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気候変動のもやもやカフェ
香川に移住してから返答に困る質問をされることがしばしば。特に、「何の仕事をしてるの?」が最も手強い質問の一つ。気候変動関連の仕事です、と大抵は答えるのだが、???という顔をされたり、気候科学者だと勘違いされたり。
環境NGOで働いています、環境を守る仕事をしてます、と答えると、多分私がしてる本当の仕事とは少しずれるけど、微妙な空気は流れないので、思考に余裕がある時はこっちで答えていきたい。ああ、言葉って難しい。使ってる辞書が違うと感じることが多いのは、私の辞書が一般の辞書と違うからなのか、細かいズレにも耐えきれないからなのか。おそらくどっちもだと思う。
少し脱線してしまった。普段なら気まずい空気がながれる「気候変動関連の仕事です」という返答に、大事な仕事ですね、もっと教えてください、と声をかけてくれる人もいる。そんな人と一緒に過ごす時間は心地よい。そんな心地よい時間をもっと作るには、香川で気候変動のイベント開催したら良いのでは!?と思っていた矢先、古民家の素晴らしいスペースを使って何かやりませんか?という提案を頂いた。なんというタイミング。
そこから突貫工事で企画を作ったのが、「気候変動のもやもやカフェ」。近所の方に手伝ってもらい、それでも5人くらい来ればよいかなと思って、告知を初めたら、意外と15人くらい集まった。嬉しい。
人前で話すのは緊張する方だったけど、この日は全然緊張しないで、自分のまま話せた気がする。内容は、私が感じていること、科学的根拠、私が思う気候変動に対してできること。できるだけ、”私”、か”科学”を主語にして、どう受け取るのか、気候変動に対して行動するのか?は聞いてくれる人に委ねるように話した。
気候変動分野に関わっていると、遅々として進まない対策、年々悪くなる気候変動の被害に焦る。怒る。絶望する。だけど、それをそのまま渡してはいけないと私は思う。他人を変えることは出来ない、特に怒りでは。変わるきっかけになればいいな〜くらいの気持ちで、この日のプレゼンを用意した。
知っている方も多く、真剣だけど温かい眼差しで聞いてくれる方ばかりだったので、話したいことを話せた気がした。あっという間の1時間。質疑応答(一番苦手な時間)も私がプレゼンの中で話したかったけど、時間がなくて話せなかったことを聞いてくれたり、前向きな質問もあって、本当に終始良い時間でした。
会の後にはプラントベースのパンケーキと美味しいお茶を頂きながら、皆で雑談。結局2時間くらい残って、参加者どうしが色んな話をしていた。大豆の会の友達が近所の友だちと繋がったり、もやもやカフェの2回目をやろうと声をかけてくれたり、SNSで感想をシェアしてくれたり。とっても嬉しい反応が沢山。去年の私に言ってやりたい、すぐ近くに素敵な人達がいるよって。