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クライシスコミュニケーションを目の当たりにして
ここ数ヶ月で芸能ネタで最もHotな話題だったものを取り扱ってみたいと思いますが、割とセンシティブなネタなのもあり、「胸が痛いなぁ」なんて思いながら会見を見た立場ですが、随分と離れた全く関係がない人間だけど、少なからず似たような組織だとか雰囲気を味わったことのある立場として書いていきます。
初動対応に差
今回の雨上がり決死隊の宮迫さんと、ロンドンブーツ1号2号の亮さんのに名が"個人的に開催"した会見により、2名への疑念や疑問はある程度スッキリしたものになり、むしろ、吉本興業の初動や、2名への対応を含むフォローやサポートを含めた対応の面でのずさんさが明るみになってしまった形になったと感じています。
かたや、ザブングルが所属しているワタナベエンターテイメントのリリースの出し方や内容を含めた初動対応は、吉本興業の比にはならず、横文字にするとクライシスコミュニケーション、日本語にすると危機管理広報っていうらしいのですが、その対応がバッチリだったと感じます。
この対応の差は会社としてかなり大きな認識の齟齬があったのではないか、と訝しげに見たくなるのですが、結果的に2名の芸人を追い詰めてしまったのだと感じざるを得ません。
未来に向けての道を指し示す形になっているのはどちらなのかは、火を見るよりも明らかだと僕は感じているのですが、みなさんはどうでしょう。
会社を思う気持ちが交錯
この記者会見を受けて、吉本興業の対応に憤然とした2名のタレントが声を上げる形になったわけですが、それぞれに芸人や吉本興業を思う感情は共通で抱きつつも、表現の違いなのか気持ちが交錯しています。
松本人志さんはこのままでは吉本興業が潰れてしまう、と危機感を抱いたことから、急遽、番組を生放送へ切り替え、声明を出す形に。
片や、芸人側の立場で強い意見を出したのは加藤浩次さんで、現体制のままでお茶を濁すような形で終息を試みるのであれば、自らは吉本興業を辞めると宣言。
もちろん、このほかにも明石家さんまさんや、ビートたけしさんなどがコメントを出していて、自らが芸で身を立てて来たからこそ、苦労を知っているからこそ、今回の会見に心を痛めている様子を感じる内容に、なんだか捨てたもんじゃないかな、とも感じ次第です。
特にビートたけしさんのコメントには、会見を開いた二人に大きな同情をするとともに、自らが事務所を持つ身として、事務所のやり方に対して疑義を呈するものでした。
吉本興業社長が会見
07/22になり、吉本興業の岡本社長が松本人志さんの呼びかけに応じる形になり(僕はそのように見受けています)、記者会見を開きました。
動画内のコメント欄でもそうですが、随分と否定的な意見が多く見受けられるように、会見の内容自体はちょっと辛いものがありましたが、社長である岡本氏の立場に立つと、随分と難しい記者会見だったのは想像に難くなく...。
そら、初動対応がまずかったのに加え、嘘をついていたとはいえ、当該人物である宮迫氏と田村亮氏が自分たちのやり取りをさらけ出してしまった上で何を語れるのか。
今回のような会社の危機的状況において、色々と後手に回ってしまった今回の会見は何をいうにしても、どんな態度をとるにしても、最適解をみつけるのに大きな壁があるものでしたし、二人が随分と覚悟を決めた上での会見と比較すると、どうしても追い詰められ方に違いがあるようにも感じてしまうものでした。
その点、記者の方々から多くのツッコミをもらう中で、どうしてもしどろもどろになってしまったと見受けられましたから、何をどう語ろうが、見ている人間に響く内容とはなりませんでした。(個人的な感想です)
じゃ、自分が同じ立場に立っていたら、何をどうしていたのかなぁ、なんて考えてしまいますが、僕は今回の騒動を外側から見てしまっていますし、すでにどうしたらよかったのかなぁ、と考えながら見れる立場にいました。
そうした立場にいたのを前提に、ではありますが、結局は初動対応次第だった、と思いますし、それ以外になかったな、と。
はじめに芸人の方々に事実関係をきっちりと確認した上で、ワタナベエンターテイメント社が行ったように、会社としての対応内容をきちんと明文化しつつ、今後についても未来に向けての提示をするような策を、もうグルングルンと人に相談しながら考えるしかありません。
僕なんかも生きてきた中で、人様に謝らなければならない場面はたくさんありましたし、迷惑をかけてしまった過去だっていくつもあります。
残念ながら嘘をついて、人を傷つけてしまうような機会も作ってしまいましたし、そのせいでニッチもサッチも行かなくなって途方にくれざるを得ない状況になったことだってあります。
だから、なんていうわけではありませんが、今回の騒動がどんな風に決着をし、どんな未来を選択されていくのかは気になって仕方ありません。
何れにしても、他人が悲しみや途方に暮れた涙を流すのを見るのは、決して気持ちの良いものではないな、と実感した次第です。
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#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #許容度の高い エリアにすべく活動中。現在は会社員をしているものの...
今回の文章に関連するオススメ書籍
今回の吉本騒動を機に読んで見た本です。結局、起きたことに対して限られた時間の中で、当然、いろんなリスクを想定はするものの、最善を尽くす他にないのだな、と痛感させられる内容でした。
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