Post COVID-19での生き方

久しぶりにnoteで記事を書く。

幾度目かの緊急事態宣言も都道府県によっては終わりを迎えるようだ。都内での感染者数も昨年末ほどの水準に近づいている。忘年会や会食も憚られ、お預けを喰らった良識ある飲兵衛は舌なめずりしていることだろう。

私は前回の緊急事態宣言とは違った過ごし方をしていた。それが緊急事態宣言解除後ひいてはPost COVID-19の生き方の指針となると思うので記す。

良い変化

・出費が減った

・酒を飲まないで素面で過ごす時間が増えた

悪い変化

・会食が減った

・国内旅行を含む旅行がしづらくなった

まず良い変化から書く。そもそも店が夜遅くまでやらなくなった。代わりにテイクアウトやUberEatsなどの配達サービスが活性化したが結局テイクアウトは店舗まで行かなければならないし配達は割高になる。こういった点から最小限の回数で鍋の材料などを買い込んで作り置きすることが増えてきた。結果外食が減って出費が減った。どれだけエンゲル係数が高いのか...

次に、外で酒を飲むことが減ったことはお財布に優しいのと同時に思わぬタイムボーナスをもたらした。前回はKURANDや買い込んだ酒を昼夜飲んでいたから、ワインやウィスキーの空ビンが毎日コロコロしていた。まるで人間ボウリングみたいな体で白痴じみていた。今回は飲まずにいようと思ったら、神の悪戯か、その状態を続けられている。(たまには飲むが、断酒では断じてない)当初は余りに余りたる時間に戸惑っていたが文化的活動や内省に当てることができ大変充実している。段々と時の流れが速くなっているので大変ありがたい。

トータルでは+だとは思うが悪い点にも触れねばフェアではあるまい。まず会食、宴席を当然含むが、その機会が減ってしまった。丁々発止の会も良し、下世話なクダを巻くも良し、盃があればなお良しで大変お気に入りの時間が断たれてしまった。昔アルコールの有害性についての批判的な記事を書いたが実際のところ愛していたのだ。そして旅、何より酒がある旅は何物にも代え難い。もはやビジネス渡航ですらPCR検査の証明などが必要だったり場合によっては隔離期間が設けられたりと不自由になってしまった。航空産業は大打撃を受けてしばらくは立ち直れないだろう。気軽に海外へ行けた時代は幻となってしまった。いくら金や時間があろうと旅が無ければ人生は味気ない。

ともあれ酒を控え出費を減らし、自由な時間を謳歌していることは人生を充実たらしめているのは間違いない。緊急事態宣言が終わろうともCOVID-19が風化しようともこの経験は大事にしていきたい。回帰するもの、二度と戻らないもの様々あるが人間は変化に適応して自分を満足させられる生き物なのだ。

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