事業推進室クロストーク【後編】 自律的なチームワークとビジョンの実現
DMM Boostのビジネスを牽引している事業推進室の松山玄樹と神谷龍俊の二人によるクロストーク。5月に行われた事業統合でのエピソードや提供サービスの強みと課題、サービスを運営しているチームメンバーについて語っていただきました。
事業統合を通してメンバーに伝えた想い
—— 2023年5月、事業統合が行われましたね。統合において大変だったことはありますか?
松山:統合にあたって、「チャットブースト」に携わっていたDMM.com所属の社員が、子会社であるDMM Boostの所属になりました。もちろん、全員抵抗がなかったわけでは正直ないと思っています。
—— その上で、何か行ったことはありますか?
松山:僕らが一番重要視しているのは、より大きな事業を作って、より多くの人たちが飯を食えることなんです。「個人」という主語に目が向けられがちですが、「事業が伸びることが個人のキャリアに繋がる」ということを伝えて、個別に話したりもしました。
DMMって、親会社だとか子会社だとかいうのを本当に気にしていないんですよ。DMM.comにいようがDMM Boostにいようがどちらでもよくて、制度や福利などの部分もほとんど変わらないですし、子会社の人間が劣等感を感じるなどのことはないです。僕らが向かっているのは事業なので、主語が「私」ではなく「マーケット」や「事業」なんですね。だから、「どうしたほうが世の中のため、会社のためになる?」っていう話をしましたね。
—— DMM.comとDMM Boostで色々と違いもあると思いますが、やりやすい点ややりにくい点はありますか?
神谷:統合したことにより承認フローなどの変更はあるかと思いますが…それくらいですかね。あとはもう、飲める相手が増えたなっていう感じです(笑)。
松山:僕らの仕事に関してはネガティブなことは特にないですかね。もちろん現場レベルの仕事で言えば、統合したことにより、前にも増して連携を取る必要性が出てきたなどの課題はありますが。
—— 現場で想定される課題はどんなところですか?
松山:戦略自体はあるけど、現場のみんながそれをぶつ切りで聞いているから、一番大上段の「何のためにやるのか」がまだ段階的に伝わっている状態だと思います。
神谷:まだまだ組織として、事業としての戦略をきちんと伝えられてないケースが多々あると思ってます。統合によって人数も増えましたし、我々が組んだ戦略が現場で正しく実行されるまで落とし込めるようなフローの構築も完璧に整備できているわけではないので。
松山:これらの課題は、メンバーのビジネスモデルに対する理解の有無によて発生してることあるかなと思いますね。「そもそもうちのビジネスモデルだったらその選択肢はなくない?」みたいな。
例えば、クライアントからイレギュラーな対応を求められたり、難易度の高い要求があった場合、「自分たちの工数を下げるには」という視点から話がスタートしてしまうと、うちの事業の戦略としては機会損失になってしまうンですよね。コスト面がネックなのであれば、それほど大きなニーズがあると理解してクロスセル、アップセルできるようなサービスを展開する方がCXの満足度が高くなると思うんですよね。こういったDMM Boostとしての事業モデルを理解してもらうことで、クライアントのニーズが存在を認知した時に、戦略的に打ち出す施策は何なのか…と考えられるような仕組みをこれから準備していきます。
サービスの強みと課題
—— 競合と比べて、サービスの強みはどんな点にありますか?
松山:「チャットブースト forEC」は、とにかく搭載している機能が優れています。特に、顧客に対する再購入の促しを自動化できるというメリットがあり、EC事業を運営する企業には非常にニーズのあるサービスだと思っています。
LINE公式アカウントの拡張機能である「チャットブースト for店舗」は、サポート力がとにかく強く、お客様からもその点が評価されています。
「POST FORCE」と「STAR BOOST」は、店舗やECに付帯サービスとして使っていただくこともできるので、相乗効果が期待できます。
神谷:運用代行サービスが付帯してることは大きな強みですよね。ITツールやIT知識に自信のないお客様も安心して導入いただけるのはかなりのメリットだと思っています。それによって小規模店舗のお客様にも導入してもらえるので、我々が狙える市場の拡大にも寄与していると思っています。
—— 逆に、サービスの課題はありますか?
松山:「チャットブースト forEC」に関していうと、連携できるECカートシステムのプラットフォームは現状shopifyに特化しています。今後は別のプラットフォームにも広げていきたいと考えています。
一緒に働くメンバーに求めるもの
—— チームはどんな雰囲気ですか?
神谷:何でも自分ごととして捉えてパフォーマンスしたいという意欲がみんな高いなって感じます。積極的に他者の目線や意見を取り入れてアイディアを昇華させたいっていう、いいバランス感覚の人たちが揃ってるんじゃないかなと。
—— これから入社される方に求めるものはありますか?
松山:ある程度の論理的思考力はほしいかな。尖っていたり、何か足りない部分があったりするのは全然構わないけれど、最低限「目的」をベースに考えられるような論理的思考力はあってほしいと思います。
神谷:そうですね、基本ウェルカムなんですけど、あまりにも会話が成り立たないと辛いな…っていうところはありますもんね。でも、気概のある人が来てほしいですよね。それこそ過去の僕はそういうタイプだったので…死ぬほど生意気、みたいな(笑)。だからそういう方に来てほしいなと思いつつ、1から100まで全部教えて面倒を見てあげるっていうのはリソース的にも厳しいので、ある程度の自走力は必要かなとは思っています。
—— ロジカルシンキングと自走力が求められるということですね。一緒に働く上で何か必要な心構えはありますか?
松山:ここでは「なぜ」と「目的」を死ぬほど問われます。目的に対して打ち手がズレているんだったら、意味がないのでやらない。その「なぜ」と「目的」は僕らの事業戦略や数字のモデルに対してインパクトがあるものしか選ばないし、「何となくこれやりたいです」は絶対ダメ。そんなところが問われる職種だなと。できない理由から考えずに、どうしたら実行できるかを考える。あるべき状態とか、どこを目指すかみたいなところを考えてもらうことになります。
神谷:1から100まで全部並走してあげられるような規模の部署ではないですし、やっぱり自走してもらいながら、いろいろキャッチアップしてもらうって形になります。自分がアサインされたプロジェクトで、自分がどう立ち回ればどう良いことが起きるのかを常に意識してもらえると、個人とサービス共にいいことが起きるんじゃないかなと感じます。
—— 貴重なお話をありがとうございました!
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