バンクシー作『ベツレヘムの傷跡』世界一眺めの悪いウォールドオフホテルに飾られた降誕場面のジオラマ(占領下のパレスチナ国ベツレヘム市のクリスマス)
(旧暦で降誕祭を祝うロシア他は別として)12月25日はクリスマスです。世界中の家々や公共施設で屋内外に様々なクリスマスツリーが飾られていますが、ツリーと共に、等身大やミニチュアの人形で再現されたキリストであるイエスの降誕(聖誕)場面が飾られていることも少なくありません。
さて、新作があっという間に盗まれた(その後、犯人が逮捕された)
と報道されているバンクシーも4年前に降誕場面(ジオラマ模型?)を製作したそうです。作品はパレスチナ国ベツレヘム市に開業された(自身も出資した)世界一眺めの悪いホテルと称されるウォールドオフホテル
で4年前に公開され(軍事侵攻の影響を受け、ガザではなくウエストバンクにあるホテルは休業中ですが)現在も展示されているようです。
銃撃・砲撃で開いた穴が(東方の三博士にイエスの誕生を知らせ、ベツレヘムへ導いた)ベツレヘムの星(Star of Bethlehem)のように見えるウエストバンク(ヨルダン川西岸地区)に聳え立つ分離壁(実物は鉄筋コンクリート造)の前にヨゼフとマリアとイエスと驢馬(ロバ)と牛が配置された簡素なジオラマ模型?ですが、時節柄、4年前より一層、含蓄があります。
クリスマスとは無縁な(イエスは自称メシアにすぎない)ユダヤ教とイスラームがクリスマスを祝うために休戦することはなさそうですが、一日も早くガザの戦火が止むことを祈念します。
尚、降誕(最初のクリスマス)について、以前の記事『「イスラエルの王がお生まれになった」聖歌・牧人ひつじを / The First Nowell(最初の聖誕祭)の歌詞 - イエス・キリストとユダヤ民族の関係(ベン・ハー:キリストの物語)』で新約聖書(ルカによる福音書・マタイによる福音書)も引用しながら紹介しました。お時間があれば、ご参照ください。
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