まぼろし座のVR演劇『Virus』を見ました
まぼろし座のVR演劇『Virus』を見たので、感想を書きます。
今回のこれは特に「個人の集まりにしては頑張ったね」みたいな評価をしても失礼だろうし、まあそんな言い訳なしでも普段からこんな調子だけど、いくらか露悪的に言わせてほしい。
感想は主に以下の四つ
・本人が本人の役を演じるのは『演劇』ではないのでは?
・いくら大道具が安くても衣装が簡単に変えられないのは致命的じゃない?
・演劇を生で配信する利点ってあるの?
(≒録画・編集した映像の配信でよくない?)
・界隈の体質がなぁ……(後述)
もしこれが『VR演劇』ではなく『Vtuber演劇』だったら、上三つの問題点は気にならなかったかなーって思う。まあ私は「演劇とは何か」とかは詳しくないし、批判ではなく単なる感想くらいに聞き流してね。
私が気になったのは四つ目、界隈の体質の話だ。
端的に言うと、この劇団は人間関係がしがらみになっている割には、人脈を活かしきれていないように見える。(やや長い文だから括ります)
人間関係がしがらみになっている
脚本、演技、演出、その他……素人目にも「ちょっと微妙じゃない?」と感じてしまう点があって、たぶん演じてる本人たちが誰よりも強く感じてるはずなのに、人間関係のせいで言い出せてないんだろうなーって所が非常に気になる。これ全員が妥協してないか?
おおよそ、全員がクリエイターとして対等だったからこそ、こうなってしまったのだろう。「お前は棒読みがひどいから首だ!」を言える強権的なリーダーがいないのは、こういう場面では欠点になりうる。
人脈を生かしきれていない
ネームバリューのある中心的な人物(今回は届木ウカだった)がいろんなことを兼任してるけど、これは悪手じゃないかと思う。演技の専門家も、脚本の専門家も、演出の専門家も、音楽の専門家も、それぞれの専門家がいる多様性こそがVtuber界隈の強みなんだから、どうしてそれぞれの専門家に声をかけなかったのか。
VR演劇の可能性を示したいなら、まずは一流のものを見せてほしい。作る側の気持ちを思いやれるからこそ「良かった」って言いたくなるけど、純粋に見せ物として見るなら、物足りなさは否定できないかなあ。
追記
演劇のシナリオの良し悪しはあんまりわからん! ……けどわからんなりにも感想を書かないのは失礼かと思ったので書きます。
・一時間かけて山場もオチもないってどうなの?
一時間あればアニメを2話、ドラマを1話、映画を半分は見れるのに、ずっと「まだ序盤です」みたいな展開が続くのはちょっと退屈だった。結末も「第二部に続く……」みたいな締め方だし、それなら最初から2時間なり3時間なりの作品として公開した方がよかったんじゃないかな。
(繰り返すけど演劇のことはわからんし、しょせんは感想だと思ってくれ)
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