トイレットペーパー不足からみえる大衆心理

新型コロナウイルスで紙不足の供給不足になるとのデマからトイレットペーパーやティッシュペーパーが近所のスーパーから一瞬にして消え去りました。

これは、実は「大衆心理」を如実に表しているのです。

全く根拠のないSNS投稿が始まりになっているのですが、これを信じた人がリツイートをし、さらにリツイートとその数が増えていきます。

リツイート数が増えるに従って、「こんなにリツイートしてるなら、本当かもしれない」と普段なら警戒する人も信じてリツイートするようになります。

しばらくすると、どうなるか想像は難しくないですね。

膨大なリツイート数をみた人は焦ってスーパーに向かうことでしょう。

別の要件で何も知らずにスーパーにいた人も、トイレットペーパーやティッシュが売れていくのをみると、「私も買っておこう」となります。

こうした人間の心理の弱い部分が連鎖的に起こることによって、大波が出来上がるのです。

大衆心理の問題だけでなく、SNSの普及、情報というものの価値を自分自身で判断できない人が増えていることも大波をつくる要因となります。

株や為替の経済活動でも、こうした心理現象は度々起こります。記憶に新しいところでは、仮想通貨の暴落ですね。誰か大きな「売り」を入れることで、「何かやばいことが起きたのか?」とその反応をみた人も「売り」を入れるのです。すると、瞬く間に連鎖することによって、実は何もおこってないのに暴落が完成します。

お金の絡んだ世界では、利益のためにしばしば人為的にこうした事が行われています。

これからも新型コロナウイルス関連の情報には、よく注意してくださいね。周りに流されず、普段から自分で考えることも大切です。

ドクターP


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