
AIの力でプレゼン資料をスピーディに作成![Pitch×ChatGPT]活用テクニック
■スライド資料作成の未来形
パワーポイントなどのプレゼンテーション資料作成において、時間と労力は大切な資源です。特に内容が分かりやすく洗練されたデザインの資料にするには、専門的なスキルやセンスが必要です。
この記事では、特別な資料作成の知識がなくてもAI技術の最先端を代表するPitchとChatGPTを組み合わせることで、非常に簡単で効率的かつ印象的なプレゼンテーション資料が作成できる方法をご紹介します。
◆作業ステップと役割
①伝えたいテーマを決定[人間]
②資料の構成を考える[ChatGPT]
③プレゼン資料をデザインする[Pitch]
④各ページに記載する文章を作成する[ChatGPT]
⑤組み込む[人間]
⑥確認、チェック、フィードバック、調整[人間]
従来の方法と比べ、時間が最もかかる部分のほとんどをAIに任せることができるため内容を精査することに注力することができます。
◆Pitchの魅力と機能性 (https://pitch.com/)
Pitchは、ユーザーの入力に基づいて多様なデザインのプレゼンテーションテンプレートを自動生成する革新的なサービスです。直感的な操作でテーマやカラースキームを選択するだけで、独自のアルゴリズムがプロフェッショナルなデザインを提供します。無料で利用できますが、無料プランの場合は資料をDLしたときにPitchのダウンロードリンクの透かしが掲載されます。(有料版は$20/月~)

(※無料プランでも利用できます)
◆ChatGPTの役割(https://chat.openai.com/)
ご存じの方は多いと思いますが、ChatGPTは自然言語処理技術を駆使したAIで、ユーザーの指示に応じて関連性の高いテキストを生成します。Pitchで作成したスライドに適した内容を瞬時に生成し、プレゼンテーションに深みと専門性をもたらします。今回はChatGPTの有料プラン ChatGPT Plus($20/月)に加入し、高性能な言語モデルGPT-4を使用していきます。

(Web検索や高度な機能を使うにはChatGPT Plusプランへの加入が必要です。月額 $20)
◆実践方法
①伝えたいテーマを決定[人間]
資料内で伝えたいトピックスを簡潔にまとめます。
概要と、ここではどのようなことをアピールしたいのかを箇条書きにすればOKです。この情報がChatGPTへの直接的なプロンプトになります。
例えば以下のようにまとめます。
#概要
新作ゲームの簡易の企画書を作成したいので資料の構成を考えてください。 #企画内容
・AI技術を利用した新しい体験ができるホラーゲームの企画書
・プレイヤーは廃墟化した家屋を探索し情報を集めて脱出すればクリア
・プレイヤーが探索中にAIは音や映像を通じて様々な恐怖体験を自動生成し、常に新鮮な恐怖体験を届けます。
・プラットフォームはSteamです。
・メインターゲットは20~30代のストリーマーです。
②資料の構成を考える[ChatGPT]
次に、ChatGPTを使用して資料の大枠となる構成を計画します。ここでは、テーマに基づいた章立てや、伝えたい主要ポイントの順序付けを行います。ChatGPTにテーマを伝え、適切な構成やセクションの提案を求めることで、効果的なフローを持つプレゼンテーションの骨格を作成できます。

なんだかよい結果が得られていそうですが、初期段階の企画書であれば見やすく少ないページ数で簡潔に伝えたいです。そのため少し追加要望をして内容を調整してもらいます。

上手く出力できていそうですので、この内容に決めたいと思います。
③プレゼン資料をデザインする[Pitch]
Pitchの使い方は非常にシンプルですが、Webサイトの言語は英語になっていますので、ブラウザの翻訳機能などを利用することをお勧めします。
まずはPitchの公式サイトにアクセスしてサインアップしてください。
ログイン後に以下の部分から「Start with AI」を選択してください。

すると、AIに命令するためのプロンプトが表示されますので、今回は以下のように入力し、Start generatingボタンを押します。
良い結果が得られるまで生成を繰り返してください。

AI技術を活用した新しい体験のホラーゲーム企画書。廃墟、探索、ゴースト、恐怖

ある程度納得感のある資料が出てきたら、カラーやフォントを選択して右上の「Start Editing」ボタンを選択して編集画面に移動します。
気に入らない場合は、Prompt部分の鉛筆マークを選択してプロンプトを編集して再生成が可能です。
スライドのエディット画面で必要なスライドだけを残して不要なテンプレートを削除します。

④各ページに記載する文章を作成する[ChatGPT]
ChatGPTで具体的に各ページに記載するべきコンテンツを生成していきます。各ページ毎に具体的に記載するべき内容を出力するように指示します。
⑤組み込む[人間]
ChatGPTで出力した項目やテキストを適用していきます。フォントなどを日本語に適したものに変更したい場合は、pitchにアップロードすることも可能です。
画像も必要に応じてChatGPTで生成することも可能です。(今回は画像はそのままにしてあります。)



⑥確認、チェック、フィードバック、調整[人間]
内容を調整して、問題なさそうであれば出力します。
出力はPitchのEditページ内から「share」ボタンを選択し、「Export」タブからPDFやpptxの形式で出力してください。
pptxで出力すればGoogleスライドやPowerPointで再度調整することも可能です。
■最後に
PitchとChatGPTを組み合わせることで、プレゼンテーション資料作成のプロセスは劇的に短縮されます。
これらのツールを活用して、時間と労力を節約し、より洗練されたプレゼンテーションを作成しましょう!
AIBridge Lab こば
AIBridge Labでは企業向けに生成AI(画像生成やLLM)の利用方法や導入方法に関して無料でご相談を受け付けております。
以下のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。
ai_business@doerstokyo.jp
いいなと思ったら応援しよう!
