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舞台「メディア/イアソン」を観てきたんだな

懐かしの三軒茶屋まで

舞台「メディア/イアソン」

を観てまいりました。

いやあ、この世田谷パブリックシアターには苦い思い出があるんですよ。劇場側に非があるわけじゃないんですけどね。

ワタクシは極度の高所恐怖症なんです。2階、3階でも震える時は震えます。この劇場、2階と3階の一番前の列は鬼門なんですよ。いや、落ちないよ、落ちない。しかし、高所恐怖症と言うものは落ちるコトを想像してしまうのです。その舞台、もはや何だったか覚えていないのですが、観ている最中、観た気持ちがしなかったのは覚えてます。

そして、今回、

何とまたもや3階一番前…。 


正直、あの恐怖が蘇ります。とほほ。
頑張れるかな?頑張れるかも…と思いつつ。

年喰ったワタクシは少々智恵が回るようになりましたもので、スタッフに聞いてみたのでございます。聞くだけは聞けるし…。

「今日は完売ですか?実は3階A列なのですが、後ろの席があったらと思って。ダメなら良いですが」

「高所的な?(お察しがよろしい)
当日券もあるので、聞いてみましょう」とスタッフのお姉様。

という事で、

C列の奥まった席となりました。一番後ろです。充分です。壁の横ですが、ココなら落ち着いて観られそうです。(実際、非常に落ち着きます。ちょっと猫の気分です。)

優しいスタッフのお姉様方、どうもありがとうございます。感謝です。



さて、舞台の方ですが…。

演者さんの素晴らしさもあるんですが、舞台美術とか演出とか…

素晴らしかった。


黒と白

だけで表現された世界から、黄色とか赤とか少しだけ色づく意味。

とてもシンプルでした。

大道具はあるんですが、是非とも海外演劇祭に行ってほしい。特にヨーロッパ。


古代ギリシャの劇作家・エウリピデスが記したギリシャ悲劇の最高傑作「メディア」。夫イアソンの裏切りによって、我が子を殺めるという王女メディアの凄惨な復讐劇は、これまでにも世界各国で数多くの舞台や映画の題材に取り上げられてきた。

本作『メディア/イアソン』では、脚本フジノサツコの筆と、森新太郎の演出により、その前日譚である、若き日の二人の出会いと愛情に満ちた日々を鮮やかに照射し、太陽のような存在であった二人が悲惨な結末を迎えるに至るまでの顛末を、二人の間に産まれた三人の子供たちの視点を通して描き出す。

ローチケ演劇宣言


って事で、ヨーロッパの演劇祭に来る人は、絶対に「メディア」の事を知ってるわけですよ。

なので、英語字幕は必要かもですけど、

絶対にイケると思うんですけどね…。

彼らも話の前提は理解してるわけだし。

あゝ、演劇祭からの招待とか必要なのでしょうし、そんな予算も経費もないって事かもしれないんですけれど…。

絶対にイケると思うんですよ。


そのぐらいのパワーとクオリティがあったと思うんですけどね…。

演出は演劇集団円所属の

森新太郎さん。

中でもアイルランド演劇には造詣が深い。

ですと…。

行っちゃうんじゃないですかね?

海外演劇祭!


観には行けないけど…。

期待しちゃうな〜。


いや、「メディア」ですから、話はかなりエグいんです。

メディアも後の夫になるイアソン、特にイアソン、相手のことをを考えてるように言ってるけれど自分のことしか考えてないしね。

日曜日に(正確には月曜日に) 「厨房のアリス」最終回を見て、マジ自分のことしか考えてないのに、それなりのことを言ってる風なクソ野郎こと五條誠士の役を演じた萩原聖人の完璧な演技を見た後だったので、

尚更、コイツらも自分のことしか考えてないタイプだよね…って思ったわけで。

いや、ドラマを推してるワケじゃないんだけど。


舞台に戻ると、

暗闇の中、2人の子供たちが出てきて、歌詞もわからない、どこかの国の子守唄がアカペラで歌われて…

かわいい子供を演じていたのが

突然、周辺を統治する領主に変わる。

この時の発声法で、この舞台に既に圧倒されました。


子守唄もね、女声で最初歌われたのが、男声が加わると、グッと歌声に深みが増して、

その男声は

三浦宏規さんでした。


推しです。


と観てまいりました。ってコレだけかい?なんですが…推しです。

芸歴も長い彼ですが、今回の舞台はかなりチャレンジングだったのでは?なんて上から目線で思ってます。(どこの素人BBA言う…)

何しろこの舞台には、写真の5人しか登場しません。そのため、メディア役の南沢奈央さんとイアソン役の井上芳雄さん以外は、先程の子役が突然、大人の領主になったりするように、様々な役柄を演じるわけで、時にはセリフがなかったり。主役を演じ続ける彼にとっても新鮮な感じだったのでは?改めてすごい勉強になる舞台だったろうな〜と想像。


主人公ふたりはもちろん、推しの三浦宏規さんも素晴らしいのは言うまでもないのですが、他のおふたりも素晴らしかったので、おふたりのプロフィールを残しておきます。

水野貴以さんと加茂智里さんと言うそうです。

ちょっと注目。


舞台を観たな〜って気持ちになりました。


舞台です。

戯曲です。

舞台人の舞台でした。

オススメです。



公演スケジュール
2024年3月12日(火)〜2024年3月31日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター

2024年4月4日(木)〜2024年4月6日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

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