旧統一教会の問題が国防・安全保障に関わることは(日本共産党については不明ですが)一部の識者によって指摘されてきましたが、先週末に配信された週刊ニュースを観てそのような指摘を再認識しました。
古来、宗教は国家と結びついて国外へ進出してきましたが、海外展開中の新興宗教が家族経営である場合、創業家の意向や創業家が所在する国(発祥の地)の情勢が活動に反映される懸念を払拭することはできません。
韓民族が選ばれた民であると喧伝する(キリスト教としては)異端の新宗教が「日本で信者を増やし、政治に食い込み、日本で集めた献金を韓国に送り続けてきた」ことを一部の右派の政治家や論客は容認していらっしゃるのでしょうか . . .
先の総選挙で大敗し内憂外患の石破政権にはこの問題に割く時間も余裕もないかもしれませんが、母方の曾祖父の代から敬虔なキリスト教徒(プロテスタント)でいらっしゃる石破茂首相が適切に対処されることを期待します。
資料
朝日ブックレット(49) 追及ルボ 原理運動
(朝日ジャーナル編、1985年(昭和60年)3月15日)
原理講論から
キリストは韓国に再臨される
◆すべての植物は各々雄しべと雌しべとによって存続するし、また、すべての動物は各々雄と雌とによって繁殖生存するのである。人間についての例を見ても、神は男性のアダムを創造されてのち、「人がひとりでいるのは良くない」(創二・18)と言われ、その対象として女性のエバを創造なさったあと、はじめて「はなはだ良(善)かった」(創一・31)と言われたのである。
◆罪を犯す前、アダムとエバは、裸でいても恥ずかしく思わなかった。しかし、彼等が堕落した後には、裸でいることを恥ずかしく思い、無花果の葉をもって下部をおおったのである(創三・1)。もし善悪の果という或る果実があって、彼等がそれを取って食べて罪を犯したのだとすれば、恐らく、彼等は手か口を隠したはずである。
◆善悪の果を取って食べたということは、一体何を意味するのであろうか。我々が何かを食べるということは、それをもって自分の血肉とするという意味である。(中略)彼女はサタンを中心とする悪なる愛をもって悪なる果を食べ、悪なる血と肉を受けて悪なる血統を繁殖し、罪悪の社会をつくったのである。
◆人類歴史の終末には、サタン側も天の側もみな世界を主管するところまでいかなければならないので、民主と共産の二つの世界が両立するようになる。そして、この二つの世界の最終的な分立と統合のために世界大戦が起こるようになるのである。このように、第一次、第二次の大戦は、世界を民主と共産の二つの世界に分立するための戦いであり、この次にはこの分立された二つの世界を統一するための戦いがなければならないが、これが即ち第三次世界大戦なのである。
◆イエスは、アブラハムの血統的な子孫達に再臨されるのではなく、彼等の遺業を相続して実を結ぶ国に再臨されることを我々は知り、また、実を結ぶ国は、東方の国の中の一つであることも知った。古くから、東方の国とは韓国・日本・中国の東洋三国をいう。ところがそのうちの日本は代々、天照大神を崇拝してきた国として、さらに、全体主義国家として、再臨期に当たっており、また、以下に論述するようにその当時、韓国のキリスト教を過酷に迫害した国であった。(中略)そして中国は共産化した国であるため、この二つの国はいずれもサタン側の国家なのである。従って端的にいって、イエスが再臨される東方のその国は、即ち韓国以外にない。
◆イエスが再臨される韓国は神が最も愛される一線であると同時に、サタンが最も憎む一線ともなるので、民主と共産の二つの勢力がここで互いに衝突する一線が即ち三八度線である。即ち、韓国の三八度線はこのような復帰摂理によって形成されたものである。
◆再臨の主を父母としていただく、一つの大家族による理想世界がつくられるとするならば、当然言語は統一されなければならないのである。(中略)イエスが韓国に再臨されることか事実であるならば、その方は間違いなく韓国語を使われるであろうから、韓国語は即ち、祖国語(信仰の母国語)となるであろう。