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生成AI時代のデータプライバシー:便利さと情報漏洩リスクのバランスを取る

👋こんにちは!AI-Bridge Labのこばです。
最近、ChatGPTやClaudeだけでなく、Gamma、napkin AI、v0など、仕事でも使えるレベルの生成AIサービスが次々と登場しています。

時間のかかる作業があっという間に終わったりするので便利すぎて、ついつい使いたくなってしまいますよね。でも、便利さの裏には、意外と見落としがちな"落とし穴"が隠れているんです。

今回は、生成AIサービスを使う上で絶対に押さえておきたい「データプライバシー」について、具体的な対策とともにご紹介します。便利さと情報漏洩リスクは実は隣り合わせ。どうバランスを取ればいいのか、一緒に考えていきましょう!

生成AIサービスとデータプライバシーの関係

生成AIサービスの多くは、ユーザーが入力したデータを基に動作します。例えば、ChatGPTに社内のデータ分析を依頼したり、MidjourneyやIdeogramなどにプレゼン資料の画像を生成させたりすることがあるかもしれません。

ここで問題になるのが、入力したデータがどのように扱われるかです。各サービスによって取り扱い方針が異なるため、うっかり機密情報を入力してしまうと、思わぬところでリークしてしまう可能性があるんです。

例えば収集されているデータが、サービスの買収などによって買収先にシェアされる定めがある場合、その情報がどのように利用されるかまで予想することは不可能です。

Google ドライブなどに代表されるクラウドサービスとデータプライバシーについては以前からも存在している問題ではありますが、生成AI時代はデータさえあれば処理はAIが自動的にやってくれたりと、大量のデータを投入する機会が増えていると思います。
しかも、クラウドサービス毎にデータの取り扱いについての定めがことなるため、一つ一つのプライバシーポリシーを精読するのはかなり重労働です。

では、生成AIサービスを安全に利用するために、具体的にどうすればいいのでしょうか?

データプライバシー対策:2つの具体的アプローチ

1. プライバシーポリシーの確認とガイドライン作成

便利なクラウドAIサービスを利用する上でまず大切なのは、利用するサービスのプライバシーポリシーをしっかり確認すること。そして、社内やビジネス利用でのAIツール利用ガイドラインを作成することです。

「えっ、そんな面倒くさいことを...」と思われるかもしれません。でも大丈夫です。

AIツール、Google NotebookLMを使えば、この作業が驚くほど簡単になります。

NotebookLMを使ったガイドライン作成の方法

  1. NotebookLM(https://notebooklm.google.com/)にアクセスし、新しいノートブックを作成します。

  2. 確認したいサービスのプライバシーポリシーのURLを入力します。

  3. "プライバシーポリシーを徹底的に分析し、ユーザーが安全に入力できる情報と、入力すべきでない情報の境界線を明確にした、ユーザーフレンドリーなガイドを作成してください。"とAIに指示します。

  4. あっという間に、資料を元にしたガイドラインが完成!

作成したガイドライン(一部抜粋)

入力すべきでない情報●
個人を特定できる機密情報: Napkin AIのサービスを利用する際には、氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報など、個人を特定できる機密情報を入力すべきではありません。これらの情報はサービスの提供に必要ありませんし、入力した場合、予期せぬリスクにさらされる可能性があります。●
第三者の個人情報: 他人の個人情報を入力することは、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。許可なく第三者の個人情報を入力することは絶対に避けてください。●
公序良俗に反する情報: Napkin AIのサービスは、すべてのユーザーにとって安全で快適な環境を提供することを目的としています。わいせつな情報、差別的な発言、暴力的な表現など、公序良俗に反する情報の入力は禁止されています。
入力データの安全性について
Napkin AIは、ユーザーが入力したデータを安全に保護するために、以下の対策を講じています。●
HTTPS: ウェブサイトとの通信は、すべて暗号化通信のHTTPSを採用しています。●
業界標準のセキュリティ対策: ユーザーデータの不正アクセス、紛失、破壊、改ざん、漏えいを防ぐため、業界標準のセキュリティ対策を導入しています。●
データの保管: ユーザーデータは、アクセス制限された安全な環境で保管されます。●
従業員教育: すべての従業員に対して、プライバシーとセキュリティに関する定期的な教育を実施しています。
まとめ
Napkin AIは、ユーザーのプライバシーを保護するために、常に最善の努力を尽くしています。安心してサービスを利用していただくために、本ガイドラインの内容をよく理解し、入力する情報には十分注意してください。
このガイドラインは、2024年8月5日時点のNapkin AIのプライバシーポリシーに基づいて作成されたものであり、最新の情報については、Napkin AIのウェブサイトに掲載されているプライバシーポリシーをご確認ください。

これまでは、長文の翻訳や関連文言の抽出に時間がかかっていましたが、NotebookLMを使えば一瞬で完了します。無料で利用できるので、ぜひ試してみてください!

👇NotebookLMの使い方など、もっと詳しく知りたい方はこちら

2. ローカル環境での利用

もう一つの対策は、オフラインで完結するタイプのAIツールを利用すること。つまり、自分のPC上でAIを動かす方法です。

例えば:

  • テキスト生成:LLaMA 3.1,Gemma2

  • 画像生成:Stable Diffusion,Flux

これらのオープンソースAIモデルを使えば、データをオンラインに送信することなく、ローカル環境で処理できます。

ただし、注意点もあります:

  • ハイスペックなPCが必要で、導入にも少し知識が必要

  • オープンソースAIの性能は、オンラインサービスに比べてやや劣る場合も

それでも、機密性の高いデータを扱う場合には、こういった選択肢も持っておくと安心ですね。

👇ローカル環境で簡単に大規模言語モデル(LLM)を動かす方法については以下の関連記事も参考にしてくだされば幸いです。

まとめ

生成AI時代のデータプライバシー、いかがでしたか?便利なツールを使いこなしつつ、情報漏洩リスクを最小限に抑えるには、以下の2点がポイントです:

  1. プライバシーポリシーの確認とガイドライン作成(NotebookLMを活用)

  2. 必要に応じてローカル環境でのAI利用

現状の環境を鑑みて、どちらを選択するべきかを判断する必要があります

AIツールは日々進化しています。常に最新の情報をキャッチアップし、適切な利用方法を心がけることで、AIの恩恵を最大限に受けられるはずです。

みなさんも、データプライバシーを意識しながら、AIツールを安全に使いこなしていきましょう!

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