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中途採用者の早期戦力化を促すマネジメント

日経新聞社が4月にまとめた22年の採用計画調査によると、中途採用の採用計画は全体の3割を超え、過去最高となっています。即戦力を求める企業が増えています。今回は中途採用で入社したメンバーがより早くチームに適応し、早期活躍できるための受け入れ体制についてお伝えいたします。

中途採用の『期待のエース』は活躍できていますか?

皆さんの会社に中途採用で入社した『期待のエース』は活躍できていますか?
やっと採用できた期待のエース。
能力も実績も十分あるはずなのに「期待していたほど活躍できていない」「すぐに辞めてしまった」という残念な結果になっていませんか?
中途採用で入社したメンバーを早期活躍させるためには、受け入れ体制を整えることが重要です。

中途採用者が入社時に感じる戸惑い

中途採用で入社する時、最初に感じるのは『アウェイ感』です。
メンバーは誰も声をかけてくれないし、「お手並み拝見」と遠巻きにみてるだけ。
まるで敵地に来たように居心地が悪い状態からスタートします。
中途採用であっても新入社員です。これまでの経験やスキルを活かし、新しい会社で「即戦力」として活躍したいと意気込んで入社したのに、前職との仕事の進め方ややり方は違いますし、同じ職種でも業界が違うと商品知識や専門知識などわからないことだらけです。
そんな時、誰かに相談したくても相談や話し相手になる人もいない。
特に忙しい現場では周りの人に声をかけるのも一苦労、強いプレッシャーを感じながら仕事を覚える前にまいってしまいますよね。
中途採用であっても新入社員です。即戦力として早期活躍してもらうためには、
早く職場に適応できるような支援体制と、活躍するために必要な知識やスキルの習得、仕事の進め方を習得できるよう上司やメンバーの支援が必要です。

『よそ者』大歓迎!心理的安全性の高い組織をつくる

中途採用者が『よそ者』としてアウェイ感を持つのは『よそ者を受け入れない』古い画一的な組織風土が根強く残っているからです。古い組織風土の企業ほど中途採用者は定着しにくくなっています。持続可能な組織をつくるためには、これまでのやり方と発想を変え、新たな価値創造やイノベーションを起こし続けることが必要です。このことは経営戦略の柱として各企業のTOPが声をそろえて言っているにもかかわらず、現場ではちっとも進まない。「具体的にどうすればいいのかわからない」と思っていませんか?
新たな発想を持つにはまず新しいこと、奇抜なアイデア、よそ者など、多様性を受け入れ、安心して挑戦や失敗ができる心理的安全性の高い組織をつくることが一番の近道です。
中途採用者が入ってきたらチームにとって大歓迎!
また、中途採用者も「ようこそ我がチームへ!」「あなたのすべてを受け入れるよ!」そんなふうに歓迎されたらすぐに馴染めるようになりますよね。
「いつでも聞いて」「失敗しても大丈夫、なにかあったら一緒に解決していこう!」
そう言われたらどんどんチャレンジしたくなりますよね。
また、チームにとっては他社視点から見た意見やアイデアを取り入れ、新たな発想や価値創造につながる可能性も高くなります。
同じメンバー、同じ価値観のメンバーどうしでいくらアイデアを考えようとしても新たな発想やアイデアを生むことは至難の業。『よそ者』の加入はチームをさらに活性化してくれます。

大切なのは管理職のリーダーシップ

多様性を受け入れ、安心して挑戦や失敗ができる心理的安全性の高い組織をつくるためには、管理職のリーダーシップが重要です。管理職がチームのビジョンを明確に示し、メンバー一人ひとりの多様性を受け入れ、失敗を恐れずチャレンジし続ける心理的安全性の高いチームづくりするための知識やスキルを身に着け、チームを牽引していくことこそが、中途採用者はもちろん、すべてのメンバーの成長とチームの成果を持続的に出し続ける近道なのです。

田中慶子
ディ・マネジメント株式会社代表取締役
ダイバーシティコンサルタント
組織変革ファシリテーター

★多様なメンバーの『心のエンジン』を知る
8月20日(土)14:00~16:00

★「人間力リーダー7つのリーダーシップ」
~多様な部下に信頼され、動機づけるリーダーになるために~
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