Dr.Uのミュンヘン留学日記 #4 ビザ取得編:どのビザが必要なの? 2020.4.11
Guten Abend! Dr.U@緊急事態宣言下 です。
COVID-19パンデミックに対して、2020.4.7 安倍総理大臣が緊急事態宣言を発令し、それにあわせて2020.4.10 小池東京都知事が休業要請や補償措置について記者会見を行いました。パンデミックによる健康面への被害だけでなく、経済的な打撃も今後大きな影響がでそうです。公衆衛生政策のみならず、大胆な経済政策が望まれます。
さて、これからは私がドイツ滞在のためのビザをどのように取得したかについて書いていきます。まず今回はドイツ大使館に行くまでの手続き編です。
ちなみに私がビザ取得のための具体的なアクションを始めたのは、留学予定のちょうど半年前くらいでした。半年前に始めたおかげで、期間としては少し余裕があり、焦らずにすみました。
どのビザを取得するべきか?
日本人はドイツに旅行に行くだけならビザを取得する必要はありませんが、ドイツに90日以上滞在するにはビザを取得する必要があります。
「ビザ」と一言でいっても何種類かありますので、まず自分に必要なビザは何か調べる必要があります。ビザの詳細は大使館の公式サイトの”ビザ・ナビゲーター”を参照してください(残念ながら日本語対応ではありません)。
https://visa.diplo.de/visa-guide/en/#/vib
私はどうしたかというと、公式サイトでどのビザを取るべきか一生懸命調べたのですが、正直よくわかりませんでした。
といいますのも、私(おそらく研究目的に医学留学する医師はだいたいそうだと思いますが)の境遇はちょっと複雑だからです。
私の場合、ドイツの医師免許を持っていませんのでドイツで患者さんの臨床診療を行うことはできません。そのため、研究先の医療機関から一切給与はでません。その代わりドイツで奨学金を申し込み、そのお金を生活費にあてる予定でした。
労働ビザを取るにしてはそもそも働かないですし、学生ビザにしては所得(奨学金)を得ようとしています。
また大使館のホームページはデザインは洗練されているんですが、内容はやっぱりお役所文書・・・。読解力の弱い自分には読んでもよくわかりませんでした。
いったいどのビザを申請すればいいか???正直、困っていました。
ドイツ大使館に聞いてみた
わからないときは一人で悩んでいても仕方ありません。知っている人に聞くのが一番!
ということで、ドイツ大使館の公式サイトで聞いてみることにしました。公式サイトに問い合わせフォームがありますので、そこへ私の状況等を伝えてどのビザを取得すべきかわからないと問い合わせしてみました。なお、質問フォームは日本語で入力できます。
さっそく返事が!
問い合わせてから約1週間たった頃、大使館の方から返事がきました。
しかも日本語で! ドイツ語じゃなくてよかった!
差出人の名前も日本人の名前でしたので、日本語でやりとりできる安心感が半端なかったのを今でも覚えています。
返事には、私が取得すべきビザは研究滞在ビザかどうか判断するためにドイツの医療機関からの招待状を見せて欲しいと書いてありました。またドイツ滞在の費用を証明するために日本の銀行残高を証明する書類も欲しいとのことでした。
さっそくドイツの留学先に依頼してInvitation letter(招待状)を記載してもらい、またネット銀行の公式サイトで英文で書かれた自分の銀行残高証明書を発行してもらいました。
銀行残高証明書はいわゆるメガバンク等の窓口で依頼すると手数料が必要ですが、私の利用しているネットバンクは無料ですぐにPDFを取得できました。
※ 後でわかったことですが、私が申請したネットバンクだと英文で記載してもらえるのですが、残高が「○○円」と円建でしか記載されなかったので、結局メガバンクの窓口で英文かつ「○○ユーロ」とユーロ建で金額を記載してもらいました。
書類がそろったところで、招待状、銀行残高証明書をE-mailでドイツ大使館の担当者に送付しました。
Hosting agreement
今度は数日で返事が返ってきました。
返事には、私は研究滞在ビザを取得すればよいこと、日本にあるドイツ大使館でビザ取得が可能と書かれていました。
ネットでは、ドイツに入国してから現地の外国人局で片言のドイツ語で手続きするのはすごく大変と聞いていたので、日本でビザを取れるというニュースは私にとって朗報でした。
ただし、また別の問題が発生します。
返事に「受け入れ先とHosting agreement(Annahme Vertrag)をむすぶ予定はありますでしょうか?」と書かれていました。
Hosting agreement ???
なんじゃそりゃ(~_~;)
さっそくググってみますが、いい情報がヒットしません。
これも後にわかったことですが、「Hosting agreement」はドイツの医療機関と私との間でかわす契約書のようなものでした。私の場合、給与や保険は支払われないこと、医療機関で入手したデータの秘密を守ること、お互いに希望するときは○ヶ月前に伝えれば契約を解除できることなどが書かれていました。
ドイツの医療機関にさっそく問い合わせて、メールで送られてきた何種類かの書類(病院のルールを守ることについての書類、麻疹や風疹ウイルスの抗体価を記載する書類など)に署名して送り返したところ、2週間程度で先方の署名がされたHosting agreementが返ってきました。
そして以下の書類を準備して、大使館の予約をとります。
1、ドイツの研究所からの招待状と経費に関する証明書2部
2、最終学歴の卒業証明書 (英文原本とそのコピ-2部)
3、Web版長期ビザ申請書
4、写真 (3,5cmX4,5cm の中に顎からおでこまで)2枚
5、パスポ-ト(原本とコピ-2枚)
大使館の予約は意外と混んでいて、平日の午前中しか空いていなかったので、結局1ヶ月くらい先の日程で予約をとりました。手続きはなんでもそうですが、予約は早めにしておくことをおすすめします。
そして、いよいよ広尾にあるドイツ大使館に直撃です!
次回はドイツ大使館での手続きについて書こうと思います。よければフォローをお願いします。
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