MOIW2023でラブ・ボナペティートの歌詞が気になったので作ってみようと思う【③実践編】

2023年4月8日 12:03

【①解釈編】で歌詞の意味を確定させ、【②構成編】で菓子の設計図と使用するレシピを決めました。
この設計図とレシピを元に、この【③実践編】では、実際にラブ・ボナペティートの歌詞イメージの菓子を作っていきます。
はじめに書きますが、1番長い記事ですので、完成形が見たい方はpart3.あたりから読むことをお勧めします。

part1.材料調達

ところで、菓子を作るには、まず、材料を揃えて計量するという工程が欠かせません。
前回の【②構成編】で1番の菓子にはスミレを使うことにしたため、我々はスミレのジャムと砂糖漬けを調達する必要がありました。

【②構成編】でとご紹介した構成を考えた時、私は
「このスミレのジャムを買えばいいし、なくてもデメルに砂糖漬けがあるからそれでなんとか…」
などと呑気に考えておりました。

しかし、よく見るとスミレのジャムは品切れではありませんか！(※2023年3月時点)
仕方なく、そして、ちょうどこれを検討している時期にデレステで更新されたガシャの【ラブリンク・フラワー】椎名法子ちゃんが特訓前でウィーンのデメルと思わしき場所でスミレの砂糖漬けを食していたこともあり、デメルに足を運びました。

売り場のお姉さん「現在、日本では取り扱っていないのでお取り寄せになってしまいますねー…」

何ということでしょう、東欧系洋菓子の日本撤退が青山のジェルボー撤退だけではなかったとは…………！
希望が全て尽きたどぼすはツナ缶に血迷った提案をします。

こうして、2人のTOKIOもどきはニオイスミレなる品種を使うらしいということを突き止め、各々の家でスミレを育て始めました。

桑の実のジャムも、たまたま立ち寄った長野県上田市のアンテナショップに置いてあったので購入。
オンラインで買う場合は、マルベリーの名前で探すのが良いでしょう。

これらの材料以外はスーパーと富澤商店で揃いました。

part2.製作

それでは、材料が揃ったので、実際に歌詞イメージの菓子を作っていきましょう。
※記事では時系列よりも歌詞の順番を優先させています。作る際はしっかり元レシピをご覧ください。

【1番の菓子】

♪温めたミエル(蜂蜜)の中
♪踊るエピス(スパイス)

焼いている間に、スパイスの処理を行います。
今回はシナモン、スターアニスに加え、
中身を取り出したバニラの鞘を使いました。

クレームが思ったより固く仕上がってしまいましたが、ナッペが終わり、1番のガトーの形が見えてきました。
仕上げのグラサージュの熱でクリームが溶けないよう、冷凍庫に入れておきます。

【2番の菓子】

先程の蜂蜜が勿体無いので、
りんごのシェール(果肉)をコンポートにします。
バニラとシナモンとアニスのスパイシーな味わい。

6号用のレシピで5号を焼いたので生地が余っています。
余りの生地をオーブンでラスク状になるまで焼きます。

バニラの処理の様子
(本物のバニラビーンズは高いので、再現する場合はバニラシュガー等で良いかもしれません！)

【仕上げ】

紫色のグラサージュが完成しました。
(紫がホワイトチョコレートの黄色と打ち消し合うので
少し彩度低めな仕上がりになります。より彩度を上げたい方はナパージュベースのレシピ等を使うと良いでしょう。
※透明度が上がって難易度が上がります)

1番の菓子のみ、冷やしたグラサージュの上から
ポッシュ(絞り袋)でクレームを絞って

part3.完成

2番の菓子の完成の様子(切り分けられた姿)
　
※ホワイトチョコガナッシュが固まらないというアクシデントがあったため(②構成編レシピ部分参照)、仕上がりがやわやわしています。皆様は配合にお気をつけください。

おまけで完成したものたち

・余ったグラセで作ったドーナツ

・余ったチーズクリームで作った、ジャケットに描かれているグラスデザート

・余った蜂蜜にスパイスと余ったリンゴを漬けたものを炭酸水で割ったもの

part4.おしゃれピクニック

ケーキが完成したら、食べる時間にもこだわりたくなるのが人間というものです。

ところで、この計画の決行日は2023年の3月21日。東京都の桜の満開予想日であり、なおかつ翌日から雨が続く予報がありました。

そこで、私とツナ缶は、
「明るいうちに完成したら花見をしよう」
と示し合わせていました。
アルストロメリアでピクニックと言えば、そう、あのカードですね。

ごまの目を入れるのが難しすぎて
**「千雪さんはすごい」**と叫びながら作られたタコさん達

さて、朝の7時から作業を行ったところ、15時半頃には完成と呼んで良い状態になりました。
作業日は3/21。東京では桜が見頃です。
支度や移動時間等諸々考慮すると今からならギリギリピクニックにいける！と判断した我々は、菓子達を持ってそそくさと近所の公園に向かいました。

♪ピカピカのヴェセル(器)にのせて
♪添えるミント
♪アンフュゼ(煮出した)モア(桑の実)

ここで「仕上げ系の歌詞、ヨシ！」
と思うのも束の間、
エピスをドレッセし忘れたことに気づきます。

ちなみに突然現れた皿の上のマカロンはどぼすの彼氏からのホワイトデーの品です。

この撮影のためにマカロンの色味を合わせてくれた
ようです。スパダリかもしれない。(惚気)

すみれの砂糖漬けが紅茶に溶けていく様子、ものすごく良いんですよ pic.twitter.com/fY1WHsoB7R
— どぼすP (@DobostortaP) April 2, 2023

余った砂糖漬けは紅茶に溶かしました。
溶ける様子も美しいのでよろしければ動画で是非。

午後5時頃、綺麗な桜の下でおしゃピクをしながらも疲労困憊状態の2人。
「2度とこんな疲れるピクニックはやりたくない…」
とおしゃれではない会話をしながらピクニックを満喫しました。
ちなみに通行人の方々の視線が痛かったです。

おまけ

ピクニックをすることが決まってからウキウキ状態で打ち合わせをする2人の様子をお楽しみください。

ちなみにこのアルストロメリアは、まだピクニックの予定が立っていなかった頃に
高額な生花を送ろうとするツナ缶に対して

「欧州(の一部地域)では食卓に生花は置かないから100均の造花にしよう」と説得した経緯があります。

part5.？？？

こうして疲労困憊状態でピクニックを終えた我々でしたが、なんと後日動画の尺が足りなくなったので(どうして？)、今度は真面目にレンタルスペースをお借りしました。
せっかくの明るい写真向きの環境なので、少し気合を入れてジャケットをイメージして撮影。

前回ケーキスタンドにつけ忘れた
紫のリボンを付けるというアプデを行いました。
(ver.1.1)

また、ジャケットのお茶が紫色であることに
気づいたので、
**バタフライピーを導入**しました。
ブルーマロウが手に入ると良かったんですけど…。
※1:千雪感謝祭End（個別）『マロウのハーブティー』より

♪お味はいかがでしょうか？

予想通り、スミレジャムの酸味がクリームに爽やかさを加えていて良い風味です。
もちろん花の香りの強い菓子なので、ローズ系の菓子など、花の香りを食べることが苦手な方にはお勧めできません。
また、スポンジにアンビバージュ(シロップをうつこと)した方が好みの味だなーと思ったので、次の機会があればすみれのシロップ(ジャムに加工する前の状態)をキルシュと合わせて塗ったりしたいですね。他のアルストロメリア曲の歌詞にも入っているようですし…(作った後で知りました)