有料怪文書 [1/x] お試し版
**無料公開版につき
メモ画像はありません**
本稿は、有料公開版 [1/x] 当研きをつけメモに散りばめられたイラストや情報を解説するために、架空の当事者研究会を題材にした怪文書の、一部無料公開版です。
なぜこういったものを書いてしまったのか、筆者には全くわかりません。
場面 - 架空の当事者研究会「恋愛当事者研究会」
主催 - さっぽこ当研おじさん(以下、おじさん とする)
参加者 - あなた(以下、あなた)を含めて 7名(あなた, A さん, B さん....., F さん)
開場は開催の 30分 前
あなたの元へ、おじさんからメールが届きました。
メールの本文は以下のとおりです。
もしもし、こんにちは
おじさんです。
自粛下でオンライン当事者研究会のニーズが高まっているのですが、今回新たに「恋愛当事者研究会」のニーズを数名からいただきました。
あなた さんも興味ありませんか?
あなたには、たまたま恋愛の苦労があった事と「恋愛当事者研究会」という一文に強く惹かれたために、仕方がなくおじさんに返信を返すことにしました。
あなたが、嫌々ながらおじさんとのメールをやり取りをしていうちに、あなたは「恋愛当事者研究会」への参加表明をしました。そのため、おじさんからあなたへ、 ZOOM のアドレスがメールで送られてきました。
メールには、以下の通り書いてありました。
もしもし、こんばんは
おじさんです。
あなたに興味を持ってもらえて良かったです!
以下に当日の詳細を記載します。
よろしくお願いします🙏
会場:恋愛当事者研究会
日程:6/31
開場 14:00
開催 14:30
おやつ飲み物持参です🤤🍪
Zoomミーティングに参加する
ojsanweb.zoom.oj/j/meatingidda?pwd=hOGe
ミーティングID: mea ting idda
パスワード: hoge
質問とかあれば、なんでも言ってください🙏
あなたは、ZOOM の URL をコピーして、すぐにおじさんからのメールを削除しました。
そして 6/31 当日の 14:00 になりました。
あなたはおやつとして、冷蔵庫にあった「ファミリーマートのスフレプリン」と、初夏を乗り切るための麦茶を自室のデスクに用意しました。
そして、あなたが Bluetooth イヤホンを接続した iPhone のロックを解除し、メモに残しておいた URL をタップすると、 ZOOM のアプリが自動的に立ち上がりました。
あなたが ZOOM のアプリによる会場への接続を 10秒 ほど待っていると、会場への入室許可がおりたとの表示がありました。
開場中は、板書をしているらしい
【ここには画像が表示されます】
14:10 、あなたはついに恋愛当事者研究会の ZOOM 会場へ参加することとなりました。
ZOOM の画面には以下の画像が表示がされています。
【ここには画像が表示されます】
あなたが画面をスワイプすると、 ZOOM の画面はギャラリービューへと遷移します。
ギャラリービューには、あなたと画像の他に、もうひとりの参加者が表示されています。アカウント名は「Asan」です。Asan はアイコン表示がされており、ビデオカメラがオフになっています。
あなたもなんとなく、自分のビデオカメラをオフにして、画面表示を先ほどの画像へと戻しました。
画像はどうやらリアルタイムで変化しており、時間と共に以下の表示になりました。
【ここには画像が表示されます】
すると突然男性の声がしました。
「これ、おじさんですかね?」
あなたは少し驚きました。
男性の質問に対して、答えを確認する手段を、あなたは持っていません。
男性の声はそこそこ優しそうな口調だったため、あなたは少し考えて返事をしました。
「そう、ですかね」
男性は、続けてあなたに言います。
「すいません、ご挨拶がまだでしたね」
「僕は A と言います。おじさんからメールをもらって招待されました」
あなたは挨拶を返しました。
あなたの印象によると、Aさんは、特に無礼ということはなく、かと言ってものすごく礼儀正しいわけではありません。
そこであなたもほどほどに自己紹介を行って、板書を眺めることにしました。
さらにあなたの印象によると、恋愛当事者研究会は、半クローズというだけあって、どうやらそこそこの人選はされているように感じます。
あなたはおじさんの事を思い出しながら「どんな風に人選してるんだか、汚いやつめ」と考えました。
やがて、さらなる参加者達がゾロゾロと入室したようです。挨拶を交わす声がイヤホンから聞こえてきました。
あなたがアカウント名を確認すると、あなたもおじさんも含め、総勢で **7名 **と表示されています。
Aさんが他の参加者へ自己紹介しはじめた為、この状況にあなたも続きました。
あなたは、なんとなく全員か、あるいは殆どの参加者に対して、内々に挨拶を済ませました。ひょっとすると 1人ないし2人 はミュートに徹していたかもしれません。ですが、あなたは気にしませんでした。
ここで、おじさんらしきアカウントが、画面上では板書を進めながらも、相変わらず沈黙を保っていることが、あなたには少しだけ苛つきます。
しかしあなたは、そこそこの我慢強さ自負していたため《おじさんの事など気にさえしなければ、恋愛当事者研究会ではうまく研究してゆけそうだな》と考えました。
やがて 14:30 になりました。
しかしおじさんは一向に、マイクもビデオもオンにしません。
開催おじさん、カメラオン
【ここには画像が表示されます】
あなたが待っていると、やがて Bluetooth のマイクから声が聞こえました。
「皆さんこんにちは、おじさんです。今日は恋愛当事者研究会という事で皆さんに集まっていただいたので、とりあえずカメラをオンにさせていただきますね」
あなたはそっと右へスワイプしました。
時計はもう、 14:31 を指しています。
あなたは確認しませんでしたが、みんなの前に姿を表示させた(らしい)おじさんは、言葉を続けています。
「では当事者研究会なので、まずは始まりの挨拶をどなたかにお願いしようと思います。そうですね、では、あんまり僕から誘った事ないかたなので、せっかくなので あなた さんお願いします、あ、ちょっとごめんなさい!」
おじさんはせわしなく、一度は指名したあなたを制してきました。
いったいなんだというのだ、とあなたは少しムッとするでしょう。あなたを含めた会場の全員は、一言も発せずにいます。
しばらくすると、女性の声があなたの耳に届きました。
「すいません遅れちゃって!もうはじまってましたか?!」
あなたは彼女も参加者のようだと考えました。ZOOM はパスワード制の参加システムなので、当然のことです。
声から焦りの伝わる女性に、おじさんが返事をしています。
「あ、ちょうど今始まったところなんで、ちょうどはじまりの挨拶をお願いしたところです」
はじまりの挨拶の承諾をしていないあなたは少しムッとしましたが、あとから参加した女性は、少しホッとした声を出しています。
「あぁ、よかった、すみません。はじめててください」
はじまりの挨拶
【無料公開版は、ここまでとなります】