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特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2007年改正ダイヤの優等列車を振り返る

富山地方鉄道の特急・急行ダイヤを振り返るシリーズ第3回。今回は2007年3月26日改正ダイヤを取り上げます。前回の2004年改正で平日日中の本線普通列車が寺田~上市間で毎時3本化、上市~滑川間で毎時2本化されましたが、今改正では電鉄富山~滑川系統が電鉄黒部まで延長され、上市~電鉄黒部間で毎時3本が確保されました。概ね2本だった土休日も1本増発された時間帯もありました。

さて、特急・急行列車はどうなったでしょうか?結論からいうと大きな変化はありませんでしたが、本線では上下ともに優等列車が1本ずつ減らされています。

本線・平日下り(2007年3月26日改正)
本線・土休日下り(2007年3月26日改正)

本線下り列車をみると、平日では午前の急行、土休日では9時台の特急が1本削減されました。それでも夏季繁忙期には平日・土休日ともに最大で5本の特急が設定されており、土休日の冬季には「アルペン」が「うなづき」に変更されるので、電鉄富山から5本の特急が出発していたことになります。

朝ラッシュ上りにも変化

本線・平日上り(2007年3月26日改正)

平日上りでは朝の通勤通学輸送に変化がありました。それまで上市始発の急行が設定されていましたが廃止となり、宇奈月温泉8時ちょうど初の快速急行が急行へ格下げされています。よって3本あった快速急行は2本となりました。

本線・土休日上り(2007年3月26日改正)

土休日上りでは朝の急行が消滅しています。特急については変化がなく、6本体制となります。

「アルペン」と「立山」の併結は消滅

立山線・平日下り(2007年3月26日改正)
立山線・土休日下り(2007年3月26日改正)
立山線・平日上り(2007年3月26日改正)
立山線・土休日上り(2007年3月26日改正)

立山線の優等列車は大きな変化といえば、夏季繁忙期に設定されていた上り特急「アルペン」と「立山」の併結運転がなくなったことでしょうか。2000年改正ダイヤまでは「アルペン」と「うなづき」の併結もあった訳ですが、その後現在に至るまで2種特急の併結運転を行われていません。将来復活することはあるでしょうか。次回は2011年改正ダイヤを振り返ります。

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