第8回 9月19、20、21日 活動報告 (21日の線状降水帯被害について)
8月31日で七尾市の避難所は閉鎖
活動の1日目は、七尾市の避難所である矢田郷コミュニティセンターの巡回ボランティアでしたが、8月末で同避難所は閉鎖となってしまいました。
七尾市内でも、ようやく公費解体が始まりました。あちこちに、住居としては不適切という「赤紙」があちこちに貼られていますが、それでも継続して住んでいる方はいらっしゃいます。
活断層の割れ残りがまだあるようですし、余震を考えると、とても危険です。
9月21日の線状降水帯で、珠洲、輪島、能登、震災でまだ瓦礫が散乱している地域に壊滅的な被害を与えました。
多くの方が、復興、復旧に絶望を感じたそうです。(心が折れたとの声が多かったです。)
21日は帰路につく予定でしたが、午前中は移動を控えました。夕方になって降雨が弱くなったタイミングで移動を開始しました。多くの方からご心配いただきありがとうございました。(一人で活動していたら、心が折れそうになっていたと思います。自分の安全を確保しながら、ボランティアをすることは、とてもストレスとなることを実感しました。)
これからの医療を考える
日本全体が高齢化となり、住居の点在化(空き家が増えることで)で、建物が起点となる医療機関による医療は困難になると思われます。
珠洲、輪島、能登で、医院や病院を経営しても、治療や検査が必要な患者さんも減少、点在化するのは必死であるから、経営が成り立たなくなることは容易に想像できます。
どうしても最期まで被災地域で生活することを希望するなら、定期的にドクターカーで巡回診療するのはもちろん、予防医学を中心とした診療を行うことで、救急車やドクターヘリのお世話になりにくいのではないだろうか?
9月20日は、南大呑地区はとても暑く、脱水症や熱中症が起きやすい状況でした。元気なうちに点滴で血管内に水分補給をすることで、脳梗塞や心筋梗塞といった虚血性心疾患を予防できます。
この、南大呑地区は「過疎化と高齢化、空き家化が進む地域」と言えるでしょう。ここで、ドクターカーによる医療が、未来の日本の医療の答えになるかもしれないと思っています。