舞台「巌流島」を観てきたんだな
*少々辛口
舞台「巌流島」
を観てまいりました。
この舞台、コロナの影響で3年越しに実現したのだとか。
「ケイゾク」「トリック」「SPEC」と言うドラマ+映画の人気シリーズに加えて、映画『20世紀少年』三部作を監督したヒットメーカーである堤幸彦監督が演出。『真田十勇士』、『魔界転生』などの大型時代劇アクションも演出しているので期待値が上がります。
「仮面ライダーフォーゼ」でドラマデビューして、今や10代からおばさま方まできゅんきゅんさせてる横浜流星さんを主演に据えた新解釈の令和版「巌流島」なんだとか…。
その上、相手役の佐々木小次郎役は当初とは変わって、NHKドラマの「大富豪同心」にも主演して、人気爆上がり中のイケメン歌舞伎俳優の中村隼人さん。ワタクシも偶然NHKオンデマンド月間で、この「大富豪同心」を一気見して、演技はまだまだ?だけれど、イイ男で時代劇俳優としても楽しみ〜と思っておりました。(上から目線でごめんね〜。)
とまあ、こんなイケメンふたりが主演で、他の演者も見る限りイケメン揃いとなれば、観客の90%は女性。「巌流島」なのに。逆に男性観客はきっと居づらいと思わせるこの状況…。
舞台の開幕前のゲネプロを取材した記事がいくつか出ていて
新解釈、新設定と謳ってはいるものの、
正直なところ、
どこが新解釈なのか今ひとつワタクシにはわからなかった。
黒地に白で描く雨から背景へと動くLEDによる映像と合わせた舞台演出は、墨絵を思わせ、宮本武蔵の武骨な世界を表現していて素晴らしかった
と思うものの…どこが新設定?新解釈?なのであります。
それほどまでに「巌流島」に疎いワタクシです。すみませぬ。
更にインタビューも含んだ記事を発見。
もしかして、宮本武蔵と佐々木小次郎の関係が、武芸人として、心の底ではわかり合い、しかし、どちらかを倒さなければならない宿敵であるコトをより強調したところなのか?まるでブロマンスが如く…。
そう言うコト?誰か聞いてほしい。笑
いやはや、想像力逞しすぎるぜ、おばちゃん!
(追記 いろいろ探したら、中村隼人さんのインタビューにぶち当たり。答えを見つけた。やっぱりね。精神的BL…。ある意味ありがち…。)
何せ、謎が多いのに最も有名と言われる「巌流島の決闘」。
調べれば調べるほど、どんどんと違う方向へと想像が膨らんでしまった。
今回の観劇は席が悪かった。
3000席ある巨大舞台の2階席のほぼ最後尾。
最後の方では主役ふたりが客席に降りて闘うんだけど、全く見えずと言う状況まであり。
2階席、3階席の客席、ざわざわざわざわ。
今回は全体像は見えるものの、表情を楽しむことはできず、
もしかしたら、今回の舞台はふたりの顔芸がかなり重要だったのかも。顔芸って…。表情…、目ヂカラ…。そういうね。と思うほどまでに。
いつもはオペラグラス無しでも楽しめるコトが多いのですが、今回は持ってくれば良かったかも。と後悔しきりであります。
まあね、殺陣は体力ハンパないでしょう?って思わせるほど動きが激しく、決めどころも多くて美しかったです。こちらはオペラグラス無しでも楽しめました。
まあ、殺陣を楽しみに来たと思いましょうか。
あと、最後に一言。セリフ回しって大切。低い声で言えばイイってもんじゃありませんぜ。