「船出の音」 2022.12.31
もう少しでまた、地球が太陽を一周し終えます。
思い返せばまたしても濃密な一年間。
大型フェスGO OUT出演も、芸術空間あおきでのソロコンサート第1回開催も、1stEP「Songs from Jurigi」リリースも今年でした。
他にも色々なところへ足を運ばせてもらいました。
Liveを、本当にたくさん演りました。
マシンライブmute.にもチャレンジできて音楽的にとても実りがありました。
たくさんの新しい出逢いをいただき、
これまでのご縁も大切に、育めた年でもありました。
感謝を直接伝えたい人がたくさんいます。
こうしてまた、振り返った一年を感謝の思いで締め括れる幸せに、心の中で手を合わせます。
これ以上なにを願おうかという恵まれた環境です。
もうこれからは与える人でありたい。願うとすればそこへ繋がるなにかです。
夏の終わりから秋にかけて、
人生で1番大きな挫折感を味わってもいました。
自分よがりになるばかりに、持っているものを見失い、持っていないものに目がいくようになっていたのです。
それはやっぱり現実で、自分にはあれやこれはないんだ、ということがそろそろ証明された年でもありました。
あとはその上でどう生きていくかだけです。
新たな船出の音が聴こえました。
今年は、特にLiveにおいて、片鱗でもいいからロックンロールがそこにないとどこか物足りなく感じてしまう自分がいることに気がつきました。
もちろん自分に対してもです。
上手い説明はつきませんが、ロックンロールというのは僕にとっては音楽のジャンルではなくて心意気みたいなもので、愛があるか。に尽きます。
なんて、生意気にわかったようなこといいながらわかっていないし、多くの意見とは見当違いな感覚を書いているかもしれません。言葉にするほど離れていくものです。
でもこれは僕の発見なんです。
僕にだってロックンロールな瞬間があります。
それよりなにより嬉しいのは、僕がたくさんの愛すべきそういう人たちに囲まれているということです。かっこいい大人たちがたくさん遊んでくれます。
音楽が好きで、Liveが好きな人たち。僕が迷いなく大好きだと言える人たちが。
来年は大きい変化を伴いながらも、
新しい曲を産み出していったり
新譜(2ndアルバム)をリリースしたり
「Sain'o O」と海を渡ってみたいなあなんて
思い描いています。
未来のことはわかりません。
どこまでできるかもわかりません。
でも僕は止まることはないと思います。
未知なる道を、転がっていきます。
希望を抱いて。
最も叶えたいことはタイトルに込めました。
旅を続けましょう。
深い森、濃い霧に道を見失ったときも
音楽が鳴る方へ。
この丸い惑星では
歩き続ければいつか出逢える。
戦争もあるし、疫病、自然災害もあるけど
地球っていい星だね。って言いたいんです。
そして
嘘や憎しみ、誤解や望まぬ別れなんかもある人間社会だけど
人間っていいよね。って笑いたいんです。
昔、深刻な家庭環境に置かれた当時高校生だった女の子が話の結びで、「でも人間に生まれてよかったです。」と微笑みました。心からの言葉と微笑みでした。それを今強く思い出します。
僕には雨に打たれながら踊り歌い合える仲間がいます。最高じゃないですか。
色々あるけど、
地球っていいよね。人間っていいよね。
関わったみなさん全員が僕をこの言葉へ導いてくれました。ありがとうございます。
今日までの旅路に感謝。
明日からはじまる新しい日々に乾杯。
たとえ雲が覆っていても
その向こうにはあります。
明日はみんなで浴びましょう。
最高の朝陽を。
2022.12.31
土橋悠宇