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原田マハ『本日は、お日柄もよく』


【あらすじ】

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 20万部突破の、目頭が熱くなるお仕事小説。

本の総合カタログ「Books」出版書誌データベース


【刺さった言葉】

■言葉の力を、あたなも信じてみたらどう?

■安定した仕事で幸せになるのもいい。けれど、人を感動させ、幸せにする仕事につけるのはもっといい、って。


【感想】

言葉の力
いいですね。
すごく好きです、「言葉の力」という響き!
私も言葉の力を信じている一人です。
スピーチでも文章でも私は言葉の力に感動し、救われてきました。


私がこの本で最も感動するところは、
厚志くんの結婚式で披露される久美さんのスピーチと、こと葉が友人代表として千華の結婚式で披露したスピーチの場面です。
スピーチの出だしが「ただいまご紹介にあずかりました~」というよく聞く言葉ではなく、いきなり話の本題に入る。
この人はことあと何を話すんだろう?という人を引き付けるパワーワードからスピーチが始まります。
グッと観衆を引き付けたところで、新郎新婦との思い出とともに「幸せになってほしい」とういう愛が溢れるスピーチが心を揺さぶられました!
時空を超えた父親の想いや、ずっと一緒に仕事をしてきた友人が結婚をすることへの喜びと寂しさ。
目に見えないものを言葉に変えて受け取るような感覚で読者の私まで号泣してしまいました。

結婚式という場所は人生最大のイベントで、幸せというものに溢れた特別な時間なんだと改めて感じました。




その後、こと葉が政治のスピーチライターとして活動する話へと移っていきます。
その瞬間、内容がまったく頭に入ってこなくなりました。

恐らく私が政治というものに興味がないからでしょう。

まず総理大臣の座を争う2人、進展党党首の小早川氏と民衆党代表の小山田氏の名前が似ている…
両者とも名字が3文字だし、頭文字が「小」だし、どっちがどっちだかわからなくなってしまいました。
こうやって書いていても漢字が多くて流し読みしてしまう…泣


そして演説の場面でも、感動はするけどありきたりというかどこかで聞いたことのあるスピーチでした。
由比ガ浜公会堂での厚志くんのスピーチはその当日に起きた出来事を織り交ぜながら話しています。
起きた出来事はとても悲しく、厚志くんはそんな悲しいことが起きる世の中を変えたくて一生懸命スピーチをします。
スピーチはとても良かったのですが、起きた出来事が辛すぎてその辛さを超える言葉が聞けなかったというか…。
「言葉の力」というものをもっと感じたかったというのが正直な感想です。


全体的な話の内容として、こと葉が自分の心に素直になり今後の自分がどうなりたいのかを考えて、そこに向かって行動していくという部分に共感しました。
ただなんとなく仕事をして生きていくのも一つの人生だけど、やりたいことがあるってそれだけで人生が楽しくなる。
私も今Webライターという仕事に出会い、実際に仕事として活動していて本当に楽しい。
報酬やレベルの面でまだまだ一人前ではないけれど、
「さぁこれからどうやって成長していこうか自分」と考えるとワクワクします!
自分の目指す方に向かって飛び込む勇気が人生をより良いものにしてくんですね。


そして最後に。
久美さんがまじでかっこいいいいいい。
自分のやるべきこと、やりたいことのために動ける人って素敵ですよね。
行動力があるだけでなく、結果もしっかり残す!


「結果もしっかり残す」
やりたいことをやってる私として、次の課題はココです。

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