すべてのネガティブには「cha」がある
なんだかタイトルだけ見ると、お茶がネガティブな感じに見えてしまうけどそうではありません。もちろんゲール語のネガティブ・否定形のことです。
そう、ゲール語で否定形の文を作る時、必ず「cha」が使われます。
cha = not (否定形) の特徴
全ての否定形の文に使われる。
基本的に動詞の一部としてくっつく。
copula(= Is)を否定形にする時は、動詞は消えて「cha」のみになる。
名詞または代名詞の最初の文字が母音(a,e,i,o,u) の時、cha → chan に変化する。
まぁ、文章だけで説明されてもピンとこないと思うので(私はね)、上記の特徴を踏まえて、例文を見ていきましょう。復習として現在形の文を添えて・・・。
Chan e càr a th' ann. / It is not a car.
それは車ではありません。
復習:'S e càr a th' ann.Chan e leabhar a th' ann. / It is not a book.
それは本ではありません。
復習:'S e leabhar a th' ann.Chan e taigh a th' ann. / It is not a house.
それは家ではありません。
復習:'S e taigh a th' ann.
例文は全て 代名詞 e(=it) の文なので、Chan に変化していますね。
ちなみに、このcha(n)は「は」と読みます。「ちゃ」ではないんですよ。冒頭で茶とか言っているので紛らわしいですが。そして「ch」の発音って正直ちょっと難しいんですよね・・・文章で表現するのが。例えばScottish Englishで単語「loch」という単語がありますが、聞いていると基本的に同じ音で大丈夫そうなんですよね、考え方とか。私も上手くないんですが、スコットランドで教わったことを日本語で説明するなら「ロッホ」のホの発音をする時に舌で喉を塞ぐというか・・・学術的になんて説明すればわからないですが、「ロック」ではないと声を大にして言いたい。
・・・ちょっと話が脱線しましたが、ちょいちょい「ch」が単語で出てくるので、うっすらでも頭の片隅に入れておくと、便利だと思います。
それでは今日はここまで!
Mar sin leibh, an-dràsta!