救急車無料化と次世代救急車とは⁈
救急車の無料の問題点と未来について、今回はお話させてもらいます。
日本の救急車は無料ですが、誰かが救急車を利用していると当たり前ながらその救急車を他の人は利用できません。
なので軽傷の方が救急車を呼んでしまうと重傷の患者さんが救急車を待たなければいけなくなります。
現在救急車の無料制度は救命救急サービスの観点からも財政の観点からも問題視されています。
それではそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
有料である場合のメリット
①利用者が料金を支払うことで、財政の負担を減らせる。
②軽症で本来救急車が必要ない患者さんが減る事で重症の方が待たされるリスクが減る。
デメリット
①高価格だと、所得などの事情より本当に必要な時に救急車を呼べない人がいる。
②あまりに低価格だと、無料時に利用を遠慮していた人達が堂々と救急車を呼ぶようになり、逆に出動回数が増える。それにより重症な方の待機時間が延びる可能性がある。
無料である場合のメリット
①何かあった際にすぐに連絡をする事ができる。
②誰もがすぐに医療を受ける事ができる。
デメリット
①緊急でもないのに救急車を呼ぶ人がいる事により、重症患者が待たされるリスクがある。
②1回出動するだけで数万円という財政の負担がかかる。
日本での数急車の出動は1回あたり少なくとも数万円の費用がかかっています。
タクシー代わりに使われては国の負担が増える一方です。
「重症の人は無料、軽症の人は有料」とできればいいのですが、その線引きは意外と難しいです。
では、もし救急車を有料にするならいくらが適当でしょうか。
1回あたりコスト数万円を丸ごと請求するのはいかにも厳しすぎますが、安くても逆効果になる可能性があります。
現在、気軽に救急車を呼ぶのはごく一部の人で、ほとんどの人はモラルを守っています。
ところが有料化されると、これまで遠慮していた人達が堂々と救急車を呼ぶようになって、かえって混雑しないとも限りません。料金設定には慎重な見極めが必要です。
余談ですが、国としては、救急車の料金を徴収することもできるので実は救急車は公共財ではありません。
そして近頃、次世代のクルマの話題に「コネクテッド」という言葉が出てくるのをご存知ですか?
「コネクテッド」とはどういうことなのか?
どんなメリットがあるのか。
まず、コネクテッドは英語で書くと「Connected」で、「つながった」「接続した」という意味です。
実際にクルマ業界の言う「コネクテッド」とは、「通信で、クルマが外とつながる(接続する)」ことを意味し、そういう状態にする技術やサービスに対してコネクテッドという言葉が広く使われています。
具体的な通信方法としては、クルマに携帯電話と同等の通信機器を搭載して、電話回線やネットなどにつなげるほか、クルマとスマートフォンを接続して、そこからネットにつなげるという手もあります。
さらに、携帯電話とは違う通信用電波を使って走行しているクルマ同士や、交差点の信号といった道路施設など、クルマの周囲にあるようなものと通信するケースもあります。
欧州でも、2018年4月から「eコール」と呼ばれるサービスが新車に搭載されることが義務付けられました。これは交通事故が発生したときに迅速に救助ができるようになるシステムです。交通事故でクルマのエアバッグが作動したり、クルマの緊急通報ボタンが押されると、専用の緊急電話番号に、クルマのGPSによる位置情報と車両情報が発信されます。
通報を受け取った緊急通報センターは、クルマに付いている通話機器で乗員と通話。
もしも反応がないときは、救急車両が事故現場に駆け付けるというサービスです。
分かりやすくまとめると、事故で負傷した患者を救急車に収容し、救急車内で取得された機器の情報や撮影された映像を病院と医師が共有し、医師から指示を出して救急対応するというものです。
また、救急車両がコネクテッドカーになり、救急車両と医師の乗車する車をを経路制御により合流させるなども可能になります。
救急車も、次世代の5Gの恩恵を受ける時代です。
少しでも多くの方に、適切な治療が施される事を願うばかりです。
おっさきー!