慶應が107年ぶりに甲子園を優勝したので高野連の収支が気になった話
どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。
サラサラな真ん中わけの高校球児たちが、青春に髪の毛を捧げてきた高校球児たちを薙ぎ倒して優勝してしまいました。髪の毛を捧げ続けてきた、過去の球児たちは思っていることでしょう。「うらやましい」
決勝の様子をABEMAや朝日テレビ系列、NHKなどでご覧になっていた方も多いでしょうが、超満員でしたね。平日の昼間から高校野球を現地会場である阪神甲子園球場へ観に行けるって、どんな生活をしている人なんだって気になってしまいますが、"観にいくことができる人たち"なんでしょう。それ以上でも以下でもありませんね。失礼しました。
あんなに超満員なんだから、さぞ、チケット収入がよかったんだろうなぁ......だなんて考えてしまうのは野暮なことでしょうか。いえ、そんなことはありませんよ。有名な話ですが、高等学校野球連盟こと高野連と朝日新聞社は甲子園球場に一銭も払っていませんから、大会を開催すればした分だけ、チケット収入が増えれば増えた分だけ、物販も合わせると相応の金額が舞い込んでくるわけです。
この辺りは収支関係を見てみると明らかなのですが、今回は、儲かっている甲子園について紹介する形で見ていくことにします。
ガッポリ儲かる甲子園
今回は105回大会でした。当然ながら収支決算は出ていませんので前回大会の収支から見ていくことにします。この収支決算はインターネット上に公開されており、誰でも閲覧することが可能ですから興味がある方は覗いてみてください。
事業収益を見てみると、ご覧の通り3億円もの黒字でございます。すごいですね。開催期間は08/06〜08/22だったそうですから、2週間強で3億もの現金が積み重なってしまうようなイベントってことですよ。
これまで新型コロナウィルスの感染拡大予防の費用が増加(PCR検査費用など)したものの、一般入場が3年ぶりに解禁され、それまでの赤字から黒字に転じています。それまでの赤字も2億円とかって規模なので、チケット収入があるかないかによって大きく変動してしまうってことですね。
ちなみに、チケット料金は以下の通り。いい値段します。
ちなみに、甲子園球場は満員になると47,400人だそうですから、一概には言えませんが、もう…ね。それなりの金額が動くって話だけ受け取っておいてください。
高野連もガッポリ
運営の主体者は高等学校野球連盟と、朝日新聞社なわけですが、上で見てきた通り夏の甲子園だけで3億円も利益が出るわけですから、真夏の炎天下に熱中症がどうだとかって理由から辞めるわけにはいかないでしょう。だって、開催したら確実に億単位で儲けが出るんですから。
しかも、夏だけじゃありませんからね。春にも開催してますから。もちろん、春の方は夏ほどの規模ではありませんけれど、開催したらしたでガッポリな構図は変わりません。
春は毎日新聞で、夏は朝日新聞ですが、高野連自体はどちらにも絡んでいるわけですよね。気になりますよね。高野連の懐事情。こちらもインターネット上に公開されていますから、誰でも閲覧できます。
2022年度の決算が出ていないので、仕方なく2021年の決算報告書を見てみることにしましょう。細かい話をいろいろと書いてしまうと長くなってしまうので、正味財産って一番下にある数字だけ見ましょう。ここに11億って金額が計上されてますね。
この数字、資産から負債を差し引いたもので「正味財産」と呼ばれるもので、高野連の懐には11億円もの資産が保有されているって話なんですね。赤字等で低くなっているものの、以前は14億とか15億って時もありました。そこに甲子園の3億円って利益が乗っかってきますから、ウハウハですよね。
なんで高野連は儲かるのかっていうと、公益財団法人だからってことなんですね。甲子園の事業収益は公益に適うものだから法人税がかからないって話なんです。公益に適うものだから、税金が免除されているって話です。
そんなに儲かってるんなら入場料を引き下げればいいじゃんって話なんですが、それはしませんと。理由は分かりません。じゃー、真夏にやるんだから冷房の効いたドーム球場でやればいいじゃんって話なんですが、それもしませんと。
上でも触れている通り、賃借料がかからない甲子園でやる以外の選択肢を持ってないってのが正直なところなんでしょう。儲かるところで商売をする。これ、商売の鉄則ですよね!
おわりに
そんなわけで、今年も大盛況で終えた甲子園は、高野連の資産を増やしてくれることになったので、ほくほく顔でしょうね。関係各者は。いい大会になりました!
ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)
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