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舞台「Q: A Night at the Kabuki」を観てきたんだな
昨今、最もチケットが取れないんじゃなかろうかと言うぐらいチケットがハズレまくったNODA MAP。2年前の初演すら見てないし…。ちっちっち!何やってるんだ、自分!
やっと追加チケットが取れて、台風が東京にも上陸してるのかって言う大雨の中、池袋までやって参りました。
ずぶ濡れで風邪を引くのをどうにか逃れるため(いや、明日熱が出るかもしれん)、UNIQLOでワンピースを買い、既に疲労困憊気味です。
その上、取れているのが追加チケット。苦手なハイチェア。
どうなるのか、今日の観劇!
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やはり疲れました。
いつもながらのセリフの多さ。
ハイチェア。
15分の休憩挟んでの2時間45分。
しかしながらの
それらを超える感動!
面白かった。
簡単に言うならロミジュリ野田版。
イギリスを誇る世界的ロックバンド、クイーンが1975年に発表した傑作『オペラ座の夜』の世界観と、シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』の “その後の物語” =もしも2人が生きていたら…。という野田秀樹の着想が結び付き、2019年に東京で初演。舞台を14世紀のイタリアから12世紀末の日本に移し、両家の対立を源平合戦に見立てたこの奇想天外な構想は、初演時には7万人を超える観客を魅了し、第27回読売演劇大賞・最優秀作品賞を受賞した。
でも、それで終わるわけがないのが、最初のシーンでわかる。
竹中直人さんを始めとした役名に名前のある役者と役名のない役者のアンサンブルによるシーン。
NODA MAPはワークショップもあって、こうしたアンサンブルを大切にしているけれど、この作品では特にアンサンブルの素晴らしさが際立っていた。
これぞ演劇!舞台!TVドラマでも映画でもない演技の世界。
今回もストーリーのテーマのひとつは反戦。
そして、名もなき人々の死。
ロミジュリの原作の有名なセリフ。
ジュリエット「ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜあなたは、ロミオ様でいらっしゃいますの? お父様と縁を切り、家名をお捨てになって! もしもそれがお嫌なら、せめてわたくしを愛すると、お誓いになって下さいまし。そうすれば、わたくしもこの場限りでキャピュレットの名を捨ててみせますわ」
この家名を捨てて、名前を捨ててってのがキーワードになってるんだけれど。
名前を捨てることによって、名前がなくなっちゃうわけ。
本来は、名前なんて関係ない、あなたはあなたって事だったんだけれどね。
そこを名前がなくなっちゃったから起こる悲劇へと展開させちゃう野田マジック!野田秀樹戯曲の面白さ!
今、ウクライナでも起きている事でも言える、
戦争によって起こる名もなき人々の死。
最後のシーン。若いロミジュリ= 広瀬すずさん+志尊淳さんから、もう一つのロミジュリ= 松たか子さん+上川隆也さんへと移りつつ抱き合う一連の流れ。
名もなき人々を待ち続ける家族や恋人。戦争が終わらない限り会えない現実。
一連の流れにはそうした思いが込められているようで、涙が止まらない。
それにしても、この作品ではクイーンの名曲が最初から最後までかかるかかる。クイーン好きとしてはたまらなかったんですが、クイーンを知らない人はどうだったんでしょうか?ちょっと気になった。
【地方公演】
大阪公演
2022年10月7日(金)ー10月16日(日)
新歌舞伎座
【海外公演】
ロンドン公演
2022年9月22日(木)ー9月24日(土)
Sadler’s Wells Theatre
【台北公演】
2022年10月22日(土)ー10月30日(日)
台湾國家兩廳院 國家戲劇院
この後、国内は大阪、その後はロンドンと台北って。コロナじゃなければ台北に飛んで行きた〜い。