3・4日目 再調整して再パンク
おそらく軽い熱中症になっていたんだろう。家に着くと一気に目眩に襲われた。上半身を立てることができず荷物を運ぶのもギリギリだった。旦那の荷物を持ちに行ってあげたいがクラクラしてなかなか外へ踏み出せない。クーラーが効いたこの部屋があまりにも気持ち良い。
人間の文明の利器は素晴らしい。クーラーは暑くなり続ける夏には欠かせないものの1つになった。おかげで身体に熱がこもり始めたときどう対処していいかまったく分からない。発散できずにクラクラと倒れてしまう。
とにかくたくさん冷たい水を飲み、シャワーでどろどろの汗を流し、清潔でひんやりとしたお布団に倒れこむ。幸せだ。
さて、決して日本一周を諦めたわけじゃあない。荷物はできるだけ軽く。冬服をすべて置いていくことに決めた。ルートは野営地となりそうなところを目的地とすることにした。ルートの再構築をしなければならないにもかかわらず極度の睡魔に落ちてしまった。
次の日、本当は今日再出発する予定だったが睡魔に負けたので明日再出発することにした。クーラーが効いたひんやり快適な部屋でルートを練った。荷物も半分以下くらいにまとめることができた。快適な温度の部屋では頭も良く働く。
スーパーへの買い出しついでに自転車に乗ってみた。膝に違和感は感じるが痛みは出なかった。帰り道、大きな声で呼び止められたと思ったら旦那が自転車から降りて押していた。まさかの3度目のパンクだった。
アイスを買っていたので荷物を積んで先に家へと帰った。ひんやりとした空気がわたしの汗を吸った不快なTシャツさえも気持ちの良いものへの変えてくれた。遅れて到着した旦那は汗だくになりながらチューブの交換をした。
明日の気温が37度予報なので明後日出発してはどうかと心配されたが、旦那は早く出発したかったよう。わたしたちは明日がどんなに暑かろうと再出発をする。