ラジコンのプロポ,自作してみませんか
家電製品のリモコンのデザインは,どうしてあんなにどれをとっても同じなんでしょうか.テレビ,エアコン,扇風機などのリモコンは,長方形か丸の二択しかない.ご家庭によっては,リング型で壁に掛けたいとか,カーテンにマジックテープでくっつけたいとか,アンティークのテーブルや椅子に馴染むようなデザインが欲しいとか色々好みがあると思うのだが.
自動車のキーしかり.キーレスエントリーというなら,もっと洗練されたカード型やマスコットキャラクター型のキーを選べてもいいのではないかと思うのは私だけですか?購入時に手形を取って,納品とともにオリジナルデザインのキーを渡すというサービスがあってもいいのでは?
一般的なプロポ
ラジコンのプロポ(リモコン)もそうです!一般的なものは,2本の十時レバーがあって,それぞれを右手左手の親指で操作するもの.
私は,このようなプロポでラジコンカーを運転することにずっと違和感がありました.なぜなら,ステアリング(タイヤの方向角)がレバーを左右に倒すというのが,実際のハンドル操作と異なるためです.
ですので,下図に示す様なプロポが発売された時には,”そうそう,こういうのです.私が求めていたものは!”と大喜びしました.
でも,このホイール型プロポの場合,ピストルのようなトリガーを左手の人差し指で引くことでアクセル(スピードコントロール)となっています.
おしい! これが私は嫌なんです.
独自プロポ試作品
だったら,どんなんがいいんだ?
私のコンセプト試作品は,こちらです.
左手で握って,左にあるJoyPadを上下に動かすことがアクセルワーク.そして,右側のつまみ(将来的には,タイヤを模したもの)が右手で操作するステアリングとなります.
ブレーキを掛けたい時には,左のJoyPadを下に操作すればいいのですが,別途ブレーキ単体機能が欲しい人は,握った時の人差し指が届くところに何らかのレバーorボタンを配置すればいいかなと思います.
上記写真は,操作フィーリングをチェックするために特急で試作したコンセプト品なので,細かいデザイン部は,現段階では特に凝った作りにしていないことはご了承ください.
実際にArduinoに接続して,動作確認してみました.
結果は,バッチリ!!
自作プロポのメリット
最後に,自作のメリットを挙げておきます.
1.何といってもコスト:5千円以内!
(市販のプロポは数万円)
2.自由な形状:3Dプリンタ万歳!!
(グリップフィーリングは非常に重要)
3.ボタンやレバーが自由に選択できる
(Amazonで数百円からある)
4.ボタンやレバーの独自配置
(手の大きさは人によって大きく異なる)
5.モジュレーションカーブ設定
(自分のお好みの操作フィーリングが得られる)
この5番目は,エンジニアにとっては,腕の見せどころです!レバーを倒した量をアクチュエータ(駆動モータやサーボモータ)にリニア(線形)に伝達するのではなく,Arduinoで自分のオリジナル特性(例:3次曲線や+側/ー側で非対称な不感帯幅を定義)が作れてしまう.
これが私の2023年夏休みの電子工作でした.
いや〜,とっても楽しかった.