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虚偽に満ちた〝妄想の懺悔録〟(『旧統一教会 大江益夫・元広報部長 懺悔録』(光文社新書)に対する旧統一教会の反論)
40年前に文藝春秋に掲載された「副島手記」(「副島・井上手記」)に対する那須聖氏(故人)の反論を一つ前の記事
で紹介しましたが、先日発売された『旧統一教会 大江益夫・元広報部長 懺悔録』に対する反論が教理研究院(世界平和統一家庭連合)が運営するサイト True Parents で公開されています。
Kindle 版もあります。
9月4日に印刷版(ペーパーバック)も発売されるそうです。
移動中の車内で Kindle 版を読み終えましたが、那須聖氏の『文藝春秋報道への疑問』と比べても、特筆すべき事項は見当たりませんでした。また、いつものように、反論の後半はディプログラミングのための拉致監禁の暴露と非難に割かれています。
全てが正しい主張も、全てが正しい反論も、おそらくありえないので、お時間があれば、光文社新書を読んだ後に(とりあえず、無料版に)目を通してみては如何でしょう...
目次
はじめに
一、神が願う「神霊」、「真理」の基準に至らなかった大江氏 ――神不在の中で書かれた〝懺悔録〟ならぬ〝讒訴録〟
⑴ 「懺悔」という観点から見た〝懺悔録〟の問題点
⑵ 「神霊」の側面から見た〝懺悔録〟の考察 ―― 教団の戒律(禁酒・禁煙)をろくに守らなかった大江氏
⑶ この書籍に書かれた〝大江氏の半生〟―― 大江氏以外に、酒を飲み歩いた広報担当者はいない
⑷ この〝懺悔録〟に書かれた〝虚偽の記述〟の数々 ―― 自らの〝持論〟は述べずに、〝虚偽〟を騙る大江氏
⑸ 「真理」の側面からの〝懺悔録〟の考察 ―― 今でもマルクスを信奉している大江氏の誤り
⑹ 大江氏が述べる、いわゆる「ヤコブの知恵」の誤った主張 ―― 「統一原理」は〝自然屈伏〟による愛の教え
二、〝懺悔録〟に見る数々の〝虚偽の記述〟 ―― 何の証拠もなく、赤報隊事件、副島事件、勝共連合の武闘派などを語る
⑴ いわゆる「赤報隊事件」について
⑵ 国際勝共連合に「秘密部隊」、「特殊部隊」は存在しない ―― 岩波書店に大恥をかかせた〝作り話〟の前歴を持つ樋田氏
⑶ いわゆる「副島事件」について ―― 真犯人は、副島氏の周辺にいた人物の可能性?
⑷ 幻のクーデター計画について ―― 大江氏の思い描いた〝妄想の産物〟?
三、いわゆる「霊感商法」に関する批判の誤り
⑴ 〝懺悔録〟第5章のいわゆる「霊感商法」について ―― いわゆる「霊感商法」は、統一教会が行ったものではない
⑵ いわゆる「霊感商法」は、「脅して諭す商法」ではない
⑶ 「統一原理」は、地獄を撤廃しようとする教え
四、拉致監禁によって脱会させられた元信者による「民事訴訟」 ―― 拉致監禁事件の多さが、民事裁判の多さになっている
⑴ 深刻な人権侵害である〝拉致監禁問題〟を黙殺する〝懺悔録〟
⑵ 反対派による「脱会ビジネス」と「令和の魔女狩り」
⑶ 拉致監禁による強制脱会説得は、〝統一教会つぶし〟の格好の手段
⑷ 有田芳生氏を「同郷のよしみ」と呼ぶ大江氏 ―― 親子2代にわたる共産党員の有田芳生氏
⑸ 樋田毅氏が起こした〝問題の数々〟