菊とギロチン
瀬々敬久監督の映画「菊とギロチン」がテアトル新宿で公開された。
今夜はトークイベントもあるのでいそいそと出かけた。
3時間越えの大作。
とにかく熱量がすごい映画だった。
こんな熱量を持った映画をベテランになって撮れることにまず感動する。
関わった全ての人が誇りを持てる映画なんて滅多にあるものじゃないだろう。
見終わって残る読後感はある種の清々しさだ。
それを残せるところが、この映画の見事なところです。
テアトル新宿はシートもまぁまぁいいので、3時間は苦にならない。
テアトル新宿からほど近いところに、大正十年創業のトンカツ屋王ろじはある。とん丼というカツカレーが名物だ。
「菊とギロチン」は大正末期が舞台の映画なので、景気付けに、食べてから見た。
この店には10代の頃から通っているが、久しぶりに行ってみて変わらぬ味に嬉しくなった。
店内はなぜかほとんどがアジアの観光客だった。ガイドブックに出ているのだろうか。それはそれで、この店がこれからもずっとここで頑張ってもらうのによいことかもしれないな。