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最終回「おカネの切れ目が恋のはじまり」#4

どーも、中小企業診断士の「どばしんだんし」です。
カネ恋最終回でした。
玲子はなぜ清貧女子になったのか?
慶太との関係は?
TBSドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の最終回について
その感想など書いていきます。

あらすじ

九鬼玲子(松岡茉優)は、猿渡慶太(三浦春馬)からの突然のキスに動揺して、眠れない夜を過ごしていた。一方、慶太も動揺を隠しきれない。
そんな中、早乙女健(三浦翔平)が、玲子の家を訪ねてくる。玲子にあることを伝えにきたのだ。さらに、板垣純(北村匠海)も、玲子の家にやってくる。
目まぐるしく変わっていく状況の中、玲子は家であるものを発見する。
それは、玲子が“清貧”になった過去に関わるものだった…。
翌日、玲子は、過去へのけじめをつけに、旅に出る。行き先は、玲子の父(石丸幹二)がいるかもしれない場所。
その旅路でいろいろな危機に直面し、旅の終わりで、玲子は慶太へのある気持ちに気付く。
はたして、二人の恋の結末はどうなるのか。
〈公式サイトより〉

※以下ネタバレ注意

今回は玲子の過去が明らかに!!

これまで謎だった

・なぜお金を大事にする様になった理由

・少女時代に玲子がベンチで泣いていた理由

・新しいものを迎えるときは古いものとお別れする理由

・慶太のお金の使い方に注文をつける理由

などの伏線が回収されます。

玲子が清貧女子になったワケ

玲子は過去テニスの才能を認められ練習や遠征に励んでいました。

そしてそれを全力でバックアップしたのが父親です。

それには多くのお金が必要でしたが、

父親は玲子が望めばどんなものでも買い与えてくれ、

玲子もそれに甘え欲しいものは何でも買う様な少女でした。

欲望のままお金を使う姿はまるで今の慶太の様、、、

しかしある日事件が起きます。

父親が逮捕されたのです!!

玲子が求めれば何でも買ってくれた父親、

そのお金の出所は実は経理部で働く父親が勤め先から横領したものでした。

玲子は父親の好意に甘え欲望のままに欲しいものをせがんでいた自分を恥じ、

父親を罪に走らせてしまったのは自分のせいだと思います。

(父親が逮捕されベンチで泣いていた玲子の肩をだき、寄り添ってくれたのが早乙女でした)

この様な過去から

ものやお金を大事にする、、、

もっと言うと多くのものやお金を持ったり欲したりすることは罪深いとさえ思う清貧女子玲子が誕生したのでした。

玲子が慶太のお金の使い方をあれこれ注文つけるのは昔の自分の姿と重ねていたのかも知れません。

失って初めて気づくもの

玲子は過去に父親という存在を失うことで初めてものやお金の大事さに気づきました。

そして今回、自分宛に10年間毎月送られてきていた父親からの現金書留を偶然見つけそのお金を返すために父親に会いに行きます。

擦ったもんだでやっと父親と出会えた玲子は今

お金がなくても幸せ

なこと伝えます。

玲子の幸せのために罪まで犯し、

今なお仕送りを欠かさなかった父親にとって

その言葉は

「(玲子の)幸せにはお金が必要」

という呪縛から解放するのに十分でした。

そして玲子はお金を返すために会いに来たことは決して父親を突き放すのでは無く、

娘に縛られず自分自身の人生を歩んで欲しいと父親に告げるためだったのです。

何か新しいものをお迎えする際には
古いものとお別れしなければならない

という考えの玲子は父親とのことが片付いたこともあり、慶太のことを改めて考え始めます。

というのも父親に会いにいく道中玲子は慶太のことがずっと気になっていました。

なぜなら早乙女に振られ髪を切った夜、

雷が鳴って驚きのあまり抱き合ったと思ったら

慶太に不意にキスされたのに

それきり慶太が行方知れずになって

キスの意味がわからずじまいだったからです。

そしてことあるごとに慶太とのこれまでの出来事が頭をよぎり

どんどん慶太の存在が大きくなっていきます。

その後板垣や慶太の父親と話をすることでその気持ちはさらに強まり、

いつも居るはずの慶太が居ないことで玲子は自分の本当の気持ちに気づくのでした。

「当たり前」ではなく「あり難し」

ここからは個人的な感想を書かせて頂きます。

ドラマを見始めて20分くらい経った時にこの4話に慶太本人は登場しないんだなと感じてしまい急に寂しくなりました(涙)

玲子ではありませんが

「失って初めて気づく寂しさ」

がそこにはありました。

ここに居るのが当たり前、

テレビで見られるのが当たり前と思っていましたが、

実はそれは当たり前では無く、

奇跡の様な出来事だったのです。

「ありがとう」の語源が

「当たり前」の反対で

「あり難し」=そこあること、居ることが難しい

であるという説を聴いたことがありますが

この4話を見てそれを感じずにはいられませんでした。

おそらくこの4話は三浦春馬くんの訃報を聴いたのちに作られたのだと思いますが、

出演された俳優の方々やスタッフの皆さんもまともな精神状態では居られなかったと思います。

そんな中でお蔵入りすること無く4話まで三浦春馬くんの遺作を放送して頂いたことは心から感謝です。

このドラマに関わったすべての方々、

本当にありがとうございました。

終盤、眠そうな猿彦(おもちゃ?ペット?)に対し玲子が

「今日は長旅だったから疲れましたね。よしよし」

と優しく抱きしめるシーンがあるのですが

猿彦を通して三浦春馬くん本人に伝えている様な気がして1人涙してしまいました。

これ以上書くとまた泣いてしまいそうなので本日は以上になります。(了)

(※三浦春馬くんが出演した映画の記事も併せて掲載させて頂きます。↓↓↓)








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