『お悩み相談コーナー』

しばらく前からずっと、お悩み相談というコーナーについて考えてきた。

うまい表現が見つからないので、便宜的にこう呼ぶことにする。
 相談者
:悩みを抱えて、相談を持ち掛ける側
 助言者:相談にこたえ、助言を与える側

ラジオにしても雑誌にしても、或いはYahoo知恵袋や匿名掲示板にしても、お悩み相談のコーナーの多くは、相談と銘打っていながらも実際には相談の体を為していないことが多い。……というのも、相談者助言者の間のやり取りが「〇〇に悩んでいます」「××するといいよ」の一往復だけだからだ。

たった一往復のやり取りでは、相談者の境遇を把握して「それならこういう手もある」と具体的に助言することも、「むしろ君の悩みは〇〇の部分にあるんじゃないかな」と新しい見方を提案することも難しい。そうなると、お悩み相談の多くは、(おそらく)大別して三つのパターンに陥る。

一つ目:状況が見えていないまま、具体的な助言をする。
    ⇒これはときに意見の押し付けになる。

二つ目:やはり具体的な状況が見えないまま、抽象的な助言をする。
    ⇒それで解決できるなら、そもそも自力で解決できることが多い。

三つ目:助言はせずに、ただ慰めたり頷いたりする。
    「誰かに話を聞いてもらえて気持ちが落ちついた」
    「憧れの〇〇さんに励ましてもらえた!」
    ……みたいなパターンだ。

実際に会って、或いは通話で、お互いに言葉を交わしながら相談ができるならそれに越したことはないけれど、お悩み相談"コーナー"が生まれるような場所では大抵そううまくはいかない。
一往復という制限を前提におくなら、上記の中では三つ目のパターンがいちばん無難(……と、悔しいが言わざるを得ない)だと私は思うけど、これより良いアイデアを思いついた人・見たことがある人がいればコメント欄で教えてほしい。……ただ知りたいから。


この記事は以前私が書いた『赤月月第5回感想』のリメイク記事だ。
赤月ゆにに関心を持たない人に向けても発信したくなったので、この度なんとなくリメイクすることにした。

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つくしなづな
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