20181214_ゲスト_谷口博文(スペシャルオリンピックス日本・新潟)
スペシャルオリンピックス
「スペシャルオリンピックス」ってあんまり聞き慣れない人もいるかも知れませんね。僕だって、きちんと認識をし、中の人たちと関係を作ることができたのは2,3年以内の話です。
僕がかいつまんで説明するよりも、公式サイト内にある説明を引用することで概要を掴んでもらえれば...と思います。
1968年、故ケネディ大統領の妹"ユニス・シュライバー"は、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障害のある人たちにスポーツを通じ社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス」を設立。
"ユニス"は活動を通じ、知的障害のある人たちの可能性を実現し、彼らに対する社会の否定的な固定観念や差別的態度を変えるため、その生涯を捧げました。彼女が生涯貫いた信念は、40年たった今も確実に社会を変える動きとして世界に広がっています。
身近な存在に症状を抱えている人がいなければ実感を伴った認知をすることは難しいのかもしれないけど、僕はかねてから「競技スポーツ」というか、「競技に特化」したスポーツだけがスポーツではない、と思ってます。
スポーツというのは行為を行うことのできる場所(物理的な意味ではなく概念的な意味での場所)だと思っていて、そこには「誰が入ってきてもいいオープンな環境」だと考えています。
恐らく経験がある方も少なくないと思っているのですが、スポーツを取り組む際に、見知らぬ人とでもプレーを同じ環境で同じ時間取り組むことで、それなりに仲良くなれちゃったりするじゃないですか。
まぁ、たまにこんな目にも遭ったりしますが...(リンク先はいぬゆなさんの記事です)
スペシャルオリンピックスは、公益財団法人であるため公益に資する行動を取る必要がありますが、それは社会的にハンディを背負ってしまった人たちスポーツを通して支援することで担っています。
谷口さんはそんなスペシャルオリンピックス日本・新潟の中で、クロスカントリースキーを長年指導をされてきた上に、ご息女も結果としてハンディを背負っておられるという環境で生活をされており、目一杯の当事者です。
また、障がいを持たれている方と交流し、一般就労へと繋げるための健常者との交流スポーツ大会「ハートフルスポーツフェスタ」実行委員長も務められており、その活動はスポーツ指導の現場にとどまりません。
メディアギャップを越えて
僕と谷口さんの繋がりは、新潟経営大学を会場に行った #スポーツの未来に僕たちができること の第一弾について地元の新聞社である新潟日報から取材していただいた際の記事が掲載され、それを目にしていただいた所から。
記事に記載してあったメールアドレス宛に谷口さんからメールを頂戴したのですが、その文面はぼくの認識が間違っていなければ「同志をみつけた!」という心持ちのようでした。
その中には「ハンディを背負っている/いないに関係なく、スポーツを楽しむ場所(イベント)を開催しており、それをきっかけに就労支援につなげている」と書いてありました。
正直、その動きを存じ上げなかったのですが、「新潟の中で動いてらっしゃる方だった」ということに心なしか嬉しく思い、ぜひ、参加してもらいたいと考えたのですが、日程が合わず参加はかないませんでした...。
ここでわかったのは、僕と谷口さんの間にあるメディア格差とでも言える状況が生じていることです。
僕の主な情報収集源はインターネットであり、SNSやRSSサービスなどオンライン上で、どこかしらのサーバーに上がっているニュースやそれに対するコメントなどの情報を取得しています。
それに対して谷口さんはオフラインでの情報が主であり、新聞を読んでいただいたからこそ僕が主催した前回のイベントにたどり着く事ができたといえます。
ここでいえるのは、僕と谷口さんはメディアギャップともいえる状況を乗り越えてつながることが出来たわけで、新潟のようなローカルな地域では多くの方に情報を届けようと思えば、いかにあらゆるメディアにコミットしていくかが重要になるということです。
多様化する社会の中で
第二弾を開催するに際し、その目的というか「志」みたいなものを記事としてきましたが、多様化する社会というのは僕が考えるに「個性を受け止められる社会」だと考えてます。
もちろん「多様さを認められない」という人も認めることが必要なため、かなり成熟した社会だといえるのですが、その中でスポーツはどんな価値を持って、何の役に立つのでしょうか。
谷口さんが長い年月をかけて触れてきたスペシャルオリンピックスやINAS(国際知的障害者スポーツ連盟)のアスリートたちは、どんな「価値」をスポーツに求めているのか。
また、彼らがスポーツを取り組むことの価値はどんな点にあるのか。
スポーツというのはそれを満たすことができる手段なのか。
谷口さんだからお話していただけることだし、お話できることを聞き出し、スポーツをアップデートする機会にしませんか。
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