#新潟市100人カイギ のキュレーターとして参加した者の雑感
この活動が僕の住む新潟市でも2020年7月の第一回目を開催し、12月に17回目を迎えた。残すところは3回、15名のゲストを迎えたら完結する。
どうも、えんどう @ryosuke_endo です。今回は、 #新潟市100人カイギ にキュレーターとして参加している立場を踏まえて振り返りをしてみる。
▶︎ キュレーターとして抱く「これまでの雑感」
▷ 『偶然、スナックで隣にいあわせたへ紹介したくなる人』
新潟市100人カイギのキュレーター陣は僕を含めて11名いる。そもそもゲストの選定をどうするのかを11名で基準を揃えなければならない。何か一つのジャンルに偏ってはいけないうえに、それが型として定着・認識されるようなことがあってはいけない。
1回のゲストは5名。100名のゲストを迎えるとすると20回である。この20回を行うにあたり、可能な限り多くの新潟市民に「紹介したい人」をゲストとして呼びたい。
キュレーターの知人やつながりからゲスト選定を行なっていくのだが、スタートアップのピッチ大会をしたいのではない。あくまでも「紹介したい人と、その人が取り組んでいること」を話してもらう機会なのだ。
それらの条件を照らし合わせて幾度かの打合せを経てキュレーターたちが出した選定基準は『偶然はいったスタックで隣に居合わせた人へ紹介したくなる人』とした。
手前味噌ながら絶妙な線引きだと自負している。
紹介したいかどうかは主観である。ただ、冒頭で引用している100人カイギのコンセプト2点のうち、『身近でおもしろい活動をしている人』をゲストとして招聘する以上、キュレーター自身が「おもしろい」と思える活動かどうかが重要だ。
実際、すべてのゲストの話をリアルタイムで聞けているわけではないものの、直接耳にする機会に恵まれた方々の話は聞き入るに足るものばかりだった。そもそもが話す人たちの魅力が話の中から溢れており、ぜひとも「応援したくなる人たち」ばかりなのである。
きっと、残りの3回も魅力的なゲストが登壇してくれることだろうし、各々が「応援したくなる人」であることはキュレーターの1人として保証する。
▷ 100人カイギは収益化を目指すものではない
100人カイギは収益化を目指すものではない。参加者が支払う参加費も最低限の経費(会場費)に消える。しかし、その金額の中に会場での通信費などは含まれていないため、運営側であるキュレーターの手弁当で賄っている開催回もあった。
もちろん、運営を行なっているキュレーターに対する報酬はない。それをどうこう言うつもりはない。我々は自らの可処分時間の使う一つの手法として100人カイギの運営や打合せをおこなっているのだから、それに対する不平や不満などは一切ない。
では、我々キュレーターが得たいものは何か。
大義名分を掲げるとするならば「新潟市内でがんばってる人たちが知り合い、応援・支援できる土台や素地をつくること」となる。しかし、これはあまりにも主語の大きい。
キュレーター個々人ではどうか。
イベントの運営を行うことで事前準備や打合せを通したノウハウの蓄積、チームでの進行や進捗の確認といった実務経験、さらにはリアルとオンラインにおけるイベントの並行開催を行える体験など、普段それぞれが取り組んでいる業務と連動することもあれば、まったく関係ない部分に至るまで「体験価値」を得ることができる。
他にもあるとすれば、イベント参加者とゲスト参加者の双方へ「運営者」であることを認知してもらうことにより、その記憶がいつしか芽吹くための種となることを淡く期待することぐらいだろうか。
しかし、リアルとオンラインのハイブリッド開催で、そこそこ集客できているのは100人カイギでも新潟市はモデルケースとなっていることもあり、他の主催者からのヒアリングを受ける機会も多い。(ちなみに受けているのは僕ではない!僕は運営者の中における腰巾着である。)
ただ、20回ものイベント開催を積み重ねる中で開催ノウハウを確実に蓄積できている体験を得れていることは非常に大きい。これは同様のメンバーが集うことでハイブリッド開催の依頼を受けることも可能なのであることを明示しており、それを付け加えておく。
▷ えんどう≒遠藤涼介として
ネットにおけるソーシャルメディアの中で「えんどう≒遠藤涼介」と表記するようにしている。これはネット上にいる「えんどう」はあくまでも脚色された架空の存在ではないかと僕自身が考えているためであり、実際に会った際に「遠藤涼介」と同一人物であるかどうかは「=」ではないという意味だ。
100人カイギのキュレーターとして参加していたものの、途中で離脱してしまったこともある。その間、他のキュレーターには残念な気持ちを抱かせてしまっただろうことから申し訳ないと考えている。
再度、参加した際に実感したことは「安定的な運営」となっている点だ。しっかりと運営のノウハウやユースケース、トラブルシュートなどがしっかりと共有できる状態になっていたのだ。
正直なところ驚いた。
無報酬の集いでありながらも各々の役割を明確化しつつ、集客にも力を入れ、当日の運営にもきちんと取り組む。それをさも当然であるかの如くに振る舞っていることにだ。
当然ながら「当然ではない」。それぞれがプライドを持って取り組まなければ成しえないことである。
僕はその姿勢を保っているキュレーターメンバーに囲まれていることがうれしかった。参加者もゲストもそうだが、キュレーターメンバーが「新潟市」で「つながり」を増やそうと楽しみながら躍起になっている「機会」に参加できていること。
それに喜びを感じているとともに、僕自身がキュレーターとして参加し続けている理由でもある。
残り開催数が少なくなってきたことで感じているのは、寂しさよりもキュレーターメンバーに対する憧れや誇りのようなものが上回る。それは何か。それぞれが本業ではない中、経済的な利益につながることではなく、社会的資産となる「関係」を構築しようとする姿勢と、それを少しでも多くの方に感じてもらおうとする「気概」にである。
オンラインでの参加も可能なため、新潟市以外からも参加が可能だ。ぜひ、FacebookでもTwitterでもアカウントをフォローしてもらい、開催情報を取得して参加してもらいたい。
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Twitterアカウントはこちら
※ 次回の開催案内は上記のアカウントからアクセスしてもらいたい
ではでは。
えんどう
▶︎ おまけ
▷ 参考となる紹介したいnote
100人カイギの本家note。地域やトピックを扱った各種の100人カイギを紹介してくれるのだが、その豊富さは「つながり」を構築したいと思えている人たちが一定以上存在することを実感することになる。
サイボウズの社内には「社内のつながりづくり」に特化したチームがいるとのことから読み始めたが、コミュニケーションの在り方を模索し続ける会社だからこそ、それが製品やサービスとして提供できるのだな、と妙な納得感を得ることになった。
地域の課題解決をスポーツクラブが担おうとすることはスポーツを題材にするからこそなのかもしれませんが、スポーツはエンターテイメントであるとすると、スポーツに限らずさまざまな方法が取れそうである。
▷ 関連する書籍紹介
途中、「社会的資本」と表現したが、それは橘玲氏の『幸福の資本論』で使われているものを流用したものである。橘玲氏は『言ってはいけない』や『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』などオススメ書籍がたくさんある。ぜひ読んでもらいたい。
▷ 著者のTwitterアカウント紹介
僕の主な生息SNSはTwitterで、日々、意識ひくい系の投稿を繰り返している。気になる人はぜひ以下から覗いてみて欲しい。何ならフォローしてくれると毎日書いているnoteの更新情報をお届けする。