前回の記事では、最近受講した異文化研修の導入編として、日本人の国民性を地理的要因、宗教・哲学、学校教育の面から解読したレクチャーを紹介しました。
今回は、その続き「ビジネスマナー編」を共有します。
前回同様、話し手は研修の講師です。
日本人は幼い頃から日本社会特有のルールを教え込まれ、さらに会社に入ってから、様々なビジネスマナーを身につけるために特別な訓練を受けます。それらは、あまりにも多くを要求するもの (demanding) です。
しかし、怖がることはありません。あなたがマナー違反を犯したとしても、それは世界の終わりを意味しません。
日本人は非日本人に対してはとても寛容なのです。
それでもやはり、あなたが日本人に好印象を与えるためには、日本人のビジネスマナーを知っておく必要があります。
本日の講義では、あなたが日本のクライアント社を訪問するときに、最低限守らなければならないマナーとエチケットを学びましょう。
まずは、名刺交換です。
このビデオを観て、名刺を交換する際の一つひとつの動作を覚えましょう。
名刺交換を無事終えたら、次のマナーは席順です。
訪問者側 (guests) はドアから遠いサイド、ホスト側はドアに近いサイドに着席します。
では、ホスト側の横の並び方にはどのようなルールがあるでしょうか?
(Thinking time)
解説します。
次にやるべきことは、おみやげを渡す、です。
さて、ミーティングが終わると、あなたは日本のクライアントからディナーに招待されるでしょう。
もちろんディナーの場にも日本特有のマナーがあります。
お酒の注ぎ方・注がれ方にもお作法があります。
次に、お箸 (chopsticks) のお作法ですが、すぐに使えるようになるほど生易しいシロモノではないので、日本人からお箸の持ち方を指摘されてもあまり気にしないでください。
ただ、一つだけ絶対にやってはならないタブーがあることを覚えておきましょう。
ディナーのあと、場所を変えてパーティーが続くことがままあります。
これを “nijikai” といいます。
nijikai の最もポピュラーな場所はカラオケバーです。
nijikai のもう一つの場所はホステスクラブです。
nijikai であなたはすでにクタクタになっているかもしれませんが、恐ろしいことに、このあと ”sanjikai” という名の第3ラウンドが始まることもあります。関係を深める絶好の機会なので、できれば sanjikai にも参加してほしいところですが、どうしても行きたくなければ、断ることも可能です。
断る場合は、行けない理由を礼儀正しく伝えなければなりません。
「時差ボケ (jet lag) がありまして」と言えば、許してもらえるはずです。
最後に、「日本人とお酒」について、最も大切なことをお伝えします。
受講生のみなさん。日本に行きたくてウズウズしてきたことと思いますが、本日の講義はここまで。
次回の講義は、日本人のコミュニケーションについて深掘りします。
(追記)
本記事の続き、「コミュニケーション編」(3日目)です。