Lyftの上場で喜ぶ投資家達
明日3/29(金)に上場が予定されているLyftだが、この上場で喜ぶ投資家達のその内訳を詳しく報じている。現在のところ$20B(2.2兆円)以上の値段がつくと予想されており、投資家のリターンもとてつもなく大きいものとなる。
記事によると、もっともリターン率の高い投資家は、2007年に一番最初のSeedの段階で$30K(約330万円)を投資した、eBayのエグゼクティブでAngel InvestorのSean Aggarwalで、その持分は$100M(110億円)になるという。なんと330,000%!!のROIとなった。
機関投資家では、seedをメインに投資しているFloodgate Venturesで投資した総額約$1Mがこちらも$100Mと9,900%を達成。おそらくこれだけでこのビンテージのファンドはペイできてるかもしれない。
以降シリーズA-Iまでに、様々な投資家が顔を連ねているが主なところは以下のような結果となった。
●Mayfield Ventures
参加ラウンド:series A, B, C, D
投資総額:$13.5M
価値:$600M
ROI: 4,260% (x44)
投資期間: 8年
●Andreessen Horowitz
参加ラウンド:series C, D
投資総額:$100M
価値:$1.13B
ROI: 1,030% (x11)
投資期間: 6年
●Icahn Enterprise
参加ラウンド:series E
投資総額:$100M
価値:$370M
ROI: 270% (x3.7)
投資期間: 4年
●楽天
参加ラウンド:series E,F,G,H
投資総額:$800M
価値:$2.26B
ROI: 183% (x2.8)
投資期間: 4年
●Fidelity
参加ラウンド:series H,I
投資総額:$808M
価値:$1.3B
ROI: 65% (x1.6)
投資期間: 1.5年
ロックアップ期間が半年あり、現時点ではあくまで皮算用だが今回も大きくリターンを出す投資家が多数出てきそうだ。ちなみにファウンダーの2人はそれぞれ$600Mと$416Mの資産を形成することとなる。さて、次はUberの上場がどうなるか。
それにしてもこういうIPOがなかなか日本から出てこない。ミドル・レイターをターゲットにするVCが少ないからだろうか。