俺が神だ、とマークは言った
マークを演じたのはピーク時には2年で17本の映画に出演したチョウ・ユンファだ。
映画『男たちの挽歌』の中でクライマックスで兄貴分のホーに『神はいると思うか?』と聞かれたマークは『俺が神だ。・・神は人間さ。運命を自分で決める奴はな』と答え、闘いに挑み、40発の弾丸を受けて結果死んでしまう。
この場合、信仰とは全く無関係な台詞なのだけど、80年代半ばの頃は、こんな捨て台詞を吐いた後、二丁拳銃連射・・の香港映画が普通だった。ジョン・ウーの後にはジョン・ウーなし。
メチャクチャな火薬量で派手にハードボイルドというかなんというか・・今観ると、あり得ない程大味なんだけど、それでもそんなのがいい。
世の中も映画も複雑になり過ぎた。
2時間の映画で描くことはひとつで十分だ。
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