歴史に学ぶ企業経営#2
どーも、「どばしんだんし」です。
第2回目は「経営者のタイプ別付き合い方」を「戦国三英傑」から学びたいと思います。
戦国三英傑とは
①織田信長
②豊臣秀吉
③徳川家康
言わずと知れた戦国時代の大物トップ3です。
三英傑のタイプ
3人の性格のタイプはそれぞれ
①織田信長=目標達成追求タイプ
②豊臣秀吉=人間関係重視タイプ
③徳川家康=安心安全優先タイプ
です。
何故そうなのか?
3人の性格を有名なあの詩から紐解いていきます。
①織田信長
「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」
この詩からも分かるように信長は目標を達成する為には手段は厭いませんし、目標が達成できないものの存在価値を認めません。
古い既成概念をぶち壊したり、新しいものや能力の高い人材をどんどん活用ししたのも全て目標達成のためです。
つまり信長は「目標達成」を追求する性格だと言えます。
②豊臣秀吉
「鳴かぬなら鳴かせてみせよう時鳥」
この詩からも秀吉は優秀なアイデアマンであることがわかります。
アイデアマンの理由は秀吉が人を喜ばせたりびっくりさせることがとても好きだからです。
信長の草履を温めていたエピソードは有名ですね。
つまり秀吉は「人間関係」を重視する性格だと言えます。
③徳川家康
「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」
この詩からも家康は辛抱強く冷静沈着な性格が読み取れます。
逆を返せば無理をしたりリスクを負う様な真似は極力避ける安心安全がモットーです。
幼少期からの人質生活がこの様な性格を作ったのでしょうか?
つまり家康は「安心安全」を最優先させる性格だと言えます。
3つのタイプの科学的アプローチ
上記の3つのタイプを科学的にアプローチすると
①目標達成追求タイプ=ドーパミン
②人間関係重視タイプ=オキシトシン
③安全安心優先タイプ=セロトニン
それぞれに分泌されやすい神経伝達物質が違います。
これらの神経伝達物質がどういう働きをするかがわかればそのタイプの特徴がわかります。
①ドーパミン
人が何かを達成した際に喜びを感じさせるのがこのドーパミンです。
ドーパミンが分泌されやすい人はやる気に満ちていて目の前の困難を克服し目標を達成した李、好奇心旺盛で新しいものを手に入れることに喜びを感じます。
反面、達成欲した後は飽きっぽかったり、成果や効率ばかり追い求めるあまり周囲と軋轢を生み敵を作りやすいという面もあります。
②オキシトシン
人と人とが共同作業をしたり、困っている人を助けた時に嬉しいと感じさせるのがこのオキシトシンです。
オキシトシンが分泌されやすい人は誰かを喜ばせたり良い意味で期待を裏切ったりと人とのつながりを大事にします。
反面、自分の考えというものがあまり無く八方美人に見えたり、頼めれたら嫌と言えない面もあります。
③セロトニン
目覚めの良い朝やお風呂に入ってリラックスする時に心地良いと感じさせるのがこのセロトニンです。
セロトニンが分泌されやすい人は自分の快適な時間や空間を大切にし、それを脅かされないよう守ろうと努力します。
反面、大きな変化を嫌うので行動に移すには時間がかかるため臆病で消極的に見えてしまう面もあります。
3つのタイプの好き嫌い
この3つのタイプがそれぞれ何が好きで何が嫌いかは「コンフォートゾーン」という概念を知っておくと理解しやすいです。
「コンフォートゾーン」 居心地の良い場所(ストレスほぼなし)
「ラーニング(チャレンジ)ゾーン」 コンフォートから少し出て知らないことに触れられる場所(ストレス小)
「パニックゾーン」 コンフォートから飛び出して未知の世界にさあされる場所(ストレス大)
この「コンフォートゾーン」はノエル・M・ティシーという米国の経営コンサルタントが使い始めた言葉で、人間は自分が居心地が良い快適な場所「コンフォートゾーン」にいるだけでは成長し難いので少しそこを飛び出した「ラーニング(チャレンジ)ゾーン」に出て行くことで知らないことを学ぶ機会になるということを表しています。
ただ「パニックゾーン」まで行ってしまうとストレスに耐えきれず逆効果になり兼ねません。
ここでは細かい点よりも「コンフォートゾーン」は今自分が持っている物や知識などというくらいの認識で構いません。
①ドーパミンタイプの好き嫌い
目標を達成することに喜びを感じ、好奇心旺盛なドーパミン優位のタイプは自分の持っていない物や知識を好みます。(=外の世界に目が向いている)
つまり自分の「コンフォートゾーン」に無い物を得たり、知らない知識を知ることがとても好きなタイプです。
また、効率やスピードを求めますので結論だけ端的に聞ければよしとします。
逆にもう自分が持っている物や知っている知識には興味はありませんし、世間話や物事のプロセスは時間の無駄とさえ思ってしまいます。
②オキシトシンタイプの好き嫌い
人に喜んでもらえるたり、頼られたりする事に幸せを感じるオキシトシン優位のタイプはどのゾーンに行こうがそれが自分が好きな人であれば問題ありません。(=人、誰に目が向いている)
成果や結論を求めているのでは無くそのプロセス、過程を誰と行くかが非常に重要で、義理人情で動くタイプです。
逆に「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態で嫌いな相手の場合全てが悪く見えてしまいます。
③セロトニンタイプの好き嫌い
自分の快適領域を守ることを大事にするセロトニン優位のタイプは自分の「コンフォートゾーン」さえ良ければそれで幸せであまり大きなことは望みません。(内なる世界に目が向いている)
そのためどうすれば「コンフォートゾーン」を安全安心に守れるかを重視します。
逆に大きな変化が求められることや、自分の領域にズケズケと入ってくるような人を避ける傾向が強いです。
歴史に学ぶ企業経営
『戦国三英傑に学ぶ経営者のタイプ別付き合い方』をテーマに書いてまいりましたが最後にまとめますと
①織田信長タイプ
目標達成第一のドーパミン優位
→成果を出せる人材や自分に無いモノを喜ぶ
②豊臣秀吉タイプ
人間関係重視のオキシトシン優位
→一緒に居て楽しい人材、頼ってくれる人材を喜ぶ
③徳川家康タイプ
安心安全が最優先のセロトニン優位
→干渉せず言われたことをやってくれる人材や自分の快適領域を護ってくれる人材、物、仕組みを喜ぶ
皆様の周りでも当てはまるタイプの人が少なからずいるのでは無いでしょうか?
戦国三英傑というだけあって皆クセが凄いですが、もしこの3人が現代企業の経営者としてその下で働かなければならなくなったとしても、そのタイプを知ればより良い付き合い方がわかると思います。
逆に対応を間違って首を切られない様に気を付けましょう笑笑
歴史の中から現代に生きるヒントを見つけて頂く、そのお手伝いになれば幸いです。