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話題沸騰中‼️複数の動画生成AIツールが使える『Krea AI』の利便性は⁉︎

👋こんにちは!AI-Bridge Labのせいやです!

2024年の下半期から動画生成AIの進化が一気に加速していますね。
最近だとAdobeが10月14日に年次カンファレンス「Adobe Max 2024」で新しい動画生成AIツール「ファイアフライ・ビデオ・モデル」を発表するなど、2024年も残り少ないですがまだまだ盛り上がっていきそうです。
そんな話題に絶えない動画生成業界において「Krea」というAIツールがまた一つ革新的なサービスをリリースしました。

それが「動画生成AIツールの一元管理機能」今までは各サイトにサブスク登録するかAPI使用料を個別に支払って動画を作るのが当たり前でしたが、Kreaはなんと「Luma Dream Machine」「Runway」「KLING」「Hailuo」「Pika」といった人気の動画生成AIツールを1つのプラットフォームで使用することができるんです。

今回はそんな「Krea AI」に実装されている動画生成AIのバージョンも踏まえて、現時点でどの程度のクオリティの動画を制作できるのか、実用的に使えるレベルなのかを検証してみました。

Kreaの概要も確認しながら、検証結果を一緒に見ていきましょう!


Krea AIとは

Krea AIは、2022年にサンフランシスコで設立され、急速に成長を遂げているアメリカのスタートアップ企業です。
この会社は、創業当初から革新的なAI技術を駆使して、特に画像と動画の生成に特化したサービスを提供しています。
画像生成に関しては無料プランでも利用可能で、プロのクリエイターから初心者まで幅広いユーザーが利用できます。

Kreaの機能と特徴

主な機能には以下があります:

  • テキスト、画像から画像生成(Real-Time Generation)

  • 解像度の向上(UpScale)

  • テキスト、画像から動画生成

テキスト、画像から画像生成(Real-Time Generation)

この中でも主力サービスとして提供されているのは、「Real-Time Generation」というリアルタイム画像生成機能です。
この機能の大きな強みは、テキストを入力すると「待ち時間ゼロ」で即座に画像をで生成できる点。
生成後は横に表示されているエンハンスのコマンドで、画像の雰囲気を瞬時に変えることができるので制作の待ち時間がなくなり、自分好みのテイストの画像を作れるようになりました。

解像度の向上(UpScale)

Kreaには、画像の解像度を高品質に変えるる「アップスケール」機能も搭載されており、リアルタイム生成機能で作った作品や自分が描いたイラストなどのクオリティを大幅に向上させることが可能です。使用回数制限はありますが、ある程度無料で使うことができるのでプロのクリエイターだけでなく、初心者でも気軽に使用できる点が大きな魅力となっています。

テキスト、画像から動画生成

そして今回一番の注目が、複数の動画生成AIツールをボタンひとつで切り替えて使い分けることができる機能です。
キーフレームとプロンプトを組み合わせることで、個性的な動画を自動的に生成することが可能で、現時点では下記の画像のように色々なツールを使い分けられるようになっています。

料金体系

続いては各プランの内容を確認します。料金ページはこちら

料金プランは無料、基本、プロ、マックスに分かれていて、「リアルタイム画像生成」と「アップスケール機能」は無料プランでも使えます。
動画生成は10$の基本プランから使用可能になります。

プランの詳細

赤枠の文字の意味が分かりづらいので説明します。

コンピューティングユニット:一言で言うと、画像や動画を作るのに必要なパワーの量 です。
指示されたタスクの複雑さや求められる出力の質に応じて、必要なパワーの量は変動します。
たとえば、高精度な画像や長時間のビデオを作成する場合、低解像度の画像や短いビデオの生成に比べて、はるかに多くの計算リソースが必要となります。
優先ジョブ:画像生成AIにおける処理の優先順位を指しています。
通常、画像生成リクエストは順番に処理されますが、Priority jobsによってリクエストがキューの先頭に移動し、他のリクエストよりも優先的に処理されます。そのため待ち時間を短縮し、より早く画像を生成することができます。
特に、高解像度の画像や複雑な画像を生成する場合、処理に時間がかかることがありますが、Priority jobsがあることで、そのような場合でも待ち時間を最小限に抑えることができます。
フラックスの世代(生成)数:画像生成モデルで画像を生成できる回数を指しています。
日本語にすると単位が「円」表記になってしまいますが、英語に直すと「回」という意味に戻ります。

以下は各プランの高解像度機能と生成できる動画の数の説明です。

動画生成に関しては月10$で98作品、35$で494作品、60$払えば1,483作品作れる。
と記載はありますが、実際ツールの使用には「コンピューティングユニット」を消費する仕組みになっており、これが尽きると利用ができなくなります。特に、動画の生成が複雑になるほどこのユニットの消費量が増えるため、想定よりも早く上限に達してしまいます。
→今回10ドルのBasicプランに加入したものの、動画10本と画像15作品程度を作成した時点で、1ヶ月分の使用量がすべて尽きてしまいました😭

動画生成AI 各ツールの比較

現時点でどのくらいの精度の動画を作ることができるか、各種ツール同じ条件で作品の比較をしてみました。

Midjouneyで生成したこちらの画像を一度Kreaで高解像度に変えた後、下記のプロンプトを入力しました。 「非常に暗い背景に囲まれた、鼻や口がなく、自然な瞬きをしている、リアルでダイヤモンドのような虹彩を持つ女性の目のクローズアップ。」

A close-up of a woman's eye with a realistic, diamond-like iris, without a nose or mouth, blinking naturally, surrounded by a very dark background.

Kling以外は瞬きしてくれましたね。Lumaはまぶたに毛が残ってしまったり、Hailuoはまぶた自体がダイアモンド柄に変わってしまいました。
このプロンプトに対してはPikaが一番理想に近い生成をしてくれました。

続いてRunway公式のサイトでRunway Gen-3 Alpha Turboで生成した場合↓

動画生成AIツールの中でもトップを走るRunwayモデルの最新Verはさすがのクオリティですね。依頼した通りの作品を1発で作ってくれました。瞬きも滑らかで人間の動きにかなり近い様子です。

次は人物の動きに焦点を当てて以下のシチュエーションで、テキストから動画を作成してみました。

入力したプロンプト↓
日本の侍がファーストフード店に座ってハンバーガーを食べています。カメラは固定されています。テーブルの上にはコーラが置いてあります。

A Japanese samurai is sitting in a fast food restaurant eating a hamburger. The camera is fixed. There is a coke on the table.

Lumaは急にブリトーのようなものを取り出して食べようとしたり、Klingは既に口に入れた状態で咀嚼していましたね。HailuoとPikaはかなり消極的で特に大きなアクションはありませんでした。
人物の動きはある程度スムーズでしたが、食事を表現するのは難しいようです。
続いてRunway公式のサイトでRunway Gen-3 Alpha Turboで生成した場合↓

ハンバーガーを食べようとした瞬間なぜかいきなりコーラが降ってきましたが、食事の雰囲気はちゃんと伝わってきますね。

検証結果

Basicプランに登録して動画生成を利用してみた結果、いくつかのメリットとデメリットが明らかになりましたので共有します。

メリット

  • ツール間の切り替えがワンタッチで簡単に行える点は、操作性の高さを感じました。

デメリット

  • Ranwayの使用不可:基本(basic)プランでも利用可能と説明されていたものの、ボタンがグレーアウトしており、実際には使用できませんでした。

  • 動画作成の制限:上記の料金説明の箇所でも記載したのですが、動画作成の回数はコンピューティングユニット(計算リソース)に依存しており、思ったよりも早くリミットに達して、途中で動画生成ができなくなってしまった点が残念でした。

  • ツールのバージョンが最新でない:提供されているツールは最新バージョンではなく、古いバージョンが使われているため、動画のクオリティに影響が出ていると感じました。

まとめ

現時点でリアルタイム画像生成と高画質化の機能は十分使えます!しかも、どちらも無料で使えるのはありがたいですね。
動画の品質に関しては、検証結果の通り、最新モデルではないためクオリティが劣る可能性が高いです。現時点でハイクオリティなモデルを利用したい場合は、やはり各モデルの公式サイトで利用する方法になりそうです。
(※随時アップデートが行われると思われますので、最新情報はKrea公式サイトでご確認ください。)

Kreaが提供する、「動画を一括で管理できる革新的なサービス」には引き続き注目していきたいと思います。これからの進化に大いに期待しましょう!

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