久しぶりに Facebook をのぞいてみたら
5年ぶりくらいでしょうか。Facebook にログインしました。
そこでは時が止まっていました。
私が Facebook(以下、FB)のアカウントを登録したのは、10年以上前だと思います。
登録したら Friend requests がガンガンきて、おまえ誰だよ?という人も含めて Friends が100人を超えました。
40 にして小学 1年生の目標を達成したわけです。
登録したばかりの頃は、けっこうよく見ていました。
私自身は 1度も投稿したことがありませんが、誰かが投稿した飲み会の写真に私も写っている、みたいなことはごく稀にありました。
海外暮らしの身としては、日本に住む知人がどんな暮らしをしているか、どんなことに関心をもっているか、などを知る手段が FB でした。
頻繁に投稿する人は完全に固定化していました。そんなヘビーユーザーと、私のようなリードオンリー会員に、FB は二極化するんだな、と思いました。
ヘビーユーザーの投稿内容は、毎回似たようなものでした。
例えばこんなカンジです。
さすがに飽きてきて、FB を見る頻度が徐々に減り、ついにブックマークから消えました。
5年ぶりに FB にログインしてみたのは気まぐれです。
シェフが作るサラダのようなものでしょうか。
強いて言えば、先月書いた記事☟が影響しているかもしれませんね。
ログイン後、最初に目に入ってきたのは、右上の赤い未読マークたちです。
私がログインしていなかった間にも、Friend requests や Messenger や Notifications はたくさん届いていて、私はそれらをずっと無視していたのか、と幾許かの罪悪感に襲われました。
次に、タイムラインを見て、驚愕しました。
5年前と全然変わっていない!?
投稿している人たちがほぼ同じ顔ぶれなのです。
下にスクロールしてみました。
D氏はあいかわらず、寺社巡りとツーリングと宝塚のことを書いています。
T氏は、ボリューミィな定食・クラフトビール・コンビニスイーツという、安定の3本です。(来週のサザエさんですか?)
N氏は、大学生になったらしい娘さんとデートした話の連続投稿です。
タイムスリップしたような気分になりました。
この人たちは、5年、いや 10年以上も変わらない生活を続けているのか。
なんという偉大な人たちなのだろう。
この 10年、世界情勢や日本の政治、経済、生活環境、娯楽、働き方、情報の質と量、等々いろいろ大きく変わってきたと思うのですが、この偉大な御仁らはまったくブレていないのです。
彼ら自身、30代から 40代、40代から 50代になったりして、多くの人は趣味や関心事が変わってもおかしくないところ、彼らはまったく変わっていないようです。
私なんか、たった 2年、noteを読んだり書いたりしてきただけで、考え方が大きく変わってブレブレだというのに。
私は確信しました。
日本はいい国なのだと。
彼らのような偉大なるマンネリに身も心も満ち足りる人間がたくさんいて、実際に 10年あるいは何十年も同じような営みを続けることができる。それは、私が理想と考える社会の姿です。
日本に住んでもいないのに、日本のことをあーだこーだと批判する自分が恥ずかしくなりました。
日本を語る資格があるのは、彼らのようなブレない人たちです。
そして、彼らのような変わらないものこそが、日本がいい国であり続けるために不可欠なのだと思いました。
久しぶりに FB をのぞいてみるのも悪くないですね。
ふと、“People you may know” で目が止まりました。
あ、むかしの妻だ。
心臓がトクンといいました。
クリックしようかするまいか、40秒ほど考えてから、ログアウトしました。
前言を撤回させてください。
やっぱり、Facebook なんぞ久しぶりにのぞくもんじゃありません。