
and bread ,and curry.
先日、ようやく念願の食パンを買うことができた。
岡山のパン屋さんが作っているものだ。
代々木上原のガイアという食料品屋さんに毎週土曜日に届くのだが、なかなかタイミングが合わなかった。
入荷するとすぐに売り切れてしまうし、日持ちのするタイプのパンではなさそうだ。
とにかく、美味しかった。
噛み締めると小麦の味がする。小麦自体は食べたことないけど、そんなイメージ。
まずはそのまま。そして、トースト。
たっぷりのバターをつけて、ハチミツをつけて食べた。
それがクリスマスの昼飯だったのだが、妙に満足度が高く、焼きたての珈琲を丁寧に淹れたりして、思わず溜息をついた。
バタートーストと珈琲だけで、こんなに満足できるって、これはいまどきすごいことなのじゃないか。
食パンは2日でなくなってしまった。
引っ越したアパートの近くに、and curry という女性ふたりでやっている小さなカレー屋さんがある。
木曜日と日曜日だけ営業し、他の日はどこかに出張したり、レシピを研究しているらしい。
こちらも、美味しい。
いつも犬と散歩帰りに立ち寄って、さっとテイクアウトさせてもらう。
彼女たちのつくるカレーは、今風なのかもしれないけど、それだけではない。
新しく懐かしい。
それにカレーを作っていて楽しそうだ。
売り切れたら、閉めてしまうし、あくせくしないで、身の丈に合わせたやり方なのが見て取れる。
たぶん、どこのお店だって売り切れたら閉めてしまうのだろうけど、ここはその数が他より相当少ない。
量を売るより質を味わってほしいと彼女たちが考えたからじゃないか、と勝手に思っている。
量より質へ、は今や当たり前の流れだけど、たまたま出会った and bread やand curryは、その流れを改めて感じさせてくれた。
いずれにしろ、すごく美味しいというのが大前提の顔の見える商いだ。