.anthropic.com/news/model-context-protocol

ただ、Windows環境ではmac版と同じ方法だとnpxのバグで接続できないことがありますので、設定に少し工夫が必要です。

今回は、Windows固有の問題を回避しながら、確実にファイルシステムを設定する方法をご紹介します!


1. 必要な準備

まずは以下のソフトウェアが必要です:

  • Node.js (バージョン18.x以上):
    公式サイトを開くと、LTS(長期サポート版)と最新バージョンが表示されます。

    • 安定した環境が必要な場合: LTSを選びます。

    • 最新の機能を試したい場合: 最新バージョンを選びます。

  • npm (バージョン8.x以上)

Node.jsは公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。インストール後、以下のコマンドでバージョンを確認できます

node -v
npm -v

2. MCPサーバーのインストール

次に、ファイルシステム用のMCPサーバーをインストールします。コマンドプロンプトで以下を実行:

npm install -g @modelcontextprotocol/server-filesystem

3. 設定ファイルの作成

ここが最も重要なポイントです。Windows環境特有npxバグの問題を避けるため、以下の点に注意して設定ファイルを作成します

まず、Claude for DesktopでFile Settingsを開きます

SettingsからDeveloperを選択して、Edit Configを選択します

すると、Claude_desktop_config.jsonのファイルが作成されます。

  1. `config.json`を以下の内容に書き換えて保存します。

{
    "mcpServers": {
        "filesystem": {
            "command": "C:\\Program Files\\nodejs\\node.exe",
            "args": [
                "C:\\Users\\[ユーザー名]\\AppData\\Roaming\\npm\\node_modules\\@modelcontextprotocol\\server-filesystem\\dist\\index.js",
                "C:\\Users\\[ユーザー名]\\Desktop"
            ]
        }
    }
}
  1. パスの指定で重要なポイント:

    • バックスラッシュ(\)は2つ重ねて記述

    • [ユーザー名]は自分のWindows環境のものに置き換え

    • すべてフルパスで指定

4.Claudeの再起動

FileのExitからClaudeアプリを終了して、再起動します。

チャットウィンドウの右下にトンカチのマークが表示されていれば設定が有効になっています。

6. トラブルシューティング

設定がうまくいかない場合は、以下を確認してください:

  1. サーバーが見つからない場合:

npm root -g

で表示されるパスに、server-filesystemが存在するか確認。

  1. 接続エラーが出る場合:

  • config.jsonのパスが正確か確認

  • Claude Desktopの再起動を試す

開発者モードにすれば、Open MCP Log Fileからエラーログなどを参照することができます。

まとめ

Windows環境ではnpxのパス指定部分にバグが発生しているため、macと同じ方法だと躓いてしまいます。バグが修正されるまではこの方法で回避しておくと良いと思います。
Claudeのファイルシステム機能を使うためのポイントは以下の通り。

  • npxを使わず、nodeを直接使用

  • パスはすべてフルパスで明示的に指定

  • バックスラッシュの記述に注意

これらの点に気をつければ、ファイルシステム機能を利用できます!

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