最新情報を元にした長文レポートを作成する方法【ChatGPT×Claude3】
👋みなさん、こんにちは!
OpenAIのChatGPTやAnthropicのClaude3など、高性能なLLMが次々と登場し、ビジネスや創作活動での活用が広がっています✨
それぞれのLLMには独自の強みがあります。例えば、ChatGPTは多機能でWeb検索や画像生成ができたり、Claude3 opus(以下、Claude)は推論能力や長文処理、翻訳がとても優れていたり😊
単体でも素晴らしい能力がありますが、これらの強みを組み合わせるともっとすごいことができそうですよね!
そこで本記事では、現行では最高性能を誇るLLMの「ChatGPTとClaude」の特性を活かした活用事例をご紹介します📝
個々のLLMの枠を超えた、より高度なAI活用のヒントになればうれしいです
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まずは、それぞれのLLMを比較した時の強みについて簡単におさらいします。
ChatGPTの強み
✅Web検索機能
Bingや各種プラグインを利用した検索機能があります。これを利用することで最新のトレンド情報や正確な情報ソースへアクセスすることができるため、ハルシネーション防止や、学習データの補完ができ、あらゆるニーズに応えることができます。
✅GPTs機能
予めChatGPTをカスタムして、役割や前提知識などを与えておくことができます。またそれを個別のMyGPTsとして保存したり、シェアしたりする機能があるので、ニーズに応じた最適なLLMを利用することができる強力な機能です。
✅画像生成機能
「DALL-E(ダリ)」というOpen AIが開発した画像生成AIを利用できます。ChatGPTに「こんな感じの画像作って」とカジュアルにお願いするだけで画像生成できるだけでなく、生成された画像に対して、もっとこういう風に直してという指示ができたりといったインタラクティブな画像生成ができることも特徴です。
Claudeの強み
⏺️長文処理能力
ClaudeはChatGPTのGPT-4を超える長文処理能力があります。
Web版で1回のチャットで長文を作成する場合、1万文字ぐらいで指示したとしても、GPT-4だと日本語で800文字前後で出力が終わってしまいますが、Claude 3 opusの場合は2000文字前後で出力することができます。
(APIコンソール版なら設定を変更すれば一度に3500文字ぐらいでも出力可能)
⏺️推論能力
ClaudeはGPT-4を超える推論能力があると言われています。
複雑な問題や質問に対して論理的に考え、結論や解答に至るプロセスをAIが展開する能力のことを指します。
例えば、規則性や文章要約、誤字脱字の修正、プログラムコードの実行予測などが該当します。要するに、LLMの頭の良さと言って良いと思います。
⏺️翻訳能力
ChatGPTの多言語の翻訳精度はおそよGoogle翻訳と同じぐらい(筆者の感覚)ですが、Claudeは簡潔で自然な表現に翻訳することができます。
試しに、以下の文章をスペイン語に翻訳したのち、日本語に戻した結果をお見せします。
■最新情報の長文レポートを作成する方法
それぞれのLLMの強みを理解した上で、効果的に連携をすることで品質の高いコンテンツを作成できます。
今回のケースでは最新情報のリサーチをChatGPTが、分析とライティングをClaudeが担当するイメージです。具体的なステップは以下の通りです。
1.Webpilotと連携したGPTsを作成する
Webpilotとは、ChatGPTのプラグインの一つで以下の機能があります。
・コンテンツ分析
・Web検索機能
・10,000語を超える正確で簡単なコンテンツの作成
学術論文からクリエイティブなストーリーまで、さまざまな記事タイプに対応しています。特に10000字以上の長文が出力できるのが特色です。
Webpilot搭載のGPTsはGPT STOREから利用できます。
個別のニーズに合わせてGPTsとしてWebpilotを実装したい場合はActionsから連携方法可能です。
MyGPTs >Configure>Actions からURLからインポートを押してスキーマURLを貼り付け、下部のプライバシーポリシーURLを貼り付ければOKです。
利用可能なアクションでWebPageReaderとLongContentWriterが表示されるはずです。
・OpenAPIスキーマURL
https://gpts.webpilot.ai/gpts-openapi.yaml
・プライバシーポリシーURL
https://gpts.webpilot.ai/privacy_policy.html
2.Webpilotで長文データ収集
まずは例としてWebpilotのGPTsに以下のプロンプトでマーケティング資料のデータを調査してもらいます。
プロのマーケターとして国内の20代男性に人気のエンターテインメントを調査し、詳細なレポートを作成してください。
出力結果
追加の要望を伝えた上でレポート作成を依頼
2023年の情報に限定した上で、レポートを作成してください。
すると、長文コンテンツ用のWebpilotリンクが生成されます。
リンクを叩くと以下のようなページに遷移して、長文コンテンツの生成が始まります。
3.長文コンテンツをコピーしてPDFファイル化
出力された長文コンテンツをコピーしてテキストファイルにコピペしてダウンロードしておきます。
4.PDFファイルをClaudeに添付してレポートを清書Claude3 Opusにレポートをアップロードして分析させた上で、6000字超のレポートに再構築してもらいます。1000字程度でまとめる場合は、どのような部分にフォーカスして要約するか指定してあげると、狙った文章が生成されやすいです
Webpilotで書かれたレポートは繰り返しの表現などやや冗長な印象な印象でしたが、Claudeはデータを分析した上で読み手のニーズに合うまとめや提案なども含めた文章に書き換えてくれた印象です。
↓Claudeで出力されたレポート
※Claudeに2000字以上を超えるような長文レポートを作成させるためのプロンプトは最下部の有料エリアで解説します🙏
5.レポートをChatGPTでファクトチェック
Claudeが出力したレポートを元に、ChatGPTのWeb検索機能を使って記事の内容が正確かどうかファクトチェックを実行しましょう。
ファクトチェックは、WebpilotではなくChatGPTのGPT-4に標準搭載されているWeb検索機能で実行する方が参照ソースが異なる可能性が高くなるのでおすすめです。
■まとめ
今回は多機能なChatGPTを使って大量に情報収集させ、そのデータを元に分析能力や推論能力に優れたClaude3 opusを使って長文レポートを作成するステップをご紹介しました。
最新のトレンド情報を元にした創作や、ブログの記事の作成など、あらゆるケースでの応用が考えられます。
今回のケースはあくまで一例ですので、GPTsとClaudeがシナジーを生むような活用事例があればまたご紹介させて頂きます。ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!
■AIBridge Labについて
■Claude3で一貫性のある長文を生成する方法
Claude3で2000字を超えるような長文を生成したい場合は、以下を参照してください。
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