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ベッドで煙草を吸っている

眠れない。いつものことだ。

とは言っても、わたしは鬱状態の時ずっと寝ている。眠りに落ちているか眠りたいと思って目をただ瞑っているかの差はあれど、わたしは馬鹿みたいに、あるいは猫みたいによく眠る。(馬鹿という言葉はふしぎだ。馬と鹿にバカなイメージなどないのに。)

今も昔も眠れない人間だった。20代の頃一番忙しく、それでもそれなりに楽しく仕事をしていた時も同じように不眠に悩まされていて、平均1時間くらいしか眠れていなかった。

当時のわたしの1週間はだいたいこうだ。

・月曜の夜は翌日の仕事に緊張しているので基本的に一睡もできず出社する。眠れないことには慣れているので日中もそれほど眠くない。

・火曜の夜は眠いとは思うが眠れない。眠れないときに無理して眠ろうとすると気持ち悪くなってしまうので、諦めて本を読んだり文章を書いたりしていた。当時は詩をよく書いていた。住んでいたアパートの東側に窓があったので、カーテンの隙間から朝日が差し込んできたら仕事に出かける準備をした。日中はかなり眠い。「帰ったらすぐ眠ろう」と思いながら仕事をこなす。

・水曜の夜はご飯を済ませたら急いで酒を飲んで(飲まなくてもいいのに)ベッドに入る。眠くて眠くて仕方ない。しかし午前5時くらいまでは起きていた。
よくある"ベッドに入ったら眠くなくなる現象"だ。

ちなみに「ベッド」と書いているが普通に布団で寝ていた。かっこつけてベッドと書いている。これはこのnoteに限った話ではなく、わたしは過去のあらゆる文章において、ベッドで寝ている、と嘘の表記をしている。
ベッドで寝ていると思われたかった。
どこで見栄を張っているのか。
大変見苦しい。

(:˒[▓▓]

・木曜と金曜も水曜とほとんど変わらない。ずっと眠いと思いながら生きていた。当時から心療内科に通っていて睡眠導入剤や眠剤を服用していたがあまり効かなかった。眠るのが怖かったのだろうと今になると思う。

浴びるように酒を飲んで、眠剤の力で少しだけ眠って、翌日の仕事にさえ行ければいいと思っていた。
長生きなんてするつもりはなかったし、いつ死んだっていいと思っていた。それは今も変わらないのだけど、今現在も生きている。
生きているし、生きることに伴う責任についての考えも少し変わってきた。
わたしが生きていることで、世界の何処かに作用しているような感覚がある。テーブルに置いた灰皿を3センチずらしたことで変わる世界がある。そんな気がする。

ちなみにわたしは煙草を吸わないのでテーブルに灰皿はない。吸殻が盛られた灰皿がテーブルにあると思われたかった。
どこで見栄を張っているのか。
意図が分からない。

( ´⊿`)y~~

今は中島美嘉の「僕が死のうと思ったのは」を聴いている。


ALWAYS MIDNIGHT. WW64


#エッセイ
#不眠症
#メンタルヘルス

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