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新規投資|Revie:パーソナライズした顧客体験を

この度DNX Venturesは、BtoC企業向けに顧客体験パーソナライゼーションSaaS「ReviewBank」を提供する株式会社Revie(以下、Revie)の総額1億円の資金調達(シードラウンド)に、ジェネシア・ベンチャーズとともに参画致しました。


Revieが解決しようとする課題とは?

現在、デジタルマーケティング領域において、顧客それぞれにパーソナライズされた最適な顧客体験を提供する“パーソナライゼーション”が米国を中心にグローバルで大きなテーマとなっています。実際、パーソナライゼーションが売上向上や顧客ロイヤルティ向上に寄与することは海外のデータで示されております。しかし、日本のデジタル化はグローバル先進国より遅れており、Twilioが公表したレポートによれば、日本はパーソナライゼーションを重視していると答えた企業の割合がグローバルで最も低い国となっていることに加え、日本はクッキーレス時代に向けた準備ができていない企業の割合が突出して高い国、というデータもあります。一方、現在のデジタルネイティブ世代は、YouTubeやTikTokなど日常のSNSで、自身の趣味趣向が反映されたものがrecommendされることに慣れており、画一的な顧客体験の提供では市場に受け入れられない時代が日本でも迫っています。クッキーレスの流れもある中で、これまでパーソナライゼーションや1st party dataを重視してこなかった日本企業が「さて、どうしよう」となったときに、Revieが提供する「顧客体験パーソナライゼーションSaaS」が果たせる役割は非常に大きいと考えております。

Revieが提供する顧客体験パーソナライゼーションSaaS「ReviewBank」とは?

「ReviewBank」は、BtoC企業による顧客体験のパーソナライゼーションを可能にするSaaSです。従来、顧客体験のパーソナライゼーションを行う上で、顧客一人一人が企業に対して実際に何を求めているのかという、個人ベースでの深層ニーズの特定に難しさがありました。ReviewBankは機械学習による顧客感情・興味のスコアリングモデルを構築することで、BtoC企業が個々の顧客の深層ニーズを収集・特定し、より深いレベルの顧客理解が可能な顧客データベースの構築を可能にしております。また、構築したデータベースを基に個々の顧客に対して、メッセージングを中心とした顧客体験のパーソナライゼーションサービスを提供しております。今後の更なるAI技術の発展により、AIによる一人一人に合わせたコンテンツ自動生成モデルの構築も可能だと考えております。

今回投資に至った経緯

弊社が今回、Revieへの投資を決定した理由は、マーケット、value proposition、マネジメントです。

マーケット

前述の通り、デジタルマーケティング領域において、顧客それぞれにパーソナライズされた最適な顧客体験を提供する“パーソナライゼーション”が米国を中心にグローバルで大きなテーマとなっています。今後、画一的な顧客体験の提供では市場に受け入れられない時代が日本でも迫ってくると考えており、これまでパーソナライゼーションや1st party dataをあまり重視してこなかった日本企業に対して、Revieが提供する「顧客体験パーソナライゼーションSaaS」が果たせる役割は非常に大きいと考えております。

Value proposition

DNX Venturesはデジタルマーケティング領域で、これまでも数多くの有望スタートアップに投資をしてきましたが、この領域で、機械学習やAIによる新たなイノベーションが起きることは当然に想定される未来だと考えています。また、現在のような景気後退期においては、特に導入による経済価値がわかりやすいソリューションがお客様の支持を受けると考えており、Revieが目指す顧客体験パーソナライゼーションによるクライアント企業の売上向上・顧客ロイヤルティ向上という世界観は、弊社の投資仮説にも合致したものでした。

マネジメント

初めて中沢さんとお会いさせて頂いたとき、中沢さんが優秀な方である事はもちろん、相手を自然と笑顔にさせる誠実で魅力的な人間性が印象に残っています。その後、投資に向けてディスカッションをする中で、中沢さん・佐竹さんのビジョンやビジネスに対する解像度の深さ、傾聴力の高さも確認できました。今後事業を拡大されるにあたっても、きっと素晴らしい仲間を集めることができる魅力的なマネジメントチームであると確信したことが、投資の意思決定を後押ししました。

Revie中沢CEOからのコメント

DNXから投資を受けたのは、事業成長のスピードを圧倒的に上げられると考えたからです。ファンドとしての実績はもちろん、倉林さん、新田さんをはじめ、メンバーの皆さんそれぞれが強みを持つ分野があるため、実際に毎回のディスカッションを通して、事業戦略がどんどんブラッシュアップされ、本当に頼もしいパートナーです。
今後は、「スキがあふれる社会を作る」という弊社のミッションを達成するため、足元では今のプロダクトのPMFを目指しつつ、将来的には1,000億円企業を作り社会へ豊かさをもたらせるよう、全力で走っていきます。
ーー株式会社Revie 代表取締役 中沢弘樹

最後に

デジタルマーケティング領域において、機械学習やAIによる新たなイノベーションが起きることは当然に想定される未来ですし、これまでパーソナライゼーションや1st party dataをあまり重視してこなかった日本企業に対して、Revieの独自AIモデルによる「顧客体験パーソナライゼーションSaaS」が果たせる役割は非常に大きいと考えております。魅力的なマネジメントチームのもと、今回調達した資金を活用してRevieが今後ますます進化してくれることを期待しております。

(文・新田修平)

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