中国よ。あんまり笑かすな
コロナ前は、月 2回の頻度で中国に出張していました。
2020年の旧正月前を最後に、かれこれ 3年以上中国に行っていません。
その間、ミーティングはオンラインで事足りていたので、中国に行く必要がなくなってせいせいしていたのですが、この度どうしても現地に行かなければならない用事が発生しましてね。
まあ、久しぶりにアイリーンにも会えることだし、悪い話ではないと思っていたのですが。
なんと!中国に入国するために日本人もビザ(査証)が必要!という事態になっていました。
冗談はよし子さんですよ。
日本人にビザを求めるとか正気の沙汰じゃないですから。
仕事柄 60ヵ国以上の国に行きましたが、日本人にビザが必要なのはロシア、ブラジル、サウジとアフリカ大陸の国くらいです。それ以外のまともな国は 90日以内の滞在はビザ不要、または到着時に空港で買えばいいシステムになっています。
中国さんよう。
まともな国になる気はないのですか?
何かの間違いだろうと祈りつつ、中国大使館や JETRO のホームページを見てみましたが、どうやら冗談ではないようです。
えーっと・・・ビザをとれとか本気でおっしゃってます?(しつこい?)
ただ、最近(2023年8月11日以降)ビザ申請の要件が一部緩和されて、指紋 (fingerprint) の採取は不要になったらしい。
指紋の採取が必要だと、電車に乗ってベルン(ジュネーブから約 2時間)にある中国大使館まで行かなければならないところでした。
不幸中の幸い。(と言っていいのか?)
まあともかく。中国のビザを申請することになったわけです。
ビザの申請に必要な書類というのがまたクレイジーでしてね。
パスポートを提出するのは当然としても、期限切れになった昔のパスポートも提出せよ、とおっしゃる。
そんなもんとっくに捨てとるわい!
フライトとホテルの支払い済証明書。
まだ予約もしてないっつーの。
てゆーか、ビザとる前にフライトとホテル支払っちゃうバカっているの?
銀行口座の残高証明書。
はあ?それ提出しなきゃダメっすか?
ビザ申請書に記入する内容も凄まじいの一言です。
家族全員の氏名、生年月日、職業、子女の学校名。
両親の氏名、生年月日、死亡年月日、住所(存命中の場合)。
過去のすべての職歴と学歴。
この申請書をそのまま履歴書&職務経歴書にして、転職活動を始められそうなんですが。
さらに、顔写真のスペック要件がまたパラノイア級です。
デジタル写真とフィジカル写真(証明写真)の両方が必要だそうで。
顔の位置をピクセル単位とミリ単位で指定しとる。気はたしかですか?
これ整形手術の仕様書か何かですか?
良い例と悪い例が、これでもか!と言わんばかりに紹介されとるし。
今のご時世、肌の色に言及するのはマズいんじゃないですか?
赤い目がダメなら、綾波レイや鬼舞辻無惨様はどうしたらいいんだろう。
頭部のポジションが悪い例。
寄り目の人の危機ですね。
表情が悪い例。
ポーズが悪い例。
メガネが悪い例。
黒縁メガネをかけている人は、新しいメガネを買ってください。
装飾品/背景が悪い例。
ピース禁止は、日本人を狙いうちした措置でしょうか。
顔が隠れている例。
西暦 2023年。地球上にはまだこんな国家があるんだなあ。