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ホストを1日で辞めた話ww

数年前、副業でホストに入店したことがある。
しかし1日で辞めた。
理由は後述するが簡単に書くとこういうことだ↓

入店前俺「これから100万、いや1000万プレーヤー目指す!」
退店後俺「吐きそう無理っすwwwwwウェッwwウェッww」

つまりそういうことなのである。完。

オープニングの掴みはバッチリということで具体的に記していく。

2~3年前Twitter(X)に自撮り写真(キメキメポーズ)載せていたらDMが届いた。全文は覚えていないが下記こんな感じ。

DM失礼します!
格好いいですね!
ホスト募集してます!興味ありませんか!?
ご連絡お待ちしております!

こういう内容のDMが届いて、念の為Googleで「ホスト勧誘 DM」とかでググってみたら不特定多数がこういった勧誘がされてるみたいだった。

正直言うと自分に自信があった警戒心0のアホバカ俺は、まんまとおびき寄せられるようにDMをくれた人と面接をする段取りを組んだ。

翌日の20:00
俺は新宿の歌舞伎町交番前にいた。

面接をするボーイさんが立っていたので一緒に店舗まで歩き、これまでの職歴や住所、名前を簡易的な履歴書に書く。

その後は系列店をそれぞれ練り歩き入店前にそれぞれ所属するホストの方と店の雰囲気、ホストのやりがいなどを聞きながらどこに入店するか一旦検討タイムが入る(優しいシステム)。

最終的にユグドラシルグループのジャンヌ・ダルクという店舗で入店することになった(店名記載に問題あれば後程伏せます)。

これからどうなるんやろうという不安と、俺はこれからホストだ!
という期待、燃えた心を胸に抱き、その日は布団の中に入った。

入店初日。まずは2時間程研修をした。
ホスト界の専門用語を教えて貰った。
例えば氷=アイス。女のお客さん=姫。ヘルプ=担当ホストがいるお客さまの卓へ一緒に着き、接客のサポート全般をするお仕事って感じ。

姫のグラスが空になったら積極的に継ぎ足すなどといった礼儀作法も学んだ。ホストは常に姫に満足して貰えるように気配りが大事なのだ。

ほんでその後実際にヘルプに付くことになり、姫の席の向かい座った。今でも覚えてるがマジでこの時の俺はガチガチの緊張状態だったのである!!!

図。□はテーブル。

姫「それでさーこの前さー◯※☓◇※」
担当「大変だったねーうんうん、そういえばさ・・・」
俺「へー、あーそうなんですね・・・」

ワシの心の声(マジで喋れねえ・・・)
ヘルプである俺は会話の中心人物になってはいけないと思い兎にも角にも「終始相槌打つマン」に徹した。姫が何か喋ればとにかく笑い、そして相槌を打つ。入店初日の俺はとにかく姫の機嫌を損なうわけにはいかないので自分の感情を殺した。

俺「あ、すすすすいません自分も頂いてもいいでですか・・・?」
勇気を出して飲み放題のお酒(氷結)をいただけるか姫に提案。

姫「あ、いいですよー」
俺「ありがとうございます!」

担当「さすがA(姫)ちゃんめっちゃ優しい!あ、この人今日から初日の俺くんね!」

飲み放題とはいえお酒を頂けてホンマにガチで嬉しかった。なんか認められた気がした。その後姫が空けたシャンパンも頂いた。炭酸が強くて美味かった。

店舗の閉店が近づくとラスソン(1日の売り上げが最も多かったホストが閉店前にカラオケで曲を歌うこと)があったりとてんわやんわだった。

閉店1時間前。時間的に最後のヘルプということで席に座るが一人だけ雰囲気が違うイケメンホストが座っていた。「橘マオ」というホストだった。

マオ「あ、君入店初日なの!?」
俺「はいそうです!◯◯(源氏名)です」
マオ「◯◯くん!ホストは根性だからね!」

やべえ普通に格好いい。
橘マオさんは役職が代表(多分店舗トップ)で年間1億プレーヤー。そんな人が下っ端の俺にも優しくしてくれるのか・・・。

感極まってしまった。
そしてその後俺はトイレで大量に吐き1日でホストを辞めた。

俺は酒に弱かった。ただただ酒に弱かったのだ。
そういえば俺はレモンサワーしか飲めなかった。いや厳密には飲めるけどちゃんぽんにめっぽう弱い。色んな種類のお酒を飲むとすぐに具合が悪くなってしまうのだ。

そもそもよく考えたら本業+副業でホストというのが舐めた行動だった。本業が8:00~17:00でその後ホストで18:00~25:30まで働く。家に帰って寝る時間があまりない上に酒に弱い。

家が埼玉なので終業後既に終電が無いため、チャリで家まで帰るのだが新宿→自宅まで3時間かかる。両立が普通に無理ゲーなのだ。せめて酒豪だったら…。

と、クッソ情けないエピソードを書いてしまったが1日でもホストを経験できて今となっては良かったと思ってる。実際に経験することでホスト側の気持ち、雰囲気など知ることが出来たから。

あとホストも姫もいい人ばかりだった。
TVとかドラマに出てるようなものとは違ってた。

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