12/22開催【ドコモベンチャーズピッチ】子供向け教育スタートアップ大集合!~子供の可能性を引き出す様々なサービスをご紹介~レポート前半
皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2022年12月22日(木)に行ったイベント、
【ドコモベンチャーズピッチ】子供向け教育スタートアップ大集合!~子供の可能性を引き出す様々なサービスをご紹介~
について2回にわたってレポートしていきたいと思います!
本イベントでは、子ども向け教育(EdTech)関連サービスの領域で新しい事業に取り組まれている注目のスタートアップ6社をお招きしピッチしていただきました。
子ども向け教育サービス、EdTechに興味のある方
EdTech関連への投資や事業連携をご検討されている方
子どもに対してどのような教育をさせてあげるのが良いか迷っている子育て世代の方
新規事業、オープンイノベーション等をご検討されている方
最新のサービストレンド、テクノロジートレンドに興味のある方
にぜひお読みいただきたい内容となっております!
以下、各スタートアップにピッチをしていただいた内容をご紹介します!
■1社目:株式会社Mimmy
1社目は、Mimmy 守屋様にご登壇いただきました!
<株式会社Mimmy 代表取締役 守屋 亮様>
・Mimmy社の事業内容
Mimmy社では、毎日の”新しい発見”の蓄積が人生を作ると考えており、未来を担う子どもたちの好奇心を刺激し、子どもたちの世界を広げることができるサービス、Mimmyアドベンチャーを展開しています。
国内を中心にサービスを展開しながら、海外進出も視野に入れており、2023年4月にはアメリカでのサービス開始を予定しているそうです。
そんな、Mimmyアドベンチャーには二つのサービスがあります。
・世界を知るためのMimmyアドベンチャー
一つ目が、自宅から毎日新しいものに出会えるLIVE配信サービスです。
アメリカ、イギリス、トルコ、イタリア、マレーシアなど世界中の50の国から1,500以上のコンテンツを配信しており、LIVE配信を視聴する子どもたちは、世界中の文化や価値観に触れることができます。
年間4,000件にもなる配信を行うガイドは世界中で活躍している特定の分野に特化したインスタグラマーたちです。Mimmy社がSNSでヘッドハンティングし、子ども向けコンテンツを一緒に作っています。
コンテンツは5~10歳をターゲットに制作しています。コンテンツによっては、7歳以上を推奨したり、逆に6歳以下を推奨することもあるそうです。リアルタイムのLIVE配信にすることで、同じ内容のコンテンツでも異なる出来事が起こります。そのため、全く同じコンテンツになることはなく、子どもたちを飽きさせることなく楽しませることができます。
・LIVE配信中は子どもたちをサポート
ガイドと会話をするコンテンツでは、主要言語は英語です。英語やジェスチャーを使いコミュニケーションをします。しかし中には、英語に不安を抱えているお子様もいらっしゃいます。そこで、Mimmyアドベンチャーでは、どのような子どもでも安心して参加できるように、LIVE配信中にMimmyちゃんというマスコットキャラクターがファシリテーターとなり、子どもたちをサポートしてくれます。
特定の分野に精通しているインスタグラマーだからこそ、子どもたちに情熱をもってLIVE配信をすることができるため、子どもたちにとって価値の高いLIVE配信になっています。
・3つの特徴
そんな、Mimmyアドベンチャーには
の3つの特徴があります。
世界中の様々なバックグラウンドを持った相手とボディーランゲージなどを使い自力で意思疎通することで、子どもたちの自己肯定感、協調性、多様性、想像力、積極性、継続力を育みます。
・社会を知るための社会見学アドベンチャー
二つ目は、社会の裏側につながる社会見学アドベンチャーです。
「日本が誇る技術や取り組みを子どもたちに知ってもらいたい!」という思いで開発されており、日本の食品会社や自動車会社などと協力してコンテンツを作成しています。
Mimmy社が作る社会見学型アドベンチャーでは、世の中の魅力を120%で子どもたちに伝えることができると守屋様は言います。
■2社目:キッズウィークエンド株式会社
2社目は、キッズウィークエンド 三浦様にご登壇いただきました!
<キッズウィークエンド株式会社 代表取締役兼CEO 三浦 里江様>
・キッズウィークエンド社の事業内容
キッズウィークエンド社は「教育を民主化し未来の選択肢を増やす」をミッションに掲げ、日本最大級の探究型オンライン教育プログラムを提供しています。
子どもたちと社会をつなげ未来を拓く多様な学びコンテンツを届けることができるプログラムとなっており、世界中から累計で20万人が参加しています。
リピート率8割となっており、オンラインイベントを開催すると約1万人ほどの子どもたちが集まる活発的なコミュニティになっています。
・キッズウィークエンドについて
キッズウィークエンドは、参加型で双方向のライブ配信授業を提供しています。
ライブ配信は、
などの特徴があります。
実際の授業では、美術館と繋いだり職業体験ができるなど、通常の学校では学ぶことができない「社会」や「職業」について学ぶことができるライブ授業となっています。
ライブ授業の参加者は、100人から多い時で1000人になることもあるそうです。それでも双方向の参加型になっており、多様な意見や価値観に触れることができる環境が整っています。
また、キッズウィークエンドのライブ配信授業は、日本を代表するパートナー企業と共に「社会を探究する授業」を軸に開発しており、年間160本ほど共同開発しているとのことです。
子どもたちには無料で提供しており、全国どこからでも受けられる「オンライン版のキッザニア(子ども向けの職業体験型テーマパーク)」のようなものだと三浦様は言います。
・小学生向け放課後スクール、キッズウィークエンドスクール
キッズウィークエンド社では、さらに小学生向け放課後スクール、キッズウィークエンドスクールの開発を進めています。2022年10月にβ版をスタートしました。
ライブ配信サービスが、子どもの世界を広げることを目的するのに対し、キッズウィークエンドスクールは、子どもの学びを深めることを目的としています。
キッズウィークエンドスクールは
などの特徴があり、
子どもが主役となり学年を超えた関わりや、自分で決める・選ぶといった体験を得ることができます。さらに、オンラインの特性を活かしたグローバル・多様性のある環境です。
キッズウィークエンドスクールの主な活動内容は
です。
・なぜ始めたか
三浦様はご自身の二人の子どもの子育てをする際に「子どもとの時間を犠牲にしないとキャリアを継続できない」と感じたそうです。
仕事と子育ての両立している女性の多くが、「教育の選択肢が限られている」と感じており
といった、場所に依存した問題や、社会が大きく変わる中で何をさせたら良いか分からない、などの親が迷子になってしまうケースも多いと言います。
そこで、三浦様はキッズウィークエンドスクールを通じて子どもの教育の新しい当たり前を作りたいと考えています。デジタル化の活用や、子どもの教育事業に社会を巻き込むことで、子どもの学びの選択肢を増やしていきたいと語って頂きました。
■3社目:ワンダーファイ株式会社
3社目は、ワンダーファイ 川島様にご登壇いただきました!
<株式会社ワンダーファイ 代表取締役CEO 川島 慶様>
・ワンダーファイ社の事業内容
ワンダーファイ社は花まる学習会からスピンアウトし設立されたEdTechスタートアップです。
川島様は、国内外の児童養護施設で学習支援を行ったときに、子どもたちに学習を強制するのではなく、「楽しい!」と感じてもらい自発的な取り組みを促すことが大切だと感じたそうです。このことをきっかけにワンダーファイは設立されました。
イベント当日は実際に子どもたちが楽しんでいる様子を動画で紹介していただきました。教室に子どもたちの楽しそうな声が飛び交っていて、撮影しているカメラマンも笑顔になっている様子が見られました!
ワンダーファイ社は、”知的わくわく”体験を世界に広げることで、全ての子どもたちの「自ら学ぶ力」を育むことを目指しています。知的なわくわくを引き出すことで、子どもたちの意欲や思考力、創造力を刺激し自ら学ぶ力を養うことができると川島様は言います。
・ワンダーファイの主要サービス
ワンダーファイ社は「シンクシンク」と「ワンダーボックス」という二つのサービスを開発しています。
・シンクシンク
シンクシンクは、思考力を育てるアプリです。言葉を使わずに直感を使って楽しむミニゲームを揃えており、空間認識・平面認識など、思考力を育む5分野のパズル・めいろ等の問題を120種以上収録しています。
マーケティングをほとんど行わずに150か国200万ユーザーを獲得、高い評価を得ているなど注目のサービスとなっています。
・ワンダーボックス
ワンダーボックスではSTEAMの5分野について学ぶことができる多様な教育アプリに加え、アプリと連携するキット教材を毎月受け取ることができます。
幅広い理数系分野とアート分野を対象にコンテンツが用意されています。
どちらのサービスも、子どもたちの「楽しい」という感情を重視しており、「教育的なのに、圧倒的におもしろい」コンテンツで、世界中の子どもの思考力・創造力など「新たなスキル」を育みます。
・ワンダーファイの強み
ワンダーファイの強みについて、川島様は以下の3つを挙げられました。
・コンテンツ開発力
ワンダーファイには、ゲーム製作などエンタメ業界で実績のあるエンジニアが所属しています。また、コンテンツはほぼ内製化しており、新分野で高品質なコンテンツを開発するための知見を蓄積しています。
さらに、毎週、研究授業を行い、子どもたちに授業を受けてもらう。その後高速・高精度で改善するといった仕組みが社内で整っており、質の高いコンテンツを作ることができるそうです。
・エビデンス・実績
ワンダーファイが提供するコンテンツでは、性別・学年・保護者の学歴などによる子どもの属性に関わらず、教育効果が見られたそうです。
・海外展開への親和性
カンボジアにおいて、JICAプロジェクトを通じて公立学校にシンクシンクを提供するとともに、学習塾としてのシンクシンク、ワンダーボックスも展開できていることから、海外展開の親和性も高いことが分かります。
・今後について
ピッチでは、ワンダーファイの今後についても語っていただきました。川島様はワンダーファイの今後について、新作を発表する、定期的にコンテンツを更新するたびに子どもはワクワクを待ち望み、また保護者が「さすがワンダーファイ!」と感じる瞬間ををいくつもの国で実現した状態を目指しますとのことです。
子ども向け教育(EdTech)関連サービス、レポート前半3社の取り組み内容はいかがでしたか。
後半の3社についても是非、お楽しみください。
>>イベント後半 スタートアップ3社のピッチレポートはこちら
今後もドコモ・ベンチャーズでは毎週1回以上のペースで定期的にイベントを実施し、その内容を本noteでレポートしていきます。
引き続きイベントレポートを配信していきますので、乞うご期待ください!!
>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベントはこちら
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