皮膚科後期研修医や皮膚科を考えている初期研修医におすすめの本!
今回は、皮膚科後期研修医や初期研修医で皮膚科を考えている方におすすめの本、教科書を紹介したいと思います。
私自身、皮膚科の後期研修医で、皮膚科学について、学んでいる最中です。それなりに皮膚科の本を読んできたと思っているので、私が読んだ本の中で、皮膚科後期研修医にお勧めの本をまとめてみたいと思います。
初学者向け
研修医向けですが、私が皮膚科を初期研修で回った時に読んだ本です。外来でよくみるcommon diseaseがよくまとまっています。クイズ形式なのも良くて、最初はここに載っている疾患名を当てる練習をするだけでだいぶ力が付きます。
これも最初の頃に読みました。プレゼンのことなどはちょっと余計かな?とも思いましたが、他で学ぶ機会がないので、一読しておいてもいいかもしれません。皮膚疾患の記載の仕方などの参考になりました。
後期研修医になったらまず読むべき本
皮膚科後期研修医が最初に躓くのが皮膚科処置でしょう。教科書をみてもあまり書いてない!
細かいところがよく書いてあるのがこの本です。最近でた本ですが、これはおすすめできる一冊です。
凍結療法や粉瘤の手術、切除マージンの取り方、軟膏処置、疣贅・鶏眼処置、熱傷処置などがよくまとまっています。
教科書
私が研修医だった頃にはありませんでしたが、病気がみえるに皮膚科が出ていました。思わず懐かしくなって買ってしまいました。イラストが豊富で、初学者向けの教科書です。膠原病やリンパ腫系も載っていて、分かりやすくまとまっているので、皮膚科医も読んでいて面白いと思います。
やはり、皮膚科の教科書といえばこれ「あたらしい皮膚科学」でしょう。故清水先生の名著です。
写真が豊富なのと、略語がまとめられているところ、英語にルビが振ってあるところなどが個人的にいいと思いました。常に手元に置いて確認しています。
専門医試験の勉強や細かい知識を調べる場合などに使うのがいわゆるマイナーの教科書「皮膚科学」です。この教科書以上に細かい知識が載っている皮膚科の教科書はないと思います。
外来のお供として
治療に困ったらまずはこれです。入院症例から外来症例まで、疾患のポイントと治療法がまとまっていて見やすいです。私はiPadにも電子版を入れています。
最初の頃は、「皮膚疾患最新の治療」と、「皮膚科外来グリーンノート」または「皮膚科レジデントマニュアル」を手元に置きながら外来をするといいと思います。
私はグリーンノートを使ってますが、レジデントマニュアルにしか載っていない項目もあり、本来ならどっちも手元におきたいところです……。
Snap Diagnosis
よく見る症例から珍しい症例までまとまっています。
珍しい症例でも、細かい診断のポイントが書いてあるので、一度読んでおけば、一発診断できるようになる症例も多いです。
外来に出る前に一読をおすすめします。
皮膚病理
初学者向けの本……
まずは下記のみき先生の皮膚病理診断ABCと皮膚病理診断イラストレイテッドを一読しておくといいと思います。皮膚病理って最初は本当に何も分かりませんが、一つ一つ確認していくことで徐々に見えてきますので、焦らずいきましょう。
これに加えて、普段の学習用でおすすめなのが、下記の「実戦!皮膚病理道場」のシリーズです。
バーチャルスライドが見られるので、かなりおすすめの一冊です。解説も詳しく、初学者向けです。
皮膚病理道場の続編です。これもバーチャルスライドが見られます。
ここからは、実際にスライドを見ながら照らし合わせるのに向いている教科書を紹介します。
まずはこちら「皮膚病理組織診断学入門」です。
実際に病理スライドを見ているときに傍らに置いておくといいと思う一冊です。
これも同じく、傍らに置いておくといいかなと思います。こっちの方が解説が詳しいので、個人的には好きです。
皮膚外科学
初学者向けがこちらです。
「流れのわかる皮膚外科手術」
実際の症例ベースに,後期研修医の疑問に答えてくれるようなつくりになっています。皮膚外科手術前に該当症例があれば読むようにすると理解が深まるでしょう。
皮膚外科基本的スト
こちらも初学者向けですが,少し高めです。先ほどの本を読了してから,実際に手術の経験を積んできたら確認のために読むというような方法でもいいと思います。読み返すと,あっと思うような内容が書いてあったりします。
写真が豊富で、コラムも充実しています。
基本手技や知識だけでなく、診断、合併症・トラブル対応、こだわりの道具まで充実した内容となっています。
合併症やトラブルまで書いてあるところが個人的には好きですね。
皮膚外科学
けっこう硬い本です。専門的な知識が細かく載っています。辞書的に使うのがいいかもしれません。
専門医試験対策
専門医試験の過去問を解き終わったら、これを解いてみてもいいかなと思います。難しいです。
最後に
ここにまとめた皮膚科のおすすめの本は、今後おすすめの本が増えた場合には、適宜追記したり見直していきたいと思います。
ぜひまたこの記事に訪れてみてください。
私自身、まだ後期研修医ですので、初学者向けの本が多いかと思いますが、私と同じ、悩める皮膚科レジデントの先生には参考になるのかなぁと思います。ぜひ、読んでみてください!
個人的には皮膚科を勉強するときは、電子書籍よりも紙の本がいいかなと思います。写真をパラパラ見ながら学ぶというのが電子書籍だと難しい気がします。
さて、後期研修医になると、お金が少し貯まり始めるかと思います。そうなると、投資を始めて見たいという方も増えてくるかと思います。今の時代、マネーリテラシーも重要です。私のnoteでは投資に関する情報も発信しております。一度読んでみてください!
私は他にも下記のような書評や皮膚科に関する記事を書いています。こちらも良かったら読んでみてください!
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