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糸井さんと佐々木さんの対談から"ことばの宝物"をもらったというお話

佐々木俊尚さんと糸井重里さんの対談を読み終え、ぼくの中には多くの宝物が残すことができました。

考えること、目標設定のこと、はたらくこと...

ぼくたちは普段の生活の中で考えることはできているのか。

目標を決めるうえでどのぐらいの高さに設定してるのか。

はたらくということはなんなのか。

そんじょそこらの自己啓発本なんかよりも圧倒的な質感を与えてくれる内容で、このようなコンテンツが読めるということをすごく嬉しく思います。

会場にいる参加者から質問を受け、それに対して回答する流れになっていますが、質問者の質問も素晴らしかったと思いますし、それに対する二人の回答も素敵で、本当によい空気感のある会場だったのだと想像できますよね。

今回のタイトルで使っている「いい人」。これ、記事の冒頭で就職活動を控える女性からの質問に糸井さんが回答した中にでてくるんですね。

「いい人」というのはやさしい人という意味ではなくて、みんなから認めてもらえる人だということを、ぼくはなんとなく感じていた気がしますが、それをことばにすることができませんでした。

こういうちょっとしたことばの使い方を知ることができることを知れたのは、本当にこの対談記事の連載を読んでいてよかったと痛感していること。

読みながら「たしかにその通りだなぁ」なんて思うわけです。

ほぼ日では「いい人」を採用したいと考えているということから、「誠実と貢献」というテーマを設けているという話があったのですが、これも「なるほどなぁ」なんです。

(糸井)
「誠実と貢献」というのがぼくらのテーマで、「誠実」は自分で判断できる基準です。
「貢献」は、みんなが認めてくれることです。
その二つを大切にしています。

「いい人きたよね」と組織内でいわれるためには、単純に性格がいいということだけでは不足で、チームや組織に対して貢献してくれる人が「いい人」というのは、感覚的に理解できますよね。

「何々ができる人」の最終的な選抜は「いい人募集」であり、「いい人採用」といいきれることが素晴らしいことだと感じます。

もちろん、組織として行動していく以上は「何々ができる人」が前提になるのでしょうけど、そこから先はその人たちの中でしばらくいたことを想像する、と。

いや、確かに必要なことなんでしょうし、それを抜きにして組織の採用なんてできないのかもしれません。

実際問題として、先を見据えての採用ってできないと思うんですよ。

目の前に採用試験を受けに来てくれている人たちは、まだ一緒に働いているわけではないですから、どんな雰囲気の中で仕事が進んでいくのか、進められそうなのかという点においては想像するしかありません。

その想像をする中で、一緒にはたらく人たちの「いい人が来たよね」という会話を想像する・できるというのは、ほぼ日というコミュニティは人に投資しているんだろうな、と感じる部分です。

また、糸井さんの「普通」っぽいところにも質問がおよびますが、糸井さんの最大の魅力って、「普通っぽい」ところですよね。

(糸井)
「普通でありたい」といつも願っているからだと思います。
普通じゃないことを思ったときに、「思ってるぞ」って、いつも自分が注意してるんです。
(佐々木)
「普通であらなきゃ」というのは、どういう理由からなんですか?
(糸井)
普通の人だから。大したことないのに、大したやつぶっている人を見ると、ああなりたくないなと思うから。
すごい人がものすごく普通にしている、という姿もたくさん見るんですけどね。

「普通でありたいと常に願っている」という願望を持てること、それを目指すことはなんとなく違和感を覚えるかもしれません。

ぼくは普通でいることや普通であることを望んではおらず、どこかで誰かと異なること、抜きんでることをどんな小さなことでも望んでしまいます。

望んでしまうものの、それが叶わず、自分がそんな大層な人間ではないことを実感するたびに絶望にも似た悔しさを抱いて生きてきましたし、そんな生き方に「なんだか違うな」と希望を抱くことをやめ、なんとなく過ごしてきました。

「普通に生きていい」

これをぼくは希望として捉えています。

ぼくはこの記事を2018年W杯の日本代表の試合を見ながら書いてます。日本代表はベルギーを追い詰めながらも悔しい結果を受け止めざるを得ないなぁ、なんてところなのですが、日本人であることの誇りを見せてくれたと思います。

彼らのような多くの人を感動させることはできなくとも、ぼくは周りにいる人たちとともに感動を共感できる「普通の人」として、健やかな気持ちで生きて生きたいな、というお話でした。

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ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
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